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清水、国立で痛い逆転負け G大阪戦1-2をデータと起用から振り返る

清水、国立で痛い逆転負け G大阪戦1-2をデータと起用から振り返る

清水エスパルスは2026年5月24日、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンドWEST第18節でガンバ大阪に1-2で敗れた。58分に弓場将輝が先制したが、61分と75分に南野遥海に決められ、国立開催の大観衆の前で勝ち切れなかった。

この試合の核心は、押し込んだ時間を得点に変える力と、相手がギアを上げた直後の対応差にある。清水は前半から攻撃の形を作り、後半に先制まで持ち込んだ。ただ、G大阪は途中出場の南野をクロスに合わせ、短い時間で試合をひっくり返した。

  • 試合結果:清水 1-2 G大阪
  • 得点:58分 弓場将輝、61分 南野遥海、75分 南野遥海
  • 会場:MUFGスタジアム(国立競技場)
  • 入場者数:53,439人
  • 清水の順位:WEST 7位で地域リーグラウンド終了
  • 次戦:プレーオフラウンドで横浜F・マリノスと対戦
目次

何が起きた試合だったのか

まずは事実関係を整理する。清水は前節・岡山戦からスタメンを3人変更し、GK梅田透吾、右サイドバック吉田豊、右ウイング小塚和季が先発に入った。

15分には宇野禅斗がタックルを受けて負傷。19分に弓場将輝が入るアクシデントがあった。清水にとっては中盤の設計を早い時間に変えざるを得ない展開だった。

それでも、先にスコアを動かしたのは清水だった。58分、吉田豊の右クロスに弓場が合わせて先制。弓場にとってはJ1初ゴールであり、緊急出場から結果を残した場面でもあった。

しかし、流れは長く続かなかった。

  • 58分:清水が弓場のゴールで1-0
  • 61分:G大阪が南野のヘディングで1-1
  • 75分:G大阪が再び南野の得点で1-2

清水の先制から同点まで、わずか3分。ここが試合の分岐点だった。

勝敗を分けたのは「押し込んだ後」の質

吉田孝行監督は試合後、「押し込んではいても、そこから何も起きない」と振り返っている。この言葉は、結果以上にこの試合の問題をよく表している。

清水はボールを前進させること自体はできていた。オ セフンにボールが収まり、小塚和季がライン間で受け、嶋本悠大も逆サイドを使う意識を見せた。先制点も、右からのクロスに弓場が入っていく形だった。

ただし、G大阪との違いは最後の一手に出た。

清水は「形」までは作った

清水側の収穫は、前半から狙いが見えたことだ。

  • オ セフンを起点に前線で時間を作る
  • 小塚が右ウイングで内側にも顔を出す
  • 嶋本が逆サイドを使い、攻撃を片側に詰まらせない
  • 吉田豊のクロスから弓場が得点に絡む

特に小塚の起用は、単純なサイド突破役ではなく、ボール保持と背後への動きを両立させる狙いがあった。吉田監督も戦術理解の高さを評価し、右ウイングでの起用意図を説明している。

G大阪は「勝負の時間」を逃さなかった

一方のG大阪は、先制された直後に南野遥海を生かした。イェンス・ヴィッシング監督は試合後、南野についてスピード、戦う姿勢、空中戦の強さを評価している。

G大阪の2点はいずれもクロスが絡んだ形だった。清水から見ると、先制後に相手の圧を一度止める、クロスを上げさせない、入ってくる選手を捕まえる。そのどれかを徹底できれば、試合の終わり方は変わった可能性がある。

ここがポイント: 清水は先制点までの設計には手応えがあった。ただ、リードした直後に相手の交代策とクロス攻撃を受け、試合を落ち着かせる時間を作れなかった。

起用面の収穫と、負傷者が増えた時の課題

この試合は、起用面でも清水の現在地が出た。弓場は宇野の負傷を受けて早い時間に入り、J1初ゴールを決めた。本人にとってもチームにとっても大きな材料だ。

一方で、宇野の負傷交代は重い。中盤でボールを受け、守備でも強度を出す選手が早々に退くと、清水の試合運びは変わる。吉田監督もハーフシーズンを振り返る中で、けが人が増えるとサッカーが変わること、1対1のバトルで押し込まれる場面があることを課題に挙げた。

後半には西原源樹、負傷明けの高木践も投入された。西原は約10カ月ぶりの公式戦だったとコメントしており、左ウイングの選択肢が限られる中での起用だった。

清水側から見ると、収穫と課題ははっきり分かれる。

  • 収穫:弓場が緊急出場から得点し、途中投入でもゴール前に入れることを示した
  • 収穫:小塚の右ウイング起用で、保持と背後への動きを組み合わせる選択肢が見えた
  • 課題:宇野の負傷で中盤の安定感を失った
  • 課題:左サイドの人員事情が苦しく、コンディション面の不確定要素が残る

監督・選手コメントから見える温度差

試合後のコメントを見ると、清水側は「できた部分」よりも「勝ち切れなかった現実」に重心がある。

吉田監督は、G大阪のほうが勝負どころでゴールへ向かう迫力があったと認めた。これは単なる精神論ではない。押し込んだ後にシュート、クロス、ペナルティエリア内の人数、セカンドボール回収をどう連続させるかという具体的な課題につながる。

吉田豊は先制点をアシストしたが、結果が伴わなかったためアシストそのものには満足していない。弓場もJ1初ゴールを喜びつつ、勝てなかった悔しさを強く口にした。

G大阪側は、南野を含む若手の成長、失点後にすぐ追いついた反応を前向きに捉えている。両チームのコメントを並べると、清水は「内容の手応えを結果に変えられなかった側」、G大阪は「勝負どころを取り切った側」だったことが分かる。

次節への影響 横浜FM戦で見るべきポイント

清水はWEST 7位で地域リーグラウンドを終え、プレーオフラウンドでは13-14位決定戦として横浜F・マリノスと対戦する。第1戦は5月31日にIAIスタジアム日本平、第2戦は6月6日に日産スタジアムで予定されている。

次に見るべきポイントは、結果以上に修正の中身だ。

  • 宇野禅斗の状態と、中盤の代替案
  • 小塚和季を右ウイングで続けるのか、別の役割に戻すのか
  • 西原源樹や高木践をどの時間帯で使えるか
  • 先制後に試合を落ち着かせる守備の立ち位置
  • クロス対応で、ボール保持者とゴール前の両方をどう消すか

清水はG大阪戦で、先制できるだけの形は見せた。だが、プレーオフで必要なのは「形がある」ことではなく、リードした時間を勝利まで運ぶことだ。横浜FM戦では、ゴール後の5分、交代直後の5分、相手が人数をかけてくる終盤の5分が、国立で落とした勝点の答え合わせになる。

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