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仙台の攻撃は大分の5バックを崩せるか――ホーム開幕戦は「最後の一手」が焦点

黄色の攻撃陣と青の5バックが対峙するナイトゲームのイメージ。

仙台の攻撃は大分の5バックを崩せるか――ホーム開幕戦は「最後の一手」が焦点

両チームが開幕戦で得点できなかったからこそ、焦点は明確だ。仙台がボール保持をシュートの質へ変えられるか。それとも大分が5バックで耐え、2トップの速さを生かせるか。

2026/27明治安田J2リーグ第2節は、8月15日(土)19時にユアテックスタジアム仙台でキックオフ。16位のベガルタ仙台と13位の大分トリニータが、今季初得点と初勝利を懸けて対戦する。

この記事で押さえたいポイントは次の3つだ。

  • 仙台は開幕戦で61%保持、11本のシュートを記録したが無得点
  • 大分は5バック時の守備を土台に、2トップへどうボールを届けるかが課題
  • 仙台は開幕戦の1失点目、大分は開幕戦の失点がセットプレーから生まれた。攻守両面で再び勝敗を左右し得る
目次

対戦の前提――ともに無得点で迎える第2節

仙台と大分は、ともに開幕黒星からの立て直しを求められる。

  • 大会:2026/27明治安田J2リーグ 第2節
  • 日時:2026年8月15日(土)19:00
  • 会場:ユアテックスタジアム仙台
  • 対戦:ベガルタ仙台 vs 大分トリニータ
  • 順位:仙台16位、大分13位(第1節終了時)
  • 監督:仙台は森山佳郎監督、大分は四方田修平監督
  • 配信:DAZN

仙台は第1節で藤枝MYFCに0-2で敗れた。12分に左CKから先制され、73分には松田佳大のパスを受けた金本毅騎に追加点を奪われた。ボール保持率61%、シュート11本を記録しながら、得点には届かなかった。

大分もホームで湘南ベルマーレに0-1で敗戦。セットプレーからの1失点が決勝点になった。両チームとも相手ゴールを破る最後の精度を欠いた開幕戦だった。

大分は7月12日、GK川島康暉が右肩関節亜脱臼と診断されたと発表している。2026年8月14日時点で、両クラブについて、この試合を対象とする出場停止選手の公式発表を確認できていない。先発やベンチ入りは試合当日の発表を待つ必要がある。

最大の焦点は仙台の「保持」対大分の「5バック」

仙台が押し込む時間を作っても、大分の最終ラインを動かせなければ試合はこう着しやすい。

仙台は横幅だけでなく、守備者の間を使えるか

仙台は藤枝戦で中島元彦、浅倉廉らを組み込み、中央とサイドの両方から前進を試みた。数字だけを見れば、61%の保持率と11本のシュートは攻撃機会を作れていたことを示す。

ただし、保持率は得点を保証しない。大分が守備時に5バックを形成すれば、仙台が単純にサイドへ展開するだけでは、クロスを受ける選手が相手センターバックに囲まれやすい。

仙台に必要になりそうなのは、次の動きだ。

  • 中島元彦が前線と中盤の間へ下り、相手守備者を引き出す
  • 鎌田大夢や武田英寿が、相手中盤の背後で前向きにボールを受ける
  • ウイングバックが幅を取りつつ、内側の選手がペナルティーエリアへ入る
  • クロス一辺倒にせず、折り返しや中央への短いパスを使い分ける

観戦時には、仙台のパス本数よりも、ペナルティーエリア内で前向きにボールを受ける回数を見たい。大分の5人の最終ラインが横に並んだままなら仙台は苦しい。誰かを前へ引き出し、その背後へ別の選手が入れれば、決定機につながる可能性が高まる。

大分は守った後、2トップまで届けられるか

大分の開幕戦ではGKムン・キョンゴンが好セーブを見せ、5バックへ移行した場面の守備も粘り強かった。四方田修平監督のチームが仙台でも同様の形を採るなら、まず中央を閉じ、相手を外側へ誘導する展開が考えられる。

しかし、低い位置で守る時間が長くなれば、有馬幸太郎と古川大悟が前線で孤立する危険もある。ボールを奪った直後に近くの味方が支えられなければ、仙台に回収され、再び守備へ戻されてしまう。

大分側の注目点は明快だ。

  • 奪った最初のパスを仙台の圧力から逃がせるか
  • 有馬、古川の動き出しへ早いタイミングでボールを送れるか
  • ウイングバックが押し上がり、2トップを孤立させずに済むか

仙台が人数をかけて攻めるほど、その背後には大分が使える空間も生まれる。大分にとっては長く保持することより、奪った後の数本を正確につなぐことが重要になる。

セットプレーは脇役ではない

仙台は開幕戦の1失点目、大分は開幕戦の失点をセットプレーから喫した。

仙台は藤枝戦で左CKから先制を許した。73分の2失点目は、松田佳大のパスを受けた金本毅騎に決められた流れの中の得点だった。大分も湘南戦でセットプレーから決勝点を許した。

流れの中で互いの守備を崩し切れない場合、CKやFKの1本が試合の重みを増す。特に見るべきなのは、ボールの落下地点だけではない。

  • ニアサイドへ走る選手を誰が受け渡すか
  • こぼれ球を拾う位置に何人を残すか
  • 攻撃側が相手のマークを外すため、走路を交差させるか
  • 守備後に前線へ残した選手を使い、カウンターへ移れるか

大分では三竿雄斗がキッカー候補になる。仙台も開幕戦で左CKから失点したことを受け、配置とマークの確認を進めているはずだが、実際の修正内容は試合で確かめる必要がある。

ここがポイント: 流れの中の攻防が互角なら、セットプレーを「守る」だけでなく、セカンドボールから二次攻撃を続けられるかが差になる。

注目選手――名前より「どこで受けるか」を見る

仙台は中島元彦、大分は有馬幸太郎と古川大悟の立ち位置が攻撃の成否に直結しそうだ。

中島元彦は仙台の攻撃をつなげられるか

中島は前線に張り続けるだけでなく、中盤へ下りてパスを引き出せる。大分の守備者が中島について前へ出れば、その背後へ味方が走り込む空間が生まれる。ついてこなければ、中島自身が前を向ける。

初心者が見るなら、ボールを持った瞬間だけでなく、中島が受ける前の動きに注目したい。守備者を一歩動かせるかどうかが、仙台の中央突破を左右する。

有馬幸太郎と古川大悟は背後を取れるか

有馬と古川には、仙台の最終ライン裏へ走る役割が期待される。大分が自陣からゆっくり組み立てられない場合でも、2人の動き出しに合わせた縦パスが通れば、一度の攻撃で局面を変えられる。

ただし、早い縦パスが孤立を招く場合もある。2トップの一方が受け、もう一方や中盤の選手が次のパスを受けられる距離まで進めるか。そこまでそろって初めて、大分のカウンターが継続する。

試合展開の見立て――仙台が押し、大分が機会を待つ

仙台の保持時間が長くなり、大分が中央を固めて速攻を狙う展開を予想する。

仙台はホーム開幕戦であり、第1節でも61%の保持率を記録した。序盤からボールを動かし、大分を押し込もうとする可能性がある。一方の大分は、5バック時の守備と2トップの動き出しを生かし、仙台が前へ人数をかけた後のスペースを狙う展開が考えられる。

勝敗を左右しそうな分岐は3つある。

  1. 仙台が大分の守備ブロック内側へ入れるか
  2. 大分がボール奪取後、2トップへつなぐ最初のパスを通せるか
  3. 互いに開幕戦で失点したセットプレーを修正できるか

仙台が先制すれば、大分は守備の位置を上げる必要があり、仙台が使える空間も増える。反対に大分が先に得点すれば、5バックを軸に守る時間を選びやすくなる。0-0の時間が長引くほど、交代選手とセットプレーの比重が高まりそうだ。

先発メンバーや選手起用は確定していないため、勝敗を一方へ断定できる材料はない。それでも導入の問いに答えるなら、仙台が初勝利へ近づく条件は、保持率を上げることではなく、大分の守備者を内側で動かし、ゴール前へ人数を送り込むことにある。

大分がそれを阻み、奪った直後に有馬や古川へ届けられれば、試合の主導権はボール保持率とは別の場所で動く。キックオフ後、まず確認したいのは仙台の最初のCKと、大分が最初にボールを奪った直後の3本のパスだ。

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