水戸は守りながら攻められるか 広島戦で問われる森新体制の一歩
広島の攻撃を食い止めたあと、水戸は自分たちもゴールへ向かえるか。今回の焦点は、守備と速い攻撃を一つの試合で両立できるかにある。森直樹監督の初陣では、その両面が評価されたものの、結果は敗戦だった。
10月31日14:00、水戸信用金庫スタジアムで迎える相手は、リーグ戦直近6試合で5勝1敗のサンフレッチェ広島。水戸にとっては、新体制の初戦で示した姿勢を、結果を出している相手にも続けられるかが問われる。
- 水戸はリーグ戦6連敗。新監督の初陣となったカップ戦も1-3で敗れた。
- 広島はリーグ前節を4-0で勝利。一方、直近のカップ戦は3-4で敗れている。
- 注目は、広島の攻撃への対応と、水戸が守備から攻撃へ移る場面。両チームとも中2日で臨む。
対戦の前提――リーグ戦では対照的な歩み
リーグ戦の結果では広島が上回る一方、両チームとも直近のカップ戦では敗れている。
- 大会: 2026/27明治安田J1リーグ 第13節
- 対戦: 水戸ホーリーホック vs サンフレッチェ広島
- 開催日時: 2026年10月31日(土)14:00
- 会場: 水戸信用金庫スタジアム
10月30日確認のJリーグ公式試合ページでは、リーグ戦12試合消化時点で水戸が17位、2勝3分7敗。広島は3位、8勝2分2敗と掲載されている。順位はJリーグ公式順位表(10月25日更新)でも同じ値を確認した。
水戸はリーグ前節のFC東京戦に0-6で敗れ、リーグ戦6連敗となった。広島は清水戦に4-0で勝ち、直近のリーグ戦6試合では5勝1敗を記録している。
その後、10月28日のJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦では、水戸がC大阪に1-3、広島が横浜FMに3-4で敗れた。今回は双方が、その試合から中2日で迎えるリーグ戦となる。開催情報と試合前の見どころはJリーグ公式に掲載されている。
リーグ戦の成績を根拠にすれば、試合前の評価は広島を上に置くのが自然だろう。ただし、広島も直近の公式戦では敗れている。リーグ戦での好調さと、カップ戦を含む直近の結果は分けて捉えたい。
水戸の守備は、攻撃へ向かう余地を残せるか
水戸の立て直しを見るうえでは、失点を抑えることと、自ら攻めることをセットで追いたい。
Jリーグ公式の見どころの執筆者は、森直樹監督の初陣となったC大阪戦について、水戸のタイトな守備とスピーディーな攻撃、積極的にゴールへ向かう姿勢を評価している。
ただ、その試合は1-3の敗戦だった。攻守の姿勢に対する肯定的な評価と、勝利に届かなかった結果の両方が、新体制の出発点となる。
広島戦で守備に追われる時間が長くなるなら、水戸には、ボールを奪ったあとの攻撃をどう続けるかという課題が生まれるだろう。奪ってもすぐに失えば、再び相手の攻撃を受ける。速く攻める場面で味方が支えに入れるかは、守備の負担を考えるうえでも注目したい。
公式の見どころは、仙波大志を水戸の司令塔と位置付けている。
出場した場合、仙波には、水戸が守る側から攻める側へ移る場面で注目したい。ボールを持った選手だけでなく、その周囲に受け手がいるかを見ると、水戸が速い攻撃へ移れる状態にあるかを追いやすいだろう。特定の配球や連係を予断せず、攻撃を支える人数と距離を見たい。
広島の攻撃に対し、水戸は受けるだけで終わらないか
広島の攻撃力への対応が、水戸の攻撃機会にもつながるかが見どころになる。
公式の見どころの執筆者は、広島を鈴木章斗を中心とするパワフルな攻撃と評している。リーグ前節の4-0という結果に加え、直近6試合で5勝1敗という成績も伴っている。
水戸にとっては、鈴木だけを意識するのではなく、その周囲の選手にも対応しながら、ボールを奪う機会をつくれるかが試されそうだ。相手への対応で味方同士の距離が広がれば、奪ったあとに攻撃を支えることも難しくなると考えられる。
一方、広島側から見れば、水戸の速い攻撃に対応しつつ、自分たちの攻撃を続けられるかが論点になる。水戸の新体制初戦に対する評価を踏まえると、広島が攻めている場面でも、ボールを失った直後まで目を向けたい。
水戸の守備と広島の攻撃は、ボールを奪った瞬間に立場が入れ替わる。 その直後にどちらが次のプレーを支えられるかを見ると、単に攻めた回数だけでは分からない試合の流れを捉えられそうだ。
見立て――広島を上に置きつつ、水戸の攻撃への移行を見る
リーグ戦の実績では広島が優位と考えられるが、水戸の立て直しは、守備だけでなく攻撃へ移る場面まで見て判断したい。
水戸はリーグ戦6連敗、広島は直近のリーグ戦6試合で5勝1敗。この差は試合を展望するうえで重い。一方、水戸には、監督交代後の初戦で攻守の姿勢を評価されたという変化がある。広島戦は、その内容が別の相手にも通じるかを測る機会になるだろう。
両チームとも中2日だが、日程だけで疲労の程度や起用変更までは判断できない。Jリーグが10月29日に発表した出場停止選手に、両チームの選手は含まれていない。負傷では、水戸が内野航太郎、鳥海芳樹、岡本一真(10月18日発表)と渡邉新太、河面旺成(10月12日発表)、広島が山﨑大地(全治10か月の見込み)の負傷を発表している。対象試合の出場可否は公式に示されていないため、特定選手の出場を前提には置かない。
観戦時には、次の二つを続けて追いたい。
- 水戸が守る場面: 広島の攻撃に対応しながら、ボールを奪ったあとに味方を支えられる距離を保てるか。
- 水戸が奪った場面: 前へ出すだけで終わらず、味方が続いて攻撃を支えられるか。広島はそこで攻撃を止められるか。
冒頭の問いに対する水戸の答えは、守り切った一場面だけでは出ない。その次に自分たちがゴールへ向かえるか。新体制で評価された守備と速い攻撃がつながる瞬間を、広島相手にどれだけつくれるかに注目したい。










