新潟のカウンターに富山はどう対抗する?岡本將成の守備とパスに注目
自陣から長い距離を走り、逆転の決勝点につなげた新潟の関口正大。その前節のような速い攻撃に、富山はどう対抗するのか。今回の注目は、岡本將成が新潟のスピードに対応する守備と、背後へパスを送る攻撃の両方で働けるかにある。
アルビレックス新潟とカターレ富山は、10月31日14:00、デンカビッグスワンスタジアムで対戦する。2026/27明治安田J2リーグ第14節は、勝点差4の2位と3位の直接対決だ。
- 新潟は前節の仙台戦に2対1で勝利。カウンターからの逆転を富山戦でも生かせるか。
- 富山の岡本は、速い相手への対応に加え、パスで攻撃を始める役割にも注目したい。
- 新潟が攻める場面だけでなく、富山が背後を狙ったときの新潟の守備までが、この対戦の焦点になる。
勝点差4の直接対決、直近の結果は対照的
新潟は勝点差を広げ、富山は縮める機会を迎える。
- 大会・節: 2026/27明治安田J2リーグ 第14節
- 対戦: アルビレックス新潟 vs カターレ富山
- 開催日時: 2026年10月31日(土)14:00
- 会場: デンカビッグスワンスタジアム
10月30日確認時点のJリーグ公式試合ページでは、新潟が2位で8勝2分3敗、富山が3位で6勝4分3敗。両チームとも13試合を消化し、勝点差は4と掲載されている。掲載情報の更新日時は明示されていない。Jリーグ公式の試合情報
新潟は前節、仙台に2対1で勝利した。一方の富山は札幌に0対1で敗れ、リーグ戦では9試合ぶりの敗戦となった。
この勝点差を前提にすると、新潟が勝てば両者の差は7、富山が勝てば1になる計算だ。隣り合う順位で迎える一戦だけに、勝点3の行方は両チームの距離を大きく変える。
新潟の速さを測る基準は、前節の逆転にある
新潟の攻撃を見るなら、ボールを奪った後に誰が前へ出ていくかを追いたい。
Jリーグ公式掲載の野本桂子による見どころ記事は、新潟が仙台に先制された後、カウンターから2得点して逆転したと伝えている。決勝点を挙げた関口正大は自陣から長い距離を走り、左足でシュート。そのボールが相手DFに当たり、ゴールに入った。
ここから今回の見どころとして考えられるのは、最初にボールを運ぶ選手と、その後から攻撃へ加わる選手の両方だ。富山がボール保持者に対応できても、別の選手の前進まで抑えられるかで、その先の展開は変わりそうだ。
ただし、前節の決勝点には相手DFへの接触もあった。同じ形をつくれば得点できるという話ではない。富山戦では、走り出した選手へパスが届くのか、シュートまで進めるのかという段階から見ていきたい。
岡本將成は、止める役と攻め始める役を担えるか
富山側の対抗軸は、岡本の守備対応だけでなく、その後のパスにもある。
野本は同じ見どころ記事で、岡本について、新潟の若月大和やシマブクカズヨシらスピードのある選手への対応を注目点に挙げている。加えて、攻撃では背後のスペースへパスを供給し、起点になれるかを展望している。
新潟が走り出したときの対応
この展望を踏まえると、岡本を見る際は、相手と走り合った結果だけでなく、相手が加速する前の位置取りにも目を向けたい。新潟が前向きにボールを持ったとき、走る選手とパスの出し手の両方に対応できれば、富山は速攻を受ける負担を減らせる可能性がある。
逆に、新潟としては一人の突破だけに頼らず、複数の走りで対応を難しくしたいところだ。関口が長い距離を進んだ前節の例は、攻撃へ加わる選手まで見る理由になる。
富山がボールを持った後の一手
岡本が背後へパスを送れるかは、新潟の守備を試す論点にもなる。
新潟の白井永地は、第11節の大分戦で大量失点した後、守備に立ち返ることをチームで確認したと述べている。また野本は、失点しても焦れず、守備で試合をコントロールできていることを新潟のリーグ戦2連勝の要因と評価している。
今回、その守備を確かめる場面の一つが、富山から背後へパスが出る瞬間になりそうだ。新潟が攻撃へ人数をかけた後も相手の走りについていけるのか。富山は岡本のパスを、前の選手が受けられる形につなげられるのか。新潟のカウンターと富山のパスは、互いが攻めた後の守備まで含めて見ると分かりやすい。
ホームの実績だけで、新潟優位とは決められない
新潟のホームでの強さに対し、富山にはこの相手に勝った実績がある。
公式の見どころ記事によると、新潟は前節の勝利で今季のリーグ戦ホーム全勝を継続した。一方、富山は別大会の明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンドで新潟と2度対戦し、2勝している。岡本も、その大会のデンカビッグスワンスタジアムでの対戦で、セットプレーから得点した。
もっとも、別大会の2勝を今回の戦術的な優位に直結させることはできない。岡本の得点も、今回のセットプレーの成功を保証する材料ではない。それでも、新潟のホーム成績だけを理由に勝敗を決めつけないための、具体的な対戦実績にはなる。
見立ては、岡本の守備からパスへ移る瞬間に注目
新潟の速攻を富山が受け止め、その後に攻め返せるかが、今回の問いへの答えを左右しそうだ。
新潟には、前節にカウンターから逆転した具体例がある。富山には、岡本のスピード対応と背後へのパスという対抗の見どころが示されている。この二つを踏まえると、新潟が一方的に走れるかよりも、富山が攻撃を止めた後に何をできるかまで追う観戦が面白そうだ。
先発や配置によって、その対抗関係は変わる。岡本や新潟の速い選手たちが出場した場合は、次の三つを続けて見たい。
- 新潟が奪った直後: ボール保持者のほかに、誰が前へ走り出すか。
- 富山が対応する場面: 岡本らが、その走りとパスの通り道を抑えられるか。
- 富山が攻め返す場面: 岡本から背後へパスが出るか。そのとき新潟は相手の走りに対応できるか。
新潟が前節の速さを再現するのか、富山が止めた先に攻撃をつくるのか。ボールが両チームの間を移る瞬間に、この直接対決の見どころが詰まっている。

