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山形の堅守か、甲府の先制回避か――第5節で問われる試合の入り方

山形の堅守か、甲府の先制回避か――第5節で問われる試合の入り方

山形の堅守か、甲府の先制回避か――第5節で問われる試合の入り方

モンテディオ山形は4試合でわずか1失点。対するヴァンフォーレ甲府は、今季の公式戦6試合すべてで先制点を許している。

この対照的な数字を踏まえると、最大の焦点は明快だ。甲府が先に失点せず、山形の守備を動かす展開へ持ち込めるか。序盤の攻防が、そのまま90分の難易度を左右する一戦になる。

この記事で分かること

  • 試合は2026年9月5日19時、NDソフトスタジアム山形でキックオフ
  • 山形は2位、甲府は16位だが、両チームとも前節に勝利
  • 山形は高橋潤哉と杉井颯、甲府は佐藤和弘の働きが攻撃の焦点
  • 甲府が先制を許す流れを止められるかが最大の分岐点
目次

対戦の前提――山形は堅守で2位、甲府は初勝利からの連戦

順位と得失点では山形が先行しているが、甲府も前節に今季リーグ初勝利を挙げている。

2026/27明治安田J2リーグ第5節、モンテディオ山形対ヴァンフォーレ甲府は、9月5日(土)19時からNDソフトスタジアム山形で行われる。試合前日の順位と成績は次の通りだ。

  • モンテディオ山形:2位、3勝0分1敗、7得点1失点、得失点差プラス6
  • ヴァンフォーレ甲府:16位、1勝1分2敗、3得点7失点、得失点差マイナス4

山形は開幕戦の勝利後、第2節で敗れたものの、第3節から2連勝。前節はアウェイでFC今治を3-0で下し、4試合を終えてリーグ最少の1失点に抑えている。

甲府は1分2敗で迎えた前節、内藤大和と藤井一志の得点によって北海道コンサドーレ札幌に2-1で逆転勝ちした。順位は16位でも、初白星を得て山形へ乗り込む点は見逃せない。

両チームの現在の監督は、山形が横内昭展監督、甲府が渋谷洋樹監督。山形は2025年11月に横内監督との契約更新を発表し、甲府も2026年6月11日に渋谷監督が2026/27シーズンを続投すると発表している。

なお、先発メンバーとベンチ入り選手は試合前日時点で発表されていない。出場可否についても、ここでは試合ページとクラブの公開情報で確認できる範囲を超えて断定しない。

最大の焦点――甲府は「追う時間」を減らせるか

甲府が勝点を持ち帰るには、今季続いている先制失点を止めることが第一条件になる。

Jリーグ公式の試合プレビューによると、甲府は今季の公式戦6試合すべてで相手に先制を許した。天皇杯とリーグ戦の札幌戦では逆転勝利を収めたが、毎回追う展開になれば消耗は避けにくい。

しかも今節は、9月2日のルヴァンカップ・FC大阪戦から中2日。甲府にとって公式戦5連戦の5試合目であり、アウェイへの移動も伴う。立ち上がりに失点すれば、山形の守備を崩すために前へ出る時間が長くなる。

一方の山形は、4試合で1失点。先に得点できれば、甲府に攻撃のリスクを取らせながら試合を進められる可能性がある。ただし、山形も9月9日にルヴァンカップの栃木SC戦を控えており、この試合から公式戦3連戦に入る。

試合の入りで見るべき点は絞りやすい。

  • 甲府が自陣で不用意にボールを失わず、最初の15分を安定させられるか
  • 山形が甲府の守備陣形が整う前に前進できるか
  • 甲府が先制された場合、急いで前掛かりにならず攻撃を組み直せるか

甲府が0-0の時間を保てば、山形にも「ホームで勝ち切りたい」という圧力がかかる。逆に山形が早い時間に先制すれば、今季の失点数が示す強みを生かしやすい展開になるだろう。

山形の攻撃――高橋潤哉の決定力と杉井颯の供給

山形の中心的な狙いは、前節に結果を出した得点役と供給役の関係を再現することだ。

前節の今治戦では、高橋潤哉が2得点を記録した。これで高橋は2試合連続ゴールとなり、リーグ戦3試合の出場で3得点。得点ランキングでも山形の最上位にいる。

その2得点をともにアシストしたのが杉井颯だ。Jリーグ公式の試合ページでは、杉井は今季のチャンスクリエイト総数11で、このカードに出場し得る選手の中で最多と紹介されている。守備者でありながら、ボールを前線へ届けて得点機を作る役割を担っていることが数字に表れている。

甲府が警戒したいサイドの連係

山形が杉井を前向きにプレーさせ、高橋がゴール前で勝負できる回数を増やせれば、前節の形を継続できる可能性がある。

甲府としては、最後のクロスだけを止めようとすると後手に回りやすい。杉井へボールが渡る前の段階で前進を遅らせ、高橋がペナルティーエリア内で準備する時間を削りたい。

氣田亮真が作る別の出口

山形には氣田亮真という別の突破口もある。公式プレビューは、氣田が毎試合のように好機へ関与している一方、今季初得点には届いていないと伝えている。

得点がまだないことと、攻撃への影響が小さいことは同じではない。氣田が仕掛けて甲府の守備を引きつければ、高橋や周囲の選手が使える空間が生まれる。甲府はボール保持者だけでなく、その外側と背後へ動く選手まで管理する必要がある。

甲府の反撃――佐藤和弘が山形の守備の間に立てるか

甲府が山形の1失点という数字を崩す鍵は、佐藤和弘が中間位置で前を向けるかにある。

甲府の2026年選手一覧では、佐藤は背番号26のミッドフィルダーとして登録されている。Jリーグ公式プレビューは今季の佐藤がシャドーでプレーし、相手守備の隙間でチャンスの起点になる役割を担うと説明している。

山形の守備を正面から押し込むだけでは、中央を固められて攻撃が停滞する可能性がある。佐藤が山形の中盤と最終ラインの間に立ち、そこでボールを受けられれば、次の選択肢が増える。

  • 自ら前を向いてフィニッシュへつなぐ
  • 内藤大和や藤井一志へ縦パスを届ける
  • 山形の守備を中央へ寄せ、外側を使う

前節に得点した内藤と藤井は、ともに甲府公式の2026年選手一覧でフォワードとして登録されている。先発するかどうかは未発表だが、起用された場合は、札幌戦で結果を出した2人が佐藤の作る局面へどう関わるかが注目点になる。

ただし、甲府が佐藤へ通すことを急いで中央で失えば、山形に短い距離で攻め返される。攻撃の出口を作る動きと、ボールを失った直後の備えを両立できるかが重要だ。

過去対戦が示す注意点――順位差だけでは決まらない

近年の対戦結果には振れ幅があり、現在の順位だけで一方的な展開を想定するのは早い。

Jリーグ公式が掲載する直近5試合では、山形が3勝、甲府が2勝。2025年の対戦は、甲府がNDソフトスタジアム山形で4-0と勝利した一方、山形は同年8月のアウェイ戦を3-1で制している。

  • 2023年11月12日:山形 2-1 甲府
  • 2024年3月16日:山形 0-1 甲府
  • 2024年9月28日:甲府 1-2 山形
  • 2025年5月25日:山形 0-4 甲府
  • 2025年8月2日:甲府 1-3 山形

この履歴から分かるのは、ホーム側が常に優位だったわけではないということだ。特に甲府は直近のNDソフトスタジアム山形で4得点しており、会場だけを理由に攻撃の可能性を低く見ることはできない。

一方で、過去の結果をそのまま今回へ当てはめることもできない。今季4試合の山形は1失点に抑えており、現在の守備成績を甲府がどう崩すかを見るべき試合になる。

試合展開の見立て――山形優位でも、勝負は序盤に傾く

本記事の見立てでは山形が優位だが、甲府が前半を無失点で進めれば接戦になる可能性が高まる。

山形を優位と見る根拠は、2位という順位だけではない。4試合で7得点1失点と攻守の数字が安定し、前節も3-0で勝利した。高橋の得点力と杉井の供給力がかみ合っている点も大きい。

甲府には、連戦と先制失点の傾向という難題がある。それでも前節はリーグ戦初勝利を挙げ、内藤と藤井という複数の得点者が出た。先に失点しなければ、佐藤を経由した攻撃で山形に判断を迫る時間を作れるだろう。

ここがポイント: 山形が先制すれば堅守を生かしやすく、甲府が0-0を長く保てば試合は山形の得意な形から離れていく。

観戦時は、ボール保持率よりも次の3点を追いたい。

  • 山形の杉井が前向きにボールを持つ回数
  • 甲府の佐藤が山形の中盤と最終ラインの間で受ける回数
  • 最初の得点が生まれるまで、甲府が攻守の間隔を保てるか

結論として、この試合で問われるのは甲府が先制失点を避け、山形の堅守を動かす側へ回れるかだ。9月5日19時、最初の15分に甲府がどこまで落ち着いて試合を運べるかを見れば、その答えが早い段階から見えてくる。

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