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ベガルタ仙台の開幕12連勝は本物か みちのくダービー勝利に見えた守備と交代策の強さ

ベガルタ仙台の開幕12連勝は本物か みちのくダービー勝利に見えた守備と交代策の強さ

ベガルタ仙台は、もう勢いだけで勝っているチームではない。4月25日のモンテディオ山形戦を1-0で制し、開幕12連勝。4月26日更新の順位表でもEAST-A首位を守り、12試合で23得点6失点という数字を残している。

特に大きかったのは、5-0で押し切った前節の栃木シティ戦とは違い、試合が詰まったみちのくダービーでも勝ち筋を変えられたことだ。派手な大量得点がなくても、相手に流れを渡し切らず、最後は交代選手で決める。 この勝ち方が続いている限り、昇格争いの主役は仙台から外れない。

ここがポイント: 仙台の12連勝で目立つのは得点数以上に「試合の型」の多さだ。前から圧倒する試合も、我慢して終盤で刺す試合も、どちらも勝ち切っている。

  • 4月25日の山形戦は仙台が16本、山形が10本のシュート。CKも仙台が8本、山形が2本だった
  • 決勝点は85分、途中出場の南創太。プロ初ゴールがそのまま勝点3になった
  • 4月26日時点のEAST-A順位表で仙台は勝点32、2位湘南ベルマーレに6ポイント差
  • 直近3試合は相模原に3-0、栃木シティに5-0、山形に1-0。勝ち方が全部違う
目次

何が起きたのか

まず事実を整理すると、仙台は4月25日のみちのくダービーで山形に1-0で勝利した。Jリーグ公式のサマリーでは、85分に途中出場の南創太が決勝点を挙げ、仙台が無傷の12連勝で首位を堅持したとまとめられている。

この試合はスコアだけ見ると接戦だが、内容は単純な紙一重ではない。Jリーグ公式記録では仙台がシュート16本、CK8本を記録し、終盤まで押し込み続けた。前半に山形のシュートを0本に抑えたという地元局の整理もあり、仙台は「先に耐えた」のではなく、「先に押し込み、最後まで崩れなかった」側だった。

一方で、前節の栃木シティ戦は5-0。こちらは24本のシュートを打ち、岩渕弘人と小林心が複数得点を決める完全な圧勝だった。さらに4月12日の相模原戦は3-0で、Football LABの記録では終盤までボール保持率が拮抗する時間もありながら、最後に差を広げている。

この3試合を並べると、仙台の強さはひとつの展開に依存していない。

  • 相模原戦は終盤の追加点で突き放す勝ち方
  • 栃木シティ戦は前から押し込んで一気に仕留める勝ち方
  • 山形戦は0-0を受け入れながら、交代選手で試合を決める勝ち方

12連勝を支える一番大きな要素は守備の安定感

開幕12試合で6失点。この数字が、仙台をただの好調チームではなく昇格候補の本命級に押し上げている。

山形戦では、終盤までスコアが動かない中でもラインが下がり切らなかった。マテウス・モラエスら最終ラインが粘り、試合全体の強度を落とさずにクリーンシートを完成させたことが大きい。1点を取る前提のサッカーだけではなく、1点でも勝てる守備の設計があるから連勝が止まりにくい。

直近3試合の失点も0、0、0。大量得点の次の試合で守備が緩まないのは、首位チームとしてかなり重要だ。連勝中のチームは、勝ち方が派手な試合のあとにゲームが雑になることがある。仙台はそこを外していない。

守っているだけではない

守備が安定していると言っても、引いて耐える時間だけで勝っているわけではない。山形戦では仙台がCK8本を得ており、相手陣内で押し込む時間を作れていた。相模原戦でも16本、栃木シティ戦では24本のシュートを打っている。

つまり仙台の守備は、最終ラインの個人対応だけではなく、前に押し返す時間をセットで持てていることに意味がある。守備の良いチームというより、守備で試合を壊さず、その間に攻撃の回数を積み上げられるチームだ。

山形戦で効いたのは交代策と若手の一撃

山形戦の決勝点は81分投入の南創太。2006年6月15日生まれの19歳で、Jリーグ公式の選手名鑑でもこの得点がプロ初ゴールになった。

この1点が大きいのは、若手が点を取ったこと自体より、仙台の交代策が試合を動かしたことだ。Jリーグ公式記録では南だけでなく、梅木翼も同じ81分に投入されている。前線の運動量と仕掛けを入れ替え、硬直した試合を最後にひっくり返した。

前節の栃木シティ戦でも、途中出場の小林心が67分と89分に2得点を決めた。相模原戦でも途中出場の梅木翼と杉山耀建が終盤に追加点を挙げている。

この流れを見ると、森山佳郎監督のチームは先発11人だけで勝っていない。

  • 南創太が山形戦でプロ初ゴール
  • 小林心が栃木シティ戦で2得点
  • 梅木翼と杉山耀建が相模原戦で終盤に加点

連戦で重要なのは、ベンチから試合を変えられるかどうかだ。仙台はここ数試合、その答えをはっきり出している。

立場ごとに見ると、評価の焦点は少し違う

ここで、周辺の見方を整理しておきたい。

公式情報が示す見方

Jリーグ公式は第12節サマリーで、仙台の12連勝と南創太の決勝点を前面に出した。順位表でも4月26日時点で仙台が勝点32、2位湘南が26となっており、結果として首位固めが進んでいる。

公式の整理はシンプルだ。勝った、連勝を伸ばした、首位を維持した。この3点がまず大前提になる。

地元メディアが強調した見方

khb東日本放送は、前半に山形へシュートを打たせなかった守備と、鎌田大夢から南創太につながる決勝点の流れを強調した。ここでは「ダービーを制したこと」と「若手の初ゴール」が熱量の中心にある。

地元目線では、単なる勝点3以上に、ホームでライバルを倒した意味が大きい。観客数15,278人の試合で、その空気に応える形で若手が決めたことは、チームの勢いを数字以上に押し上げる材料になる。

ブロガー・分析目線で出ている見方

戦術系ブログでは、山形戦の仙台はいつもほど前からの圧力が機能せず、中盤で難しい時間もあった一方、決定機を大きく与えず、最後は南創太の一刺しで勝ち切ったという評価が出ている。

この視点は重要だ。仙台は「完璧だったから勝った」のではない。いつもよりうまくいかない時間があっても、失点せずに修正して勝つ。 その再現性こそが上位を走るチームの条件だからだ。

次に見るべきポイント

仙台の次節は4月29日、アウェイのザスパ群馬戦だ。4月4日の前回対戦は2-2からPK戦までもつれた相手で、今回も簡単な試合にはならない。

見るべき点は3つある。

  • 山形戦のような接戦の直後でも、守備の集中を保てるか
  • 南創太、小林心、梅木翼ら途中出場組の序列がどう変わるか
  • 首位チームとして相手に構えられたとき、先に1点を取る形を増やせるか

12連勝はもう偶然では説明できない。ただし、本当に昇格へ突き抜けるには、接戦を拾う力を続けながら、相手が仙台対策を強めたあとの13戦目、14戦目で何を見せるかが問われる。群馬戦は、その次の基準になる。

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