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ボール保持率47%でも4得点――カターレ富山がFC今治を圧倒した「出口」の差

ボール保持率47%でも4得点――カターレ富山がFC今治を圧倒した「出口」の差

ボール保持率47%でも4得点――カターレ富山がFC今治を上回った「出口」の差

先制点は、布施谷翔の左クロスを古川真人が頭で仕留めた。そこからオウンゴール、國武勇斗のミドル、吉平翼のヘディングへ。カターレ富山は異なる形でゴールへの道筋を示し、FC今治に4-0で勝利した。

勝敗を分けたのは、ボールを長く持ったかどうかではない。相手ゴール前まで進んだ攻撃を、シュートと得点へ変える「出口」の差だった。

  • 最終スコア:カターレ富山 4-0 FC今治
  • シュート数:富山17本、今治13本
  • 枠内シュート数:富山5本、今治3本
  • ボール支配率:富山47%、今治53%
  • 富山は左右のクロスと中央からのミドルシュートで得点した
目次

公式記録で振り返る試合結果

試合は2026年8月22日、富山県総合運動公園陸上競技場で行われた。大会は2026/27明治安田J2リーグ第3節。18時33分にキックオフし、8,713人が観戦した。

得点経過

  • 17分:古川真人(カターレ富山)
  • 46分:オウンゴール(カターレ富山)
  • 76分:國武勇斗(カターレ富山)
  • 83分:吉平翼(カターレ富山)

富山は安達亮監督、今治はアベル・モウレロ監督が指揮を執った。

公式記録では両チームとも警告、退場はなかった。数的不利やセットプレーの退場リスクではなく、11人対11人の攻防で点差が開いた試合である。

両チームの交代

富山はハーフタイムに岡本將成から西矢慎平へ交代。57分には小川慶治朗、古川真人に代えて國武勇斗、吉平翼を送り、67分にカン・ミヌから今瀬淳也、76分にキム・テウォンから松田力へ替えた。

今治はハーフタイムに山田貴文から新井光へ交代。57分に持井響太、駒井善成を安部裕葵、古山兼悟へ替え、62分には森晃太に代えて孫大河を投入。84分に櫛引一紀からウェズレイ・タンキへ交代した。

交代後に富山の國武と吉平が得点した事実は重要だ。先発だけで試合を決め切ったのではなく、ベンチから入った選手が後半のリードを広げた。

数字が示すのは「支配」より「得点への接続」

主要スタッツだけを見れば、一方的に富山がボールを握り続けた試合ではない。

  • シュート数:富山17本、今治13本
  • 枠内シュート数:富山5本、今治3本
  • ボール支配率:富山47%、今治53%
  • パス成功率:富山83%、今治87%
  • コーナーキック:富山5本、今治3本
  • オフサイド:両チーム3回

今治は支配率とパス成功率で富山を上回った。一方、富山はシュート数、枠内シュート数、コーナーキック数で優位に立った。

この組み合わせから読み取れるのは、今治がボールを保持した時間の長さと、ゴールへ迫った回数が一致しなかったことだ。反対に富山は、保持率で下回っても攻撃をシュートまで運び、複数の形で得点へ結びつけたと考えられる。

ここがポイント: 富山の4得点は「ボールを多く持った結果」ではなく、前進した後のプレーを具体的なフィニッシュへ変えた結果だった。

勝敗を分けた3つの対抗関係

富山の優位は、単純な決定力の一語だけでは片づけにくい。得点場面を分解すると、今治の対応に対して富山が異なる解答を出している。

今治の守備に対し、富山は両サイドからクロスを通した

17分の先制点は、左サイドの布施谷から中央の古川へ渡ったクロスが起点だった。古川はペナルティーエリア中央からヘディングでゴール右下へ決めた。

83分の4点目は反対側から生まれた。右サイドの髙橋馨希がクロスを送り、途中出場の吉平が中央から頭でゴール右上へ決めている。

左右それぞれのクロスからヘディングで得点したことは、富山の攻撃が片側だけに依存していなかったことを示す。今治にとっては、ボール保持時の組み立てだけでなく、守備へ切り替えた後にサイドと中央をどう同時に管理するかが課題として残った。

今治の立て直しに対し、富山は後半開始直後に加点した

今治はハーフタイムに新井を投入した。しかし、その直後の46分に富山がオウンゴールで2点目を得た。

得点者を伴う鮮やかな一撃ではない。それでも、後半開始直後に点差が2点へ広がった事実は、試合の条件を大きく変えた。今治は得点を取りに出る必要が増し、富山は相手が前へ出る局面を利用しやすくなったと考えられる。

オウンゴールだけを敗因にするのは適切ではない。今治にも13本のシュートがあったが、枠内は3本にとどまり無得点だった。早い時間帯の失点を取り返すには、攻撃の最後でより高い精度が必要だった。

今治の追撃に対し、富山の交代選手が試合を閉じた

富山は57分に國武と吉平を投入した。國武は76分、相手陣中央から右足でゴール左上へ決め、吉平も83分に髙橋のクロスから加点した。

1点目と4点目はクロスからのヘディング、3点目は中央からのミドルシュートだった。今治が前へ出なければならない時間帯に、富山は外側だけでなく中央からもゴールを狙った。

交代選手2人が得点したことで、富山は運動量と攻撃の質を落とさずに試合を進めた。交代選手2人の得点が、富山のリード拡大に寄与したことは公式記録から確認できる。

4-0が両チームに残したもの

富山にとって再現したいのは、4得点という結果だけではない。保持率で上回らなくても、次の具体的な行動を続けた点に価値がある。

  • サイドから中央のターゲットへクロスを届ける
  • 途中出場選手が得点に直結する
  • 相手が前へ出る時間帯に中央からもシュートを狙う
  • リード後も攻撃の出口を失わない

今治は支配率53%、パス成功率87%を記録した。ボールを動かす土台は数字に表れている。しかし、13本のシュートのうち枠内は3本で、得点には届かなかった。次に見るべきなのは、保持したボールをどの位置まで運び、誰が最後のプレーを担うかである。

リーグ次節は8月29日で、富山はホームで藤枝MYFCと、今治もホームでモンテディオ山形と対戦する。両チームにはその前の8月26日に天皇杯2回戦があるため、「次戦」とリーグ次節は区別が必要だ。富山が再び複数の得点経路を作れるか。今治が高いパス成功率を、より危険なシュートへ接続できるか。第3節の4-0を分けた「出口」の差が、次のリーグ戦で確かめたいポイントになる。

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