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水戸の左サイドは浦和のプレスを越えられるか 中2日のJ1第10節を展望

水戸の左サイドは浦和のプレスを越えられるか 中2日のJ1第10節を展望

水戸の左サイドは浦和のプレスを越えられるか 中2日のJ1第10節を展望

左から内側へ切り込んでシュートを放ち、その流れを得点につなげる。水戸ホーリーホックが直前のカップ戦で見せた攻撃は、浦和レッズ戦への具体的な手掛かりになる。今回の焦点は、浦和のプレスを受けながら、その攻撃にたどり着けるかだ。

水戸には先制後に守備の形を変えて勝ち切った実例もある。ただし、相手も出場する選手も変わり得る一戦で、同じ展開を期待するだけでは足りない。

2026年10月17日16:00、水戸信用金庫スタジアムで行われる2026/27明治安田J1リーグ 第10節。カップ戦でともに勝利した両チームが、中2日でリーグ戦に戻る。

  • 水戸の見どころ:左サイドから内側へ進む攻撃を、浦和の圧力の下でも繰り出せるか。
  • 浦和の見どころ:水戸のプレスに対し、自陣から攻撃を組み立てられるか。
  • 終盤の見どころ:交代や配置変更によって、攻め方と守り方がどう変わるか。
目次

両チームともカップ戦で勝利、リーグ戦では立て直しへ

直前の勝利は共通しているが、リーグ戦では両チームとも敗戦からの再出発となる。

Jリーグ公式の対象試合ページに掲載された対戦条件は、次のとおり。

  • 大会:2026/27明治安田J1リーグ 第10節
  • 対戦:水戸ホーリーホック vs 浦和レッズ
  • 開催日:2026年10月17日
  • キックオフ:16:00
  • 会場:水戸信用金庫スタジアム

10月16日23時59分時点の同ページでは、水戸は13位、2勝3分4敗。浦和は11位、4勝0分5敗と掲載されている。いずれも9試合を消化した成績で、ページの更新日は明示されていない。

水戸はリーグ戦で3連敗中。一方、10月14日のJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド3回戦では、FC東京に1-0で勝利した。

浦和も直近のリーグ戦ではFC東京に0-3で敗れたが、10月14日のルヴァンカップ1stラウンド3回戦で横浜FCに4-0で勝った。前半に3得点、後半に1得点を挙げ、無失点で終えている。

両チームにとって、カップ戦の勝利をリーグ戦につなげたい試合と考えられる。ただし、相手も大会も異なる。水戸の1-0と浦和の4-0を並べても、この対戦の優劣までは判断できない。

水戸の攻撃は「左から内側へ」の手前が焦点

水戸に期待したいのは、直前に得点を生んだ左サイドの仕掛けを、浦和のプレスに対しても使える形にすることだ。

水戸はFC東京とのカップ戦で、直近のリーグ戦から先発を全員入れ替えた。前半は無得点。51分、左サイドの新井瑞希が内側へ切り込んで放ったシュートの流れから、山下優人が先制点を決めた。

この場面では、新井がシュートまで持ち込んだことと、その後の流れを山下が得点につなげたことの両方に注目したい。浦和戦でも同様の攻撃を狙うなら、左でボールを受ける選手だけでなく、シュートに続く局面へ入る選手の働きが重要になりそうだ。

一方、Jリーグ公式プレビューの執筆者・佐藤拓也は、浦和について、相手へ厳しく圧力を掛けるプレスが浸透していると評価している。

この評価を踏まえると、水戸には仕掛けの直前までボールを運べるかという課題がある。左で前を向く前に浦和の圧力を受ければ、カップ戦の得点場面と同じ条件にはならない。

見るべきなのは、カットインの成否だけでなく、そこへ至るまでに水戸が前を向けるかだ。もっとも、FC東京戦の得点経過から、浦和のプレスを外す具体的な方法までは読み取れない。一つの得点を、水戸が常に再現できる攻撃パターンと決めつけることも避けたい。

得点に関わった選手と、今回の起用は分けて考える

カップ戦での先発全員の入れ替えは、水戸の攻撃を考えるうえで重要な条件になる。

10月16日確認の公式プレビューは、キャプテンでチーム最多得点者の渡邉新太を、負傷者の一人として紹介している。

攻撃の中心となる選手の状態を踏まえれば、カップ戦で得点に関わった選手の働きは、水戸にとって心強い材料になり得る。ただし、渡邉の今回の欠場や、新井と山下の先発起用を確定したものとしては扱えない。試合当日のメンバーによって、左からの仕掛けを誰が担い、誰がゴール前へ入るかも変わる可能性がある。

浦和の組み立てには、水戸のプレスが向き合う

逆方向の攻防では、浦和が水戸の圧力を受けながら攻撃を始められるかに注目したい。

佐藤は公式プレビューで、両チームを、プレスとビルドアップに明確なスタイルを持つチームと評している。浦和については、自陣からの組み立ての質が高まっているとも評価している。

この見方に沿えば、浦和がボールを持つ時間も、水戸が一方的に受ける展開になるとは限らない。水戸が組み立てに圧力を掛ける側となり、浦和がその圧力の中でボールをつなぐ側になる局面が考えられる。

浦和にとっては、横浜FC戦で前半から得点を重ねた結果が好材料となる。ただ、水戸との対戦では相手の守り方が変わる。4得点した事実を、そのまま今回も早い時間に得点できる根拠にはできない。

両者のかみ合わせは、次の二つに分けると追いやすそうだ。

  • 水戸が持つ局面:浦和の圧力を受けても、左サイドの仕掛けまで運べるか。
  • 浦和が持つ局面:水戸の圧力を受けても、自陣から攻撃を前へ進められるか。

どちらが長くボールを持つかだけでなく、相手のプレスを受けた後に攻撃を続けられるか。その違いが、両チームの持ち味を比べる手掛かりになるだろう。

中2日の終盤は、守備変更と交代の使い方に注目

終盤を考える材料として、水戸には先制後に守備の形を変えた実例がある。

水戸はFC東京戦の終盤、相手の反撃を受けて5バックへ変更し、守備を固めて対応した。試合は1-0で終わった。

ここからは、リードした後に配置を変える選択肢を実際に使ったことが分かる。ただし、5バックへの変更だけが勝因だったとは断定できず、浦和戦でも同じ変更を採るかは別の話になる。

仮に水戸が先制する展開なら、守備の形を維持するのか、人数を増やして対応するのかが一つの注目点になりそうだ。浦和には、その変更に対して攻撃をどう続けるかが問われるだろう。浦和が先制すれば、水戸はFC東京戦とは異なる試合運びを求められる可能性がある。

両チームは10月14日のカップ戦から中2日でこの試合を迎える。佐藤も公式プレビューで、連戦下のベンチワークと途中投入選手の働きが勝負を分ける可能性を挙げている。

ただ、水戸がカップ戦で先発を全員入れ替えたことも踏まえると、チームの日程だけで個々の選手の疲労を決めつけることはできない。交代を見る際は、単なる体力の補充なのか、攻め方や守り方を変える狙いなのかにも目を向けたい。

見立て――水戸の勝利は手掛かりになるが、浦和戦の答えにはならない

水戸のカップ戦勝利から持ち込めるのは、左から内側へ進んだ得点場面と、先制後に守備の形を変えた対応だ。

一方、浦和にはカップ戦で前後半を通じて得点し、無失点で勝った結果がある。佐藤が評価するプレスと組み立てを、水戸に対して発揮できるかが焦点になる。

水戸の直前の勝利は、浦和戦を考える具体例を与えてくれる。しかし、それだけで水戸の優位を予想するのは難しい。先発を全員入れ替えた試合の攻撃を、異なる相手、異なる選手構成でも成立させられるかを見たい。

キックオフ後は、まず次の三点に注目したい。

  • 水戸が浦和のプレスを受けた後も、左から内側へ仕掛ける場面を作れるか。
  • 浦和が水戸のプレスを受けた後も、自陣から攻撃をつなげられるか。
  • 先制後や選手交代の後に、その攻防がどちらへ変わるか。

中2日の一戦で、カップ戦の成功をそのまま繰り返せるとは限らない。相手の圧力と試合展開に合わせて、攻撃を続ける形を作り直せるか。そこに両チームの勝利への道筋が見えてきそうだ。

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