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スウェーデン側が見る日本代表の怖さ 「三笘不在」でも警戒が消えない理由

スウェーデン側が見る日本代表の怖さ 「三笘不在」でも警戒が消えない理由

スウェーデン側の報道を追うと、日本代表への警戒は「特定のスター選手がいるから怖い」という一点ではなく、試合の終盤まで強度を落としにくいチーム構造に向いている。

三笘薫の不在はスウェーデン紙でも大きく扱われた。一方で、現地のグループ展望では日本をオランダに次ぐ有力候補と見る文脈もあり、警戒感は消えていない。

  • 日本対スウェーデンは現地時間6月25日、ダラス・スタジアムで開催予定
  • スウェーデン時間では6月26日未明の試合として案内されている
  • 日本は森保一監督の26人で臨み、遠藤航、久保建英、堂安律、前田大然、冨安健洋らが入った
  • スウェーデンはグレアム・ポッター監督の26人で、アレクサンデル・イサク、ヴィクトル・ギョケレス、アントニー・エランガら攻撃陣が軸になる
  • 現地報道の焦点は「三笘不在」「ダラスの暑さと日差し」「グループ突破争いの直接対決」に分かれている

ここがポイント: スウェーデン側は日本を過小評価していない。むしろ三笘薫が外れても、前線の走力、欧州組の厚み、複数ポジションをこなす選手の多さを警戒する見方が残っている。

目次

まず事実関係 日本とスウェーデンは第3戦で当たる

このカードはグループFの最終戦だ。だから単なる「強豪対アジア勢」ではなく、勝ち点計算が絡む試合になる。

JFAの公式スケジュールでは、日本は6月14日にオランダ、6月20日にチュニジア、6月25日にスウェーデンと対戦する。会場はいずれも北中米大会仕様の表記で、スウェーデン戦はダラス・スタジアムだ。

スウェーデンサッカー協会は、自国向けに「6月26日に日本戦」と案内している。これは時差によるもので、日本側の現地時間表記と矛盾しない。

グループFの日程感

  • 日本の初戦: 6月14日、オランダ戦
  • 日本の第2戦: 6月20日、チュニジア戦
  • 日本の第3戦: 6月25日、スウェーデン戦
  • スウェーデン側の案内: 日本戦は6月26日、グループ最終戦

スウェーデンにとっても日本にとっても、第3戦までに勝ち点を積めていなければ重い90分になる。逆に、どちらかが第2戦までに4点以上を持っていれば、引き分けの価値が上がる。現地の警戒は、そうした大会形式の現実と結びついている。

スウェーデン報道の警戒点は3つある

スウェーデン側の記事を並べると、日本への見方は大きく3方向に分かれる。

1. 三笘薫不在は「日本の打撃」として扱われた

Aftonbladetは、日本のワールドカップメンバー発表に合わせて三笘薫が大会を欠場する見通しを報じた。記事では、三笘を日本の大きな個の脅威として扱い、さらに南野拓実の負傷にも触れている。

ここで重要なのは、スウェーデン側が日本の左サイド突破を明確に意識していた点だ。三笘がいれば、スウェーデンの右サイドは1対1の対応だけでなく、カバーの距離、逆サイドへのスライド、カウンター時の戻りまで問われる。

ただし、日本の攻撃が三笘だけに依存しているわけではない。JFA公式メンバーには、久保建英、堂安律、中村敬斗、前田大然、鈴木唯人、塩貝健人、後藤啓介らが入っている。森保監督はサイド、シャドー、中央の使い分けを残した。

三笘不在で日本の最大加速装置は欠けるが、攻撃の選択肢そのものは消えていない。 ここがスウェーデン側の見方を単純な楽観にしない部分だ。

2. 「近代的でフィジカルにも強い日本」という評価

SvenskaFansのグループ展望では、日本を「戦術的にもフィジカル的にも現代的なチーム」と位置づけ、2022年大会でドイツとスペインを破った記憶にも触れている。

これは日本側から見ると、かなり示唆がある。海外メディアの日本評は、以前なら「技術」「敏捷性」「組織力」に寄りがちだった。今回はそこにフィジカル面が加わっている。

実際、日本の26人には欧州主要リーグで日常的に強度を浴びている選手が多い。

  • 遠藤航: リバプール所属の中盤守備者
  • 久保建英: レアル・ソシエダ所属の攻撃の起点
  • 堂安律: アイントラハト・フランクフルト所属の左利きアタッカー
  • 板倉滉、冨安健洋、渡辺剛: オランダ、フランスなど欧州でプレーする守備陣
  • 前田大然: セルティックで強度と背後への走力を磨く前線の選手

名前を並べるだけならただの豪華さで終わる。大事なのは、彼らが別々のリーグで得たテンポを代表に持ち込めることだ。スウェーデンから見ると、日本は「速いだけのチーム」ではなく、ボールを奪われた直後の切り替え、守備ライン裏への走り、相手CBへの圧力を90分単位で続けてくる相手になる。

3. ダラスの環境が試合を変える可能性

Aftonbladetは、日本対スウェーデンがダラスで行われ、日差し対策としてスタジアムのカーテンが使われる見通しだと報じた。記事では、現地18時の暑さや、AT&Tスタジアムの西側窓から入る日差しにも触れている。

これは小さな会場ネタではない。暑さと日差しは、前から追うチーム、戻りが多いサイドの選手、終盤に投入されるスプリンターの価値を変える。

日本にとっては、次のような論点が出てくる。

  • 前半から高く奪いに行く時間をどこまで作るか
  • 前田大然や伊東純也のような走力を先発で使うか、終盤の武器に残すか
  • 遠藤航、田中碧、佐野海舟ら中盤の守備範囲をどう組み合わせるか
  • スウェーデンの大型FWに対して、最終ラインを下げすぎず守れるか

スウェーデン側にも同じ条件がかかる。イサク、ギョケレス、エランガを生かすには、前線にボールを届けるまでの中盤の持ち運びが必要だ。暑さで間延びすれば、攻撃力はあっても守備の戻りが遅れる。

選手評価 スウェーデンが見たいのは「日本の欠場者」だけではない

スウェーデン報道で三笘不在が目立つのは自然だ。欧州で名前が通り、1対1の破壊力が分かりやすいからだ。

ただ、実戦でスウェーデンが警戒すべき日本の軸は別にもある。

久保建英と堂安律が作る内側の圧力

三笘がいない場合、日本の攻撃は外側からの突破だけでなく、ハーフスペースで受ける選手の質がより重要になる。久保建英は右から中へ入り、堂安律も左足で中央に絡める。どちらもサイドに張り続けるだけの選手ではない。

スウェーデンのSBが外を切りに出た瞬間、内側のMFとCBの間に受け手が立つ。そこで前を向かれると、イサクやギョケレスを前に残したいスウェーデンは中盤の戻りを強いられる。

遠藤航の存在はスウェーデンの2トップ対策になる

スウェーデンの攻撃陣は強力だ。公式メンバーでは、イサクが9番、ギョケレスが17番、エランガが11番を背負う。単純な高さだけでなく、背後への抜け、体を当てた保持、サイドからの加速がある。

そこで日本の中盤底に立つ遠藤航の役割が大きくなる。CBが競った後のセカンドボール、縦パスの受け渡し、カウンターの初期対応。派手なプレーではないが、ここを外すとスウェーデンの前線が一気に前を向く。

冨安健洋の状態は日本の守備設計を左右する

JFA公式発表では冨安健洋がメンバー入りしている。冨安はCBとSBの両方をこなせるため、森保監督にとって守備の可変性を高める存在だ。

スウェーデンが前線に大型選手を並べるなら、冨安を中央で使うか、サイドで対人対応に置くかは大きな分岐になる。日本の守備は「誰を出すか」だけでなく、「どのレーンで相手の強みを受け止めるか」が問われる。

現地サポーターの空気 楽観よりも「自国の準備」への関心が強い

SNSや掲示板系の反応を見ると、日本だけを名指しして恐れる声が大勢を占めているわけではない。むしろ、スウェーデン側の関心は自国のメンバー選考、ポッター監督への評価、久々のワールドカップ本大会に戻る高揚感に向いている。

Redditのスウェーデン関連スレッドでは、VM出場決定を喜ぶ声の一方で、より強い相手との本大会で通用するかを慎重に見る投稿もある。これは日本戦にもつながる。スウェーデンは前線の個で押し切れる相手には強いが、日本のように中盤でテンポを変え、守備から素早く前進するチームには、90分の管理が必要になる。

現地サポーターの論調を整理すると、こうなる。

  • 日本を「勝てる相手」とだけ見るより、グループ突破の競合と見る声が目立つ
  • 三笘不在は好材料だが、日本の欧州組の厚みまでは軽視されていない
  • スウェーデンの攻撃陣には期待が大きい一方、守備と中盤の安定には不安も残る
  • ダラスの暑さ、試合時間、会場環境はサポーター側でも話題になりやすい

ここで煽る必要はない。スウェーデン側の本音は「日本が怖い」よりも、「このグループは取りこぼせない相手が多い」に近い。

日本代表への示唆 勝負はサイドの名前より中盤の距離感

日本がスウェーデン戦で主導権を握るには、相手の2トップに気持ちよく前を向かせないことが第一条件になる。

スウェーデンはイサクとギョケレスを同時に使える。そこにエランガのスピードが加われば、ロングボール一本でも試合を進められる。日本が不用意にラインを上げてボールを失えば、CBの背後を突かれる。

一方で、日本にも勝ち筋はある。

日本が狙いたい局面

  • スウェーデンの前線が残った後の中盤脇
  • SBの背後ではなく、CBとSBの間のレーン
  • 相手の大型FWが守備に戻り切る前の二次攻撃
  • 暑さで間延びした時間帯の交代カード

スウェーデンの前線は強い。だが、前線の迫力と中盤の圧縮は常に両立するわけではない。日本が遠藤、田中、佐野、鎌田らをどう組み合わせるかによって、相手の中盤を走らせる時間を作れる。

Jリーグ目線で見るなら、ここは国内クラブにも通じる。相手に強力な2トップがいる試合で、CBだけに対応を任せると苦しくなる。ボランチの立ち位置、SBの戻り、前線のプレス開始位置まで含めて、チーム全体で相手の最初のパスコースを消せるか。代表戦の論点は、そのままリーグ戦の守備設計にも戻ってくる。

今後の注目点

日本対スウェーデンを読むうえで、試合前に見ておきたいのは次の4点だ。

  • 森保監督が三笘不在の左サイドを誰で埋めるか
  • スウェーデンがイサク、ギョケレス、エランガを同時に使う時間帯をどう設計するか
  • ダラスの環境で、両チームが前半からどこまで強度を出すか
  • 第2戦終了時点の勝ち点が、第3戦のリスク許容度をどう変えるか

スウェーデン側の警戒は、日本への過剰評価ではない。三笘が外れても、森保ジャパンには欧州組の厚みと複数の攻撃ルートがある。だからこそ第3戦は、個の名前よりも、暑さの中でどちらが中盤の距離を保てるかを見る試合になる。

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