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大宮は保持率60%でも0-3 富山の連続得点と途中出場組が分けた勝負

夜のサッカースタジアムでゴールネットに収まったボールを描いたイラスト。

大宮は保持率60%でも0-3 富山の連続得点と途中出場組が分けた勝負

63分に坪井清志郎、64分に布施谷翔。カターレ富山は続けてゴールを奪い、90+1分には國武勇斗が加点した。2026年10月21日、NACK5スタジアム大宮で行われた2026/27 明治安田J2リーグ 第12節は、RB大宮アルディージャが0-3で敗れた。

大宮がボール保持率60%を記録し、枠内シュートも両チーム6本で並んだ試合で、なぜ3点差がついたのか。記録から注目したいのは、富山が59分に投入した選手の得点と、63分・64分の連続得点だ。保持や枠内シュートの本数だけでは表せない差が、得点経過に現れている。

  • 大宮は保持率、パス成功率、コーナーキック数で富山を上回った。
  • 富山はシュート18本で大宮の15本を上回り、3得点。枠内シュートは双方6本だった。
  • 富山の途中出場選手では、坪井清志郎が先制点、國武勇斗が3点目を記録した。
目次

試合を動かしたのは、63分と64分の連続得点

富山は後半の連続得点でリードを奪い、終了間際に3点目を加えた。

Jリーグ公式の試合記録による開催情報と得点経過は次の通り。

  • 大会:2026/27 明治安田J2リーグ 第12節
  • 開催日:2026年10月21日
  • 会場:NACK5スタジアム大宮
  • 結果:RB大宮アルディージャ 0-3 カターレ富山
  • 63分:坪井清志郎(カターレ富山)
  • 64分:布施谷翔(カターレ富山)
  • 90+1分:國武勇斗(カターレ富山)

大宮にとって重かったのは、先制された直後に点差が広がったことだと考えられる。1点を追う状況から、次の記録上の得点時刻には2点を追う状況へ変わった。失点後に立て直す過程を評価するうえでも、この連続得点は切り離せない。

ただし、63分と64分という記録だけから、大宮の集中力や守備配置を原因として断定することはできない。ここで読み取れるのは、富山が短い間に得点を重ね、大宮が同点に戻す前にリードを広げたという試合の分岐だ。

保持率60%と枠内6本が、得点につながらなかった

大宮はボールを持つ割合で上回った一方、シュート総数では富山が上回った。

項目 RB大宮アルディージャ(ホーム) カターレ富山(アウェイ)
シュート 15 18
枠内シュート 6 6
ボール支配率 60% 40%
パス成功率 82% 76%
コーナーキック 7 3

大宮のボール保持率は60%、富山は40%。パス成功率は大宮82%、富山76%で、コーナーキックも大宮7本に対して富山3本だった。一方、シュート数は大宮15本、富山18本。枠内シュート数は双方6本で並んだ。

富山は保持率で下回っても、シュート数で上回った

富山の40%という保持率を、そのまま攻撃機会の少なさと受け取ることはできない。実際にシュートは大宮より多く、相手のゴール方向へ攻撃を完結させた回数では上回っている。

この組み合わせからは、富山が大宮ほど長くボールを持たなくても、シュートまで進めていたと考えられる。ただし、速攻が中心だったのか、相手陣内で奪ったボールを生かしたのかまでは、試合全体の数値では特定できない。

大宮についても、保持率60%とパス成功率82%だけで、相手守備を崩せていたとは評価できない。パスがつながった場所や、シュート直前にどれだけ相手の守備を動かせたかによって、同じ成功率でも意味は変わる。

同じ枠内6本でも、攻撃の質まで同じとは限らない

枠内シュートは両チーム6本だったが、得点は大宮0、富山3だった。

この差から、富山が得点へ結び付けた点を評価することはできる。一方で、枠内シュートの本数が同じでも、個々のシュートの難しさは同じではない。距離、角度、相手守備の寄せ方、ゴールキーパーとの位置関係によって、得点のしやすさは変わる。

そのため、3点差を決定力だけの差として説明するのは早計だろう。大宮が好機を逃したのか、富山の守備が難しいシュートに限定したのか、あるいは両方だったのか。今回の集計値だけでは、そこまで切り分けられない。

大宮のコーナーキック7本についても同様だ。相手ゴール近くでセットプレーを得た回数は富山より多かったが、それがどれだけ有効なシュートにつながったかは別に検討する必要がある。

59分の3人交代は、富山の得点者を変えた

富山の交代で最も明確な成果は、投入された坪井と國武が得点者になったことだ。

富山は59分、古川真人に代えて坪井清志郎、吉平翼に代えて小川慶治朗、キムテウォンに代えて國武勇斗を投入した。その後、坪井が63分に先制点を記録し、國武が90+1分に3点目を挙げた。

坪井は投入から記録上4分後に得点している。交代選手が試合を動かした例として、この先制点は重要だ。ただし、坪井の得点を59分の3人交代全体の戦術的成功と同一視するには、それぞれの配置やプレーへの関わりも必要になる。小川を含む交代選手全員の貢献を、得点者の記録だけで測ることはできない。

大宮も失点前に2人を入れ替えていた

大宮は61分、カルリーニョスジュニオに代えて杉本健勇、木寺優直に代えてカプリーニを投入した。これは富山の先制点より前の交代だった。

両チームが選手を入れ替えた後に、富山の連続得点が生まれた点は見逃せない。ただし、大宮の交代が失点を招いたという因果関係までは、時刻の前後関係だけでは示せない。交代直後に何が変わったかを検討する際は、投入選手だけでなく、周囲の選手の位置やボールを失った状況も見る必要がある。

その後の交代は次の通りだった。

  • 68分・大宮:小林柚希に代えて豊川雄太、エドワード真秀に代えて中山昂大。
  • 78分・大宮:山本桜大に代えて日髙元。
  • 81分・富山:西矢慎平に代えて溝口駿。
  • 88分・富山:竹中元汰に代えて今瀬淳也。

大宮は2点を追う状況でさらに交代を行ったが、得点は記録されなかった。一方、富山は終盤にも選手を入れ替え、90+1分に國武が加点した。

警告として記録されているのは、次の2件だ。

  • 50分・警告:布施谷翔(カターレ富山)
  • 71分・警告:豊川雄太(RB大宮アルディージャ)

3点差の核心は、保持の優位と得点の成果が分かれたこと

この試合では、大宮の保持率やパス成功率の優位が得点に結び付かず、富山が連続得点と途中出場選手のゴールで差をつけた。

富山には、保持率で下回りながらシュート18本を記録した攻撃と、途中出場の坪井、國武による得点という成果がある。大宮にもシュート15本、枠内6本という記録があり、攻撃機会がまったくなかった試合として扱うべきではない。

勝敗を分けたものへの答えは、保持時間の長さそのものより、富山が63分と64分に続けて得点し、大宮の反撃を得点にさせないまま3点目を加えた点に求められるだろう。ただし、その背景を決定力だけ、守備だけ、交代策だけの一つに絞ることはできない。

この一戦をさらに評価するうえでは、次の場面が焦点になる。

  • 富山:59分に入った坪井が、63分の先制点でどのようにゴールへ関わったか。
  • 大宮:先制点と追加点を許した局面で、相手への対応に何が起きていたか。
  • 両チーム:枠内シュート6本ずつの位置や状況に、どのような違いがあったか。

大宮が見直したいのは、60%の保持を得点へ変える最後の過程。富山が確かめたいのは、保持率に左右されずシュートへ進み、交代選手がゴールに関わった攻撃のうち、何を再現できるかだ。

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