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19本の川崎、12本の京都――2-2が示した「量」と「決定力」の差

川崎と京都の選手がナイトゲームで激しく競り合う様子。

19本の川崎、12本の京都――2-2が示した「量」と「決定力」の差

川崎フロンターレが19本のシュートを放ち、京都サンガF.C.は12本で応戦した。スコアは2-2。川崎が攻撃回数で上回る一方、京都が少ない機会を連続得点へ結び付けたことが、勝点を分け合った最大の要因だった。

川崎は先制後、後半の9分間で逆転を許した。それでも伊藤達哉のクロスからマルシーニョが同点弾を決め、ホーム開幕戦で勝点1を確保している。

この記事で分かることは次の3点だ。

  • 4得点が生まれた経緯
  • シュート数、支配率、走行距離に表れた両チームの違い
  • 川崎が押し切れず、京都も逃げ切れなかった理由
目次

試合結果と公式記録

川崎が先制し、京都が逆転、川崎が追い付く展開で2-2に終わった。

2026/27明治安田J1リーグ第2節は、2026年8月15日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催された。キックオフは19時03分。入場者数は22,660人だった。

  • 最終スコア:川崎フロンターレ 2-2 京都サンガF.C.
  • 44分:ラザル・ロマニッチ(川崎)
  • 54分:福田心之助(京都)
  • 58分:ラファエル・エリアス(京都)
  • 65分:マルシーニョ(川崎)

得点の流れ

44分、三浦颯太のシュートを福田心之助がブロックし、そのこぼれ球をラザル・ロマニッチが右足で決めた。川崎は前半終了間際に先制し、1-0で折り返した。

京都は54分、ジョアン・ペドロから奥川雅也へつなぎ、奥川のパスを受けた福田がペナルティーエリア手前から右足で同点ゴールを記録した。

その4分後、福田のパスにラファエル・エリアスが頭で合わせて京都が逆転。福田は同点弾に加えて逆転弾もアシストし、短時間で試合の向きを変えた。

川崎は65分、伊藤達哉が右サイドから上げたクロスをマルシーニョがヘディングで決め、2-2に戻した。

ここがポイント: 京都は54分と58分の連続得点で川崎のリードをひっくり返したが、川崎も7分後にサイドからのクロスで追い付いた。

先発メンバー

川崎はGKスベンド・ブローダーセン、最終ラインに谷口栄斗、ペドロ・ホマーノ、三浦颯太、山原怜音を起用。中盤には山本悠樹、橘田健人、脇坂泰斗、伊藤達哉、マルシーニョが入り、ラザル・ロマニッチが最前線を務めた。

京都はGK太田岳志、DF福田心之助、ウェベルトン、鈴木義宜、MFジョアン・ペドロ、福岡慎平、平戸太貴、佐藤響、新井晴樹、FWラファエル・エリアス、アレックス・ソウザが先発した。

両クラブの監督は、川崎が長谷部茂利、京都が2026/27シーズンから就任したランコ・ポポヴィッチである。

交代と警告

京都は前半11分、警告を受けていたアレックス・ソウザに代えて加藤蓮を投入。後半開始から奥川雅也と尹星俊を送り出し、その奥川が同点弾をアシストした。70分には平戸太貴から本田風智、後半アディショナルタイムにはウェベルトンからアピアタウィア久へ交代している。

川崎は65分に三浦颯太から佐々木旭、76分に山本悠樹から河原創へ交代。80分には伊藤達哉、山原怜音、マルシーニョに代えて大関友翔、フィリップ・ウレモヴィッチ、宮城天を投入した。

警告は川崎が大関友翔、京都がアレックス・ソウザとウェベルトン。両チームとも退場者はいなかった。

数字で見る両チームの違い

川崎はボールとシュート数、京都は走行距離で上回った。 同じ2得点でも、ゴールへ至る過程は異なる。

主要スタッツ川崎京都
シュート19本12本
枠内シュート7本6本
ボール支配率55%45%
パス成功率75%69%
走行距離113.3km116.8km
スプリント141回133回
コーナーキック6本1本

川崎は支配率で10ポイント、シュート数で7本、コーナーキックで5本上回った。敵陣で攻撃を終える回数を確保したことが数字に表れている。

ただし、枠内シュートは川崎7本、京都6本とわずか1本差だった。シュート総数ほど、実際に枠を捉えた回数には開きがない。川崎は攻撃の量を、決定機の質へ十分に変換できなかったと考えられる。

一方の京都は、走行距離で川崎を3.5km上回った。支配率が低くても相手に押し込まれ続けたわけではなく、ボールを持たない時間に動き直し、攻撃へ移る機会を作ったことがうかがえる。

勝敗を分けたのは後半開始からの11分間

川崎の保持に対し、京都は後半開始直後の選手交代とゴール前での連係によって効率よく逆転した。

京都は交代選手を得点へ直結させた

京都は後半開始から奥川雅也と尹星俊を投入した。54分の同点弾では、その奥川がペナルティーエリア内で福田へパス。福田は後方の選手でありながら攻撃へ加わり、右足で仕留めた。

続く58分には、今度は福田がラファエル・エリアスへパスを供給した。京都の2得点は、同じ選手が得点者からアシスト役へ回る形で連続している。

単発のシュートに頼ったのではない。後半開始から前方の組み合わせを変え、福田の攻撃参加とエリアスの中央での強さを結び付けた点に、京都の逆転の意味がある。

川崎は右サイドから答えを出した

川崎は逆転された後も攻撃回数を保ち、65分に追い付いた。伊藤達哉が右サイドからクロスを送り、中央へ入ったマルシーニョが頭で合わせている。

川崎の19本というシュート数は、劣勢になっても攻撃を止めなかった結果でもある。ただし、同点後に3点目は生まれなかった。保持率55%、コーナーキック6本という数字を勝点3へ変えるには、クロスやこぼれ球の先に入る人数、シュート位置、最後のパスの精度をさらに高める必要がある。

2-2から見えた両チームの収穫と課題

川崎には攻撃を継続できる強み、京都には少ない機会を生かす鋭さがあり、同時に双方の守備には改善点が残った。

川崎の収穫と課題

川崎は第1節の東京ヴェルディ戦に続き、今節も引き分けた。2試合連続でビハインドから追い付いた点は、攻撃を継続する力の表れだ。

一方、ホーム開幕戦で19本を打ちながら2得点にとどまり、4分間で2失点した。今後の焦点は明確だ。

  • シュート数を枠内シュートと得点へ結び付けること
  • 得点直後や後半開始直後に守備の距離を崩さないこと
  • サイド攻撃に対し、中央と逆サイドから複数の選手が入ること

京都の収穫と課題

京都はアウェイで今季初の勝点を得た。福田の1得点1アシスト、エリアスの開幕から2試合連続となる得点は、今後の攻撃を組み立てるうえで具体的な材料になる。

ただし、シュート19本とコーナーキック6本を許し、逆転から7分で追い付かれた。リード後に相手のクロス供給者へ寄せること、ゴール前でマークを受け渡すことが次の確認点になる。

結論――川崎の「量」と京都の「効率」が相殺した

この試合が決着しなかった理由は、川崎が攻撃回数で優位に立ちながら押し切れず、京都も短時間の連続得点で得たリードを守れなかったからだ。

川崎の19本対京都の12本というシュート差だけを見れば、ホーム側が優勢だった。しかし、枠内シュートは7本対6本。京都は54分と58分に機会を集中させ、試合を一度ひっくり返した。

次節は8月22日、川崎がサンフレッチェ広島とアウェイで対戦し、京都は水戸ホーリーホックをホームに迎える。見るべき数字はシュート総数だけではない。

  • 川崎は枠内シュートの割合を高められるか
  • 京都はリード後の被シュートを抑えられるか
  • 両チームは後半開始直後の攻防を安定させられるか

第2節で残ったこの3点が、次の勝点3へ最も近いチェックポイントになる。

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