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徳島対いわき展望:9位を決める一戦は、徳島の効率といわきの延長勝負強さがぶつかる

徳島対いわき展望:9位を決める一戦は、徳島の効率といわきの延長勝負強さがぶつかる

2026年6月7日、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで行われる徳島ヴォルティス対いわきFCは、明治安田J2・J3百年構想リーグ プレーオフラウンドの9-10位決定戦だ。

ここで押さえたい核心はシンプル。徳島は第1戦でサガン鳥栖を3-1で下し、いわきは湘南ベルマーレを延長の末に2-1で破った。つまり、これは第1戦からの合計スコアを争う試合ではなく、勝者が9位、敗者が10位になる順位決定戦として見るべきカードになる。

  • 試合日時:2026年6月7日(日)13:05キックオフ
  • 会場:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
  • 対戦:徳島ヴォルティス vs いわきFC
  • 放送:DAZN、NHK徳島
  • 第1戦結果:徳島 3-1 鳥栖、湘南 1-2 いわき
  • 地域リーグラウンド順位:徳島はWEST-A 3位、いわきはEAST-B 3位
目次

事実関係:両者とも3位通過から第1戦を勝ち切った

まずは、このカードがどこから来たのかを整理する。

徳島は地域リーグラウンドWEST-Aを18試合、勝点32、得点36、失点22、得失点差+14の3位で終えた。攻撃の数字は同組でも高く、複数得点で押し切る試合が目立つ一方、5月に入ってからは0-6、0-1、1-2と失点を重ねた試合もあった。

いわきはEAST-Bで18試合、勝点31、得点22、失点18、得失点差+4の3位。得点数では徳島ほど派手ではないが、失点18はグループ内でも堅い部類に入る。5月の終盤は藤枝MYFC戦の0-0、湘南戦の2-1と、ロースコアの中で勝負を引き寄せた。

第1戦の内容が示した違い

徳島の3-1勝利は、スコアだけ見ると快勝だ。ただし、サガン鳥栖戦の公式スタッツではシュート数が徳島4本、鳥栖12本。徳島は多くのチャンスを作り続けたというより、梶谷政仁、杉本太郎、宮崎純真が得点機を逃さず仕留めた試合だった。

いわきは湘南戦で26分に中島舜が先制し、62分に追いつかれた後、96分に途中出場の高橋勇利也が勝ち越し点を決めた。90分で決め切れなかった試合を延長で持っていった点は、6月7日のゲームにもつながる材料だ。

ここがポイント: 徳島は少ないシュートを得点に変える効率、いわきは接戦を延長まで耐えて勝ち切る粘りを第1戦で見せた。

勝敗を分けるのは「徳島の先制」か「いわきの時間管理」か

この試合で最初に見るべきなのは、ボールを持つ時間の長さよりも、どちらが試合のテンポを決めるかだ。

徳島はホームで戦える。第1戦の鳥栖戦でも鳴門大塚で3得点しており、早い時間に相手の守備ラインを押し下げられれば、梶谷政仁やトニー アンデルソンを前線に置いた攻撃が生きやすい。杉本太郎が中盤から前へ出ていく場面も、相手にとっては捕まえにくい。

一方のいわきは、急いで撃ち合いに入る必要はない。湘南戦で延長まで戦った負荷は気になるが、佐々木雅士をGKに置き、中野陽斗、堂鼻起暉、深港壮一郎、遠藤凌らが先発した第1戦の並びは、まず試合を壊さないことを重視できる構成だった。

徳島側の注目点

徳島で注目したいのは、得点者の役割が分散していることだ。

  • 梶谷政仁:鳥栖戦では41分に先制点。前線で最初のゴールを取れる存在は、ホームゲームの入りを変える。
  • 杉本太郎:47分の勝ち越し点で流れを引き戻した。中盤登録ながら得点に絡める点が大きい。
  • 宮崎純真:76分の3点目で試合を決定づけた。終盤にもう一段ギアを上げる役割が期待される。

ただし、鳥栖戦で相手に12本のシュートと7本のCKを許した点は見逃せない。いわきがセットプレーやセカンドボールを拾う展開に持ち込めば、徳島はスコアで先行しても落ち着き切れない時間が出る。

いわき側の注目点

いわきは、第1戦で途中出場の選手が結果を出したことが大きい。

  • 中島舜:湘南戦の26分に先制。中盤から得点を取れる選手がいると、前線だけに負担が集中しない。
  • 高橋勇利也:82分から入り、96分に勝ち越し点。延長や終盤で投入される選手の質が勝負を分けた。
  • 永木亮太:湘南戦では先発し59分まで出場。経験ある中盤が試合の入りをどう整えるかは重要になる。

いわきにとっての課題は、徳島の得点力をどう抑えるか。地域リーグラウンドの得点数は徳島36、いわき22。オープンな打ち合いになると、徳島の得点パターンの多さが前に出やすい。

データ比較:徳島は得点力、いわきは失点管理

地域リーグラウンドの数字を見ると、両チームの強みは少し違う。

チーム地域リーグ順位勝点得点失点得失点差
徳島ヴォルティスWEST-A 3位323622+14
いわきFCEAST-B 3位312218+4

徳島は18試合で36得点。1試合平均2点のペースで、相手を押し切る力がある。第1戦のようにシュート数が少なくても3点を取れるなら、いわきは一つのミスがそのまま失点につながる緊張感を強いられる。

いわきは18失点。数字上は徳島より守備の安定感がある。湘南戦でも90分を1-1で終え、延長前半に勝ち越した。徳島のホームの勢いを受け止め、試合を長く均衡させられるかが鍵になる。

試合展開の予想:前半の1点がかなり重い

中立的に見ると、徳島が前半に先制した場合はホームの流れが強くなる。鳥栖戦でも41分に先制し、前半終了間際に追いつかれても後半開始直後に杉本太郎が勝ち越した。失点後に崩れず、すぐ取り返した点は評価できる。

いわきが勝つ筋は、前半を0-0か1点差以内で折り返すこと。焦れた展開に持ち込めば、湘南戦で見せたように途中出場選手の一撃が生きる。高橋勇利也や山中惇希の投入タイミングは、田村雄三監督の采配で注目される部分だ。

予想の軸は次の3つになる。

  • 徳島が先制すれば、梶谷政仁、杉本太郎、宮崎純真の得点関与が再び焦点になる
  • いわきが前半を耐えれば、終盤の交代策とセットプレーが勝負を左右する
  • 徳島の守備が鳥栖戦のようにシュートを多く許すと、いわきにも十分に勝機が出る

スコア予想としては、徳島がホームでやや優位。ただし、いわきは接戦を勝ち切る材料を第1戦で示している。90分で徳島が押し切るなら2-1、いわきが粘るなら1-1から延長、あるいは終盤の1点勝負まで引き延ばされる展開が現実的だ。

今後の注目点:順位以上に残るのは再現性

この試合は9位か10位を決める一戦だが、秋春制へ向かう2026/27シーズンを考えると、単なる順位決定戦で終わらない。

徳島は、少ないチャンスを得点に変える力をもう一度示せるか。いわきは、守備の粘りと途中出場選手の決定力をアウェイでも再現できるか。

最後に見るべきポイントは、次の3つだ。

  • 徳島は相手にシュートを許した後の守備修正ができるか
  • いわきは徳島の前線と中盤の飛び出しを90分管理できるか
  • 両監督が後半の交代でどの時間帯に勝負をかけるか

6月7日の鳴門大塚では、早い得点よりも、その後にどちらが試合を落ち着かせるかが結果を分ける。徳島がホームで主導権を握るのか、いわきがまた接戦を自分たちの時間まで引き延ばすのか。そこが最大の見どころになる。

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