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山形vs松本は序盤の圧力が鍵 J2・J3百年構想リーグPO第1戦展望

山形vs松本は「先に前へ出せるか」が鍵 プレーオフ第1戦の展望

地域リーグラウンドを7位で終えたモンテディオ山形と、EAST-Bを7位で終えた松本山雅FCが、5月31日(日)14:00にNDソフトスタジアム山形でぶつかる。大会名は、公式日程上では明治安田J2・J3百年構想リーグ プレーオフラウンド 第1戦だ。

この試合の見どころは、山形がホームでボールを握る時間を前進に変えられるか、松本が石﨑信弘監督のもとで積み上げてきた前線からの圧力をどこまで出せるかにある。単純な順位比較ではなく、直近最終節で見えた両チームの入り方が勝敗を分けそうだ。

  • 試合日程:2026年5月31日(日)14:00キックオフ
  • 会場:NDソフトスタジアム山形
  • 対戦:モンテディオ山形 vs 松本山雅FC
  • 山形:EAST-A 7位でプレーオフへ
  • 松本:EAST-B 7位でプレーオフへ
  • 放送・配信:Jリーグ公式のテレビ放送ページではDAZN配信予定

ここがポイント: 山形は湘南戦の前半3得点でつかんだ「前から奪って早く仕留める形」を再現できるか。松本は最終節で3得点しながら3失点したため、攻撃の勢いと守備の締め直しを同時に問われる。

目次

まず事実関係を整理する

このカードは、地域リーグラウンドの同順位同士が対戦するプレーオフ第1戦として組まれた。

モンテディオ山形のクラブ公式は、5月24日の地域リーグラウンド第18節終了を受けて、山形のEAST-Aグループ7位確定と、松本山雅FCとの対戦決定を発表している。Jリーグ公式の日程ページでも、5月31日14:00、NDスタ、山形 vs 松本が確認できる。

直近の流れ

山形は5月24日の湘南ベルマーレ戦で3-1。湘南公式の試合ページでは、山形が前半だけで3点を奪い、勝点を19から22へ伸ばしたことが示されている。3連敗中だった山形にとって、上位相手に早い時間帯から主導権を握れた点は大きい。

松本は同じ5月24日の福島ユナイテッドFC戦で3-3からPK戦に入り、PK2-4で敗れた。市民タイムスは、松本が8勝10敗、勝点26、EAST-B7位で地域リーグラウンドを終えたと報じている。90分で3点を取った一方、リード後に2失点しているため、山形戦では試合の閉じ方が焦点になる。

項目モンテディオ山形松本山雅FC
地域ラウンドEAST-A 7位EAST-B 7位
直近公式戦山形 3-1 湘南松本 3-3 福島、PK2-4
監督横内昭展監督石﨑信弘監督
試合の入口前半からの圧力と先制点ハイプレスとセットプレー後の二次攻撃

山形は「湘南戦の前半」を再現できるか

山形の直近勝利で最も大きかったのは、3得点そのものよりも、湘南に前進の形を作らせなかった前半の入りだ。

湘南公式に掲載された長澤監督の試合後コメントでは、湘南側がビルドアップで下がる選手を増やしすぎ、ハーフウェーラインを越えにくくなったことが語られている。これは山形の前線と中盤が、相手の最初の出口を詰まらせた試合だったことを示している。

山形が松本戦で見たい形は明確だ。

  • 前線の追い込みで松本の最初のパスコースを限定する
  • 奪った後に横へ逃げず、早めにゴール前へ人数を入れる
  • 先制後もラインを下げすぎず、松本のセットプレー機会を減らす

注目は、湘南戦で先発した田中渉、吉尾海夏、柳町魁耀、高橋潤哉らが、どの時間帯に相手の背後へ出ていけるか。山形はボール保持だけで押し込むより、奪った直後の数秒で攻撃を縦に運べたときに迫力が出る。

一方で、地域ラウンドを通じて安定して勝点を積めたわけではない。湘南戦の勝利を一過性にしないためには、前半の強度を90分の試合管理につなげる必要がある。

松本は攻撃の手応えを守備の安定につなげたい

松本は最終節で3得点を奪った。藤枝康佑、小田逸稀、田中想来が得点に絡み、前線の起用にも幅が出ている。

ただし、3-3からPK戦で敗れた試合は、攻撃の勢いだけではプレーオフを勝ち切れないことも示した。山形のホームで早い失点を許せば、湘南戦で勢いを取り戻した山形をさらに乗せる展開になる。

松本の強み

松本の武器は、前から相手に制限をかける姿勢と、セットプレーを含む局面勝負だ。クラブ公式の試合結果ページでは、4月12日のRB大宮アルディージャ戦で4-1と勝利し、村越凱光、安永玲央、加藤拓己が得点している。高い位置で流れをつかめば、複数得点に持ち込める力はある。

山形戦での課題

山形は湘南戦で、相手が後ろに人数をかけたところを前から圧縮している。松本が同じように自陣で詰まると、クリア後の回収まで山形に握られる。

松本に必要なのは、無理に短くつなぎ切ることではない。深澤佑太や大橋尚志、安永玲央ら中盤の選手が、セカンドボールを拾える位置を取り、前線の松岡瑠夢、加藤拓己、藤枝康佑、田中想来らへ早めに届ける場面を増やしたい。

勝敗を分ける3つのポイント

大きな構図は、山形のホームでの前進力と、松本のプレッシング回避のぶつかり合いだ。

1. 先制点の重み

山形は湘南戦で前半3-0とし、試合の主導権を早く握った。松本は福島戦で3点を取りながら逃げ切れなかった。プレーオフ第1戦では、先制点の後にどちらが試合の温度をコントロールできるかが重要になる。

2. セットプレー後の二次攻撃

松本は最終節でFKの流れから藤枝が決めている。流れの中で崩し切れない時間帯でも、セットプレーから試合を動かせるのは強みだ。

山形としては、不要なファウルを避けることが守備の第一歩になる。特に終盤、押し込まれた状態でCKやFKを連続して与える展開は避けたい。

3. 交代カードの使い方

湘南戦の山形は先発組が前半に結果を出した。松本は福島戦で終盤に田中想来が同点弾を決めている。どちらも途中出場や前線の入れ替えで試合を動かせる材料がある。

プレーオフでは、先発の出来だけでなく、60分以降に誰をどこへ入れるかが勝敗に直結する。ベンチから出る選手が、守るためだけでなく前へ出る矢印を作れるかを見たい。

展開予想:山形優勢寄りだが、松本の一発で揺れる

試合の入りは山形がやや優勢と見る。ホーム、直近の湘南戦勝利、そして前半から圧力をかけられた成功体験があるからだ。

ただ、松本は3点を取り切れる攻撃の厚みを最終節で示している。山形が先に押し込んでも、松本が前線で起点を作り、セットプレーやクロスから一点を返せば試合はすぐに揺れる。

予想される流れはこうだ。

  • 序盤:山形が前から圧力をかけ、松本のビルドアップを急がせる
  • 中盤:松本がロングボールとセカンドボールで押し返す
  • 終盤:交代カードとセットプレーが得点機を左右する

スコア予想を置くなら、山形が先制できた場合は2-1山形。松本が前半を無失点で折り返せば、1-1からPK戦まで見える。断定できる試合ではないが、最初の30分で山形が湘南戦の強度を出せるかが最大のチェックポイントになる。

試合前に見るべき注目選手

両チームとも、個人名を単なる看板として見るより、どの役割で試合に関わるかが大事だ。

モンテディオ山形

  • 田中渉:湘南戦で中盤に入り、前進とゴール前への関与が期待される存在。松本のプレスを受けたとき、最初の逃げ道になれるか。
  • 吉尾海夏:左足の展開力とゴール前の判断が鍵。山形が押し込む時間に、単調なクロスではなく内側を使えるか。
  • 柳町魁耀:湘南戦で前線に入り、シュート数でも存在感を出した。松本の最終ライン裏を狙う動きがほしい。

松本山雅FC

  • 深澤佑太:松本の中盤でバランスを取る役割。山形のプレスを受けた局面で、縦へ出す判断が試合の流れを変える。
  • 加藤拓己:RB大宮戦で2得点。前線で相手DFと競り、フィニッシュまで持ち込めるか。
  • 藤枝康佑:福島戦で得点。セットプレー後やクロス対応で、山形守備の目線をずらす動きに注目したい。

今後の注目点

この試合は「地域ラウンド7位同士の順位決定戦」という見方だけでは足りない。山形にとっては、湘南戦で戻した前向きな守備をプレーオフでも続けられるかの確認になる。松本にとっては、複数得点を奪える攻撃を、90分の勝利へ結びつける試合だ。

試合前に押さえたいポイントは3つに絞れる。

  • 山形が序盤から高い位置で奪えるか
  • 松本が自陣で詰まらず、前線へ逃がせるか
  • セットプレーと交代カードで、終盤にどちらが一手を残せるか

最初の15分で山形が松本のビルドアップを止めるのか、松本が一度その圧力を外してNDスタの空気を落ち着かせるのか。そこが、このプレーオフ第1戦の入り口になる。

参照リンク

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