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高知vs山口プレビュー:13〜16位決定戦は終盤の守備修正が鍵

高知vs山口プレビュー:13〜16位決定戦は、終盤の守備修正が勝敗を分ける

5月30日(土)14時、GIKENスタジアムで高知ユナイテッドSCとレノファ山口FCが対戦する。大会名は公式情報上、明治安田J2・J3百年構想リーグのプレーオフラウンド第1戦。地域リーグラウンドでともに4位となったチーム同士による、13〜16位決定戦の初戦だ。

この試合の焦点ははっきりしている。高知がホームで守備の立て直しを先に見せるか、山口が終盤戦で見せた複数得点の形を持ち込めるか。どちらも得失点差は大きく開いていない。先制点後の試合運び、そして90分で決着しない場合の延長・PKまで見据えた交代策が重くなる。

  • 試合日程:2026年5月30日(土)14:00
  • 会場:GIKENスタジアム
  • 対戦:高知ユナイテッドSC vs レノファ山口FC
  • 大会:明治安田J2・J3百年構想リーグ プレーオフラウンド第1戦
  • 方式:1試合制。90分で同点の場合は延長戦、なお同点ならPK戦
目次

試合の前提:両チームとも4位、得失点差は小さい

まずは事実関係を整理しておきたい。Jリーグ公式のプレーオフ日程では、高知vs山口は5月30日14時、ギケンスで組まれている。

Jリーグデータサイトの5月24日更新分では、高知はWEST-Aグループ4位。チーム成績は23得点21失点、得失点差+2だった。山口もWEST-Bグループ4位で、24得点22失点、得失点差+2。数字だけを見れば、片方が大きく優位とは言いにくい。

ただし、終盤6試合の流れは少し違う。

高知:得点は取れているが、直近は無得点が続いた

高知の終盤6試合は、奈良戦0-0、FC大阪戦0-0、今治戦0-1、讃岐戦3-0、愛媛戦0-1、金沢戦0-2。讃岐戦では3得点を挙げた一方、直近2試合は無得点で連敗している。

チーム全体では23得点。FW新谷聖基が5得点、杉山伶央が4得点を記録しており、前線に得点源はある。問題は、押し込めない時間にどう前進するかだ。相手に先制されると、中央へ急ぎすぎて攻撃が単調になるリスクがある。

山口:得点力はあるが、失点も同じだけ背負う

山口は終盤6試合で、琉球に2-0、鳥取に1-4、滋賀に4-1、宮崎に0-1、鳥栖に1-1、熊本に1-1。大量得点と複数失点が同居している。

公式データでは24得点22失点。FW古川大悟が5得点、DF大岩一貴、MF中島賢星、MF田邉光平、FW藤岡浩介、FW山本駿亮、小林成豪らが複数得点を記録している。山口は得点者が分散しているぶん、前線だけを消されても別のルートを持てる。

一方で、鳥取戦の1-4のように崩れる試合もあった。高知が狙うなら、山口のビルドアップが横に流れた場面で奪い切り、短い距離でゴール前まで入る形だ。

勝敗を分けるポイント

このカードは、派手な打ち合いよりも「どちらが先に相手の弱い時間を見つけるか」の試合になりやすい。

1. 高知はホームで最初の15分を荒らせるか

高知はGIKENスタジアムで入れる試合。立ち上がりから相手の最終ラインと中盤の間に圧力をかけ、山口の展開を遅らせたい。

鍵になるのは新谷聖基の背後への動きと、佐々木敦河、関野元弥らがセカンドボールを拾える位置取りだ。山口に落ち着いてボールを動かされると、高知の守備ブロックは後ろへ下がる時間が長くなる。

ここがポイント: 高知は「守ってから速攻」だけでなく、ホームの立ち上がりで山口の判断時間を削れるかが重要になる。

2. 山口は得点者の分散を強みにできるか

山口の面白さは、古川大悟だけに得点が偏っていない点にある。大岩一貴のような守備側の選手も得点に絡んでおり、セットプレーや二次攻撃で高知に圧力をかけられる。

小田切道治監督のチームとしては、前半から無理にオープンな展開へ持ち込む必要はない。むしろ高知の勢いを受け止めたうえで、サイドからの前進、セットプレー、途中投入の選手で少しずつ相手を動かしたい。

3. 延長・PKを見据えた交代策

プレーオフラウンドは地域リーグラウンドと違い、1試合制のノックアウト方式。90分で決着しなければ延長戦、さらに同点ならPK戦に進む。

このルールでは、終盤に攻め切る判断と、PKまで残す判断のバランスが難しい。特に以下の場面が分岐点になる。

  • 70分以降に同点のまま進んだとき、前線の枚数を増やすか
  • リードした側が守備固めに入りすぎないか
  • セットプレー要員、PK要員をどのタイミングで残すか
  • 警告や疲労で守備対応が遅れた選手を早めに替えられるか

注目選手:高知は新谷、山口は古川と大岩

両チームから見るべき選手を絞るなら、高知は新谷聖基、山口は古川大悟と大岩一貴を挙げたい。

新谷は高知のチーム最多5得点。出場記録を見ると途中交代も多いが、ゴール前で仕事をする役割は明確だ。高知が先制するなら、彼が相手センターバックの背後やニアゾーンに入る場面が重要になる。

山口の古川も5得点。前線で起点にもフィニッシャーにもなれる存在で、高知の最終ラインが彼に引っ張られると、2列目の選手にスペースが空く。そこに山口の複数得点者が入れるかが見どころだ。

大岩はDFながら2得点。セットプレーで高知が最も警戒すべき一人になる。プレーオフのような堅い試合では、流れの中で崩せない時間に、こうした選手の一発が試合を動かす。

展開予想:高知が先に動かし、山口が後半に強度を上げる

予想される流れは、高知がホームの勢いを使って前半からボールへの圧力を強め、山口が受けながらサイドとセットプレーで反撃する形だ。

高知にとって理想は、前半のうちに先制して試合のテンポを落としすぎないこと。守る時間が長くなると、山口のクロス、こぼれ球、セットプレーにさらされる。

山口にとっては、0-0の時間を長く保てれば悪くない。高知が焦れて縦に急いだところを回収し、古川や途中投入の攻撃陣へつなげれば、後半にチャンスは増える。

スコア予想を強く断定する試合ではない。数字上の差は小さく、延長・PKまで含めた準備が問われる。ただ、直近の得点パターンの多さを考えると、山口が後半に1点を取れるか、高知がホームで先制して逃げ切れるかが最も大きな分かれ目になる。

今後の注目点

この試合を見るうえで、特に追いたいのは次の3点だ。

  • 高知が直近2試合無得点の流れをどこで断ち切るか
  • 山口が複数得点と複数失点の波をどう制御するか
  • 90分終盤に、延長・PKを見据えた交代をどちらが先に切るか

13〜16位決定戦とはいえ、百年構想リーグの最終順位に直結する一発勝負だ。高知はホームで守備の安定を取り戻せるか。山口は得点ルートの多さを結果に変えられるか。最初の15分と、70分以降の交代策を見れば、この試合の流れはかなり見えてくる。

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