ザスパ群馬の5-2-3プレスは熊本の「ロースコア体質」をこじ開けられるか|J3第8節プレビュー
前節・高知戦で、ザスパ群馬の最前線に立っていたのは田中翔太でした。加入以降はサイドでの起用が主だった選手が、この日はセンターFWとして5-2-3のプレスの先鋒を務め、何度もチャンスに絡む。沖田優監督の解任を受けて依田光正コーチが新監督として指揮を執った、その初戦のことです。群馬はこの試合に勝ち、今季のホーム初白星も手にしました。
続く相手は、ここまで7試合で1敗しかしていないロアッソ熊本。ただし引き分けが4つ積み上がり、順位は10位にとどまっています。
この一戦で問われるのは、群馬が前節示した前向きな守備と縦の圧力が、失点を嫌う熊本の試合運びを崩せるかどうかです。
ここがポイント: 群馬は勝ち点が必要なホームチーム、熊本は負けないが勝ち切れないチーム。「引き分けで悪くない」相手から、まず1点目をどう奪うかが焦点になります。
この記事で分かること
- 公式に確認できるキックオフ時刻・会場・両クラブの順位と成績
- 群馬の新体制が前節に見せた形と、そこで残った課題
- 熊本の無失点4/無得点4という数字が意味すること
- 当日までに確かめておきたい未確定要素
公式に確認できる対戦条件
まず動かない情報から整理します。
- 大会・節: 明治安田J3リーグ 2026 第8節
- 日時: 2026年9月26日(土)17:00キックオフ
- 会場: 正田醤油スタジアム群馬(群馬のホーム、熊本のアウェイ)
- ザスパ群馬: 16位(2勝0分5敗)
- ロアッソ熊本: 10位(2勝4分1敗)
群馬は7試合で引き分けがなく、勝ちと負けにはっきり分かれています。2勝5敗という内訳は、引き分けで終わった試合が一度もないことを示しています。対して熊本は2勝4分1敗。敗戦は1つだけで、勝ち点を落とし切る試合をほとんど作っていません。
| 項目 | ザスパ群馬 | ロアッソ熊本 |
|---|---|---|
| 順位 | 16位 | 10位 |
| 成績 | 2勝0分5敗 | 2勝4分1敗 |
| 引き分け | 0 | 4 |
| 前節 | 高知戦に勝利(今季ホーム初白星) | 松本とスコアレスドロー |
指揮官については、群馬は沖田優監督が解任され、依田光正コーチが新監督として前節から指揮を執っています。依田監督は今節に向けて「何位を目指してとかではなく、一つひとつクリアしていけばおのずとそうなっていくと思う。あまり遠くを見ても足元がおろそかになってしまうので、目の前の1試合やワンプレーを大事にしたい」と語りました。順位表を逆算した計算ではなく、1試合単位の積み上げを選んだ言葉です。
負傷者については、熊本がDF伊藤颯真の全治約12週間の負傷(7月23日負傷)を、群馬がMF米原秀亮ら4選手の負傷を、それぞれ公式に発表しています。出場停止や最新の状態は、当日の登録メンバー発表で確かめるべき部分です。
論点: 群馬の前向きな守備と、熊本の「割れない」試合運び
この試合の噛み合わせは、群馬が縦に速く圧力をかける形と、熊本が失点を避けながら試合を進める形の衝突になります。
群馬側: 5-2-3の先鋒に立った田中翔太
前節の群馬は5-2-3でプレスをかけ、その先鋒が田中翔太でした。サイドの選手をセンターFWに置き、最前線から相手の組み立てを追わせる。攻撃では何度もチャンスに絡み、守備ではプレスの起点になる——1人に二役を担わせる使い方です。
ただし本人は「僕が決めていればもっとラクな試合運びができた」と前節を振り返っています。チャンスの数は作れたが、仕留め切れなかった。この自己評価が、そのまま今節の課題になります。
熊本側: 無失点4試合、無得点4試合
熊本はここまで無失点の試合が4つ。同時に、無得点に終わった試合も4つあります。この2つの数字が同じ数だけ並ぶことが、勝ち点10の10位にとどまっている理由を説明しています。守備で試合を壊さない代わりに、攻撃で試合を決めきれない。前節の松本戦もスコアレスドローでした。
前線では、スーパーサブ起用が多くなっているベ・ジョンミンが、明治安田J2・J3百年構想リーグで5得点を挙げた実績を持ちます。ただし今季のリーグ戦での初ゴールはまだです。試合が動かないまま終盤に入ったとき、熊本のベンチが持つ「決定づける1点」の選択肢がここにあると考えられます。
噛み合わせから読める流れ
- 群馬が前から追えている時間帯なら、熊本の組み立てにミスを誘発できる可能性がある
- 熊本がプレスを外して落ち着かせれば、群馬の5-2-3は後ろに重くなりやすい
- どちらも先に1点を取ったチームが試合の設計を握る展開になりやすい
見立て: 「先に動かす」のはどちらか
ここからは確認できた事実をもとにした本記事の見方です。
熊本は7試合で1敗という守備の安定を持っており、0-0のまま進む時間を苦にしない可能性があります。一方の群馬は引き分けがゼロ。勝ちか負けかに振れてきたチームが、ホームで新体制2戦目を迎える構図です。試合が長く動かない場合、ペースを崩されるリスクは群馬側にあると考えられます。
逆に、群馬が前節と同じ強度で前から圧力をかけ、田中翔太が今度は決定機を仕留めれば、熊本を追いかける立場に置ける可能性があります。熊本は無得点に終わった試合が4つあり、先に失点した場合に取り返せるかが一つの焦点になると考えられます。
結論として、この試合の答えは群馬側の決定力にあると見ています。チャンスを作る形は前節に確認できました。残っているのは、そこを点に変えられるかどうかです。
当日までの注目点
- 登録メンバー発表で、群馬が田中翔太をセンターFWで続けて使うか
- 群馬が前節と同じ5-2-3のプレス強度を保てる時間帯はどこまでか
- 熊本がベ・ジョンミンをどのタイミングで投入するか
- スコアが0-0で推移した場合、先に構えを変えるのがどちらか
- 出場停止・負傷離脱に関する両クラブの最新発表(負傷者は両クラブが既に公式発表済み)
キックオフは9月26日(土)17:00、正田醤油スタジアム群馬。群馬にとっては勝ち点の必要度が高い一戦、熊本にとっては引き分けの列から抜け出すための一戦です。







