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シュートは富山18本、札幌4本で0-1――交代出場のヴィニ ペイショットが分けた勝敗

富山と札幌の対戦をイメージした、青い攻撃陣と赤黒の守備陣が競り合うサッカー場面。

シュートは富山18本、札幌4本で0-1――交代出場のヴィニ ペイショットが分けた勝敗

シュート18本のカターレ富山が無得点に終わり、4本の北海道コンサドーレ札幌が勝った。2026年10月25日、富山県総合運動公園陸上競技場で行われた明治安田J2リーグ第13節は、札幌が1-0で制した。

なぜ、シュート数でこれほど差がついた試合の勝敗が逆になったのか。記録から浮かぶのは、富山が枠内シュート7本を得点に結び付けられなかった一方、札幌は唯一の枠内シュートで得点したという違いだ。決勝点を挙げたのは、後半開始から出場したヴィニ ペイショットだった。

  • 富山はシュート18本、枠内シュート7本。札幌はそれぞれ4本、1本。
  • 札幌は67分にヴィニ ペイショットが得点し、無失点で終了。
  • 富山はボール支配率59%、CK10本でもゴールに届かなかった。
目次

試合の事実――67分の1点が決勝点に

札幌は後半に投入したヴィニ ペイショットの得点で、敵地の一戦をものにした。

  • 大会:2026/27明治安田J2リーグ 第13節
  • 開催日:2026年10月25日
  • 会場:富山県総合運動公園陸上競技場
  • 結果:カターレ富山 0-1 北海道コンサドーレ札幌
  • 得点:67分、ヴィニ ペイショット(北海道コンサドーレ札幌)

主要スタッツは次のとおり。

項目 カターレ富山(ホーム) 北海道コンサドーレ札幌(アウェイ)
シュート 18 4
枠内シュート 7 1
ボール支配率 59% 41%
パス成功率 87% 82%
コーナーキック 10 4

交代も両チームともに後半から動いた。札幌は長谷川 竜也に代えてヴィニ ペイショットを投入。富山はキム テウォンに代えて國武 勇斗を送り出した。

その後の交代は以下のとおりだ。

  • 53分・富山:吉平 翼に代えて小川 慶治朗、古川 真人に代えて坪井 清志郎。
  • 60分・富山:松岡 大智に代えて髙橋 馨希。
  • 60分・札幌:木戸 柊摩に代えて宮澤 裕樹、大森 真吾に代えて青木 亮太。
  • 69分・札幌:梅津 龍之介に代えてキム ゴヌン。
  • 74分・富山:西矢 慎平に代えて溝口 駿。
  • 89分・札幌:木實 快斗に代えてパク ミンギュ。

警告の記録は次の3件だった。

  • 25分・警告:吉平 翼(カターレ富山)
  • 36分・警告:布施谷 翔(カターレ富山)
  • 73分・警告:岡本 將成(カターレ富山)

以上の試合結果、得点、交代、警告、スタッツは、Jリーグ公式試合記録による。

勝敗を分けたのは、シュートの量と得点の隔たり

結果に直結した差は、富山が多く打ったことよりも、札幌が少ないシュートから1点を得たことにある。

富山はシュート18本、札幌は4本。枠内シュートも富山7本に対して札幌1本だった。富山は本数だけでなく、枠へ飛ばしたシュートの数でも上回っている。

このため、富山の攻撃を「打っただけ」と片付けるのは適切ではないと考える。少なくとも枠内シュートまで持ち込む場面は札幌より多かった。ただし、枠内に飛んだという記録だけでは、得点しやすい位置や態勢で打てたかまでは判断できない。

札幌の無失点を支えたもの

札幌のクラブ公式は試合当日の紹介文で、田川 知樹を勝利に貢献した選手として取り上げ、富山戦までの3試合連続クリーンシート、すなわち無失点を紹介している。

相手の枠内シュートが7本あった試合で無失点だったことと、このクラブの評価を合わせると、田川の働きは勝利を考えるうえで外せない要素と考えられる。

一方、枠内シュート7本を、そのまま「決定機7回」や「田川の好セーブ7回」と置き換えることはできない。シュートの位置や威力、守備側の対応を示す材料がなければ、GK個人の貢献と周囲の守備の貢献を切り分けるのは難しい。

札幌について評価できるのは、富山に枠内へ打たれる場面がありながら、得点を許さなかったことだろう。被シュート4本程度に抑え込んだ試合とは、勝ち方の中身が異なる。

富山の課題は「もっと打つ」だけでは解けない

富山はボール支配率59%、パス成功率87%、CK10本を記録した。札幌はそれぞれ41%、82%、4本だった。

これらを合わせると、富山はボールを持つ時間とシュートの本数を確保しながら、最後の得点に届かなかった試合と捉えられる。改善点を考えるなら、単純にシュート数を増やすことより、どの位置から、どれほど相手に寄せられた状態で打ったかを掘り下げる必要があるだろう。

ただし、支配率やパス成功率が高いことだけで、相手守備を崩し切っていたとは判断できない。逆に、無得点という結果だけで、攻撃全体が機能しなかったとも言い切れない。富山の評価では、シュートを生んだ過程と、得点にならなかった最後の局面を分けて見るのが妥当と考える。

途中出場のヴィニ ペイショットが決勝点

札幌の交代策では、後半開始から入ったヴィニ ペイショットが得点したという直接的な成果が残った。

ヴィニ ペイショットの出場は後半開始からで、得点は67分。札幌はその前の60分にも宮澤 裕樹と青木 亮太を投入している。富山も53分に小川 慶治朗と坪井 清志郎、60分に髙橋 馨希を送り出しており、決勝点は両チームが交代を進めた後に生まれた。

この順序から、札幌が交代出場選手を得点者として勝利につなげたことは明確だ。ただし、60分の2枚替えが得点を生んだ、あるいは富山の交代が失点につながったとまでは、この記録から結論付けられない。

同様に、札幌の69分と89分の交代はリード後の出来事だが、守備固めという意図まで断定する材料はない。起用の評価では、交代の時刻と最終結果が前後していることと、交代が結果の原因だったことを区別したい。

それでも、ヴィニ ペイショットについては役割がはっきりしている。途中出場から、この試合唯一の得点を挙げた。 シュート数で劣った札幌にとって、その1点の重みは大きかったと考えられる。

0-1が示す収穫と、残った課題

この試合の答えは、札幌が唯一の枠内シュートを得点につなげ、富山の7本の枠内シュートを得点にさせなかったことに集約できる。

札幌の収穫は、途中出場のヴィニ ペイショットが得点し、無失点で勝ち切ったことだろう。一方、被シュート18本、被枠内シュート7本という数字からは、相手のシュート自体を減らす余地も検討できる。勝利したから守備のすべてが万全だった、とまでは評価できない。

富山については、シュート18本と枠内シュート7本を生んだ攻撃を、敗戦だけで否定する必要はないと考える。ただし、その本数を勝ち点に変えられなかった事実は残る。

振り返りで焦点になるのは、次の2点だ。

  • 富山:枠内シュート7本のうち、相手が対応しにくい形まで持ち込めた場面はどれだけあったか。
  • 札幌:無失点を支えた対応を保ちながら、相手に打たせる本数をどう減らせるか。

富山には最後の一撃の質、札幌には失点しなかった守りの再現性。0-1を次の改善につなげるなら、この二つを具体的なプレーで確かめたい。

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