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愛媛のパスは滋賀のプレスを越えられるか 最多得点の攻撃を試す一戦

短いパスで前進する愛媛と高い位置でボールを奪おうとする滋賀の対戦イメージ。

愛媛のパスは滋賀のプレスを越えられるか 最多得点の攻撃を試す一戦

愛媛FCが短いパスで前進しようとする場所は、レイラック滋賀FCにとってボールを奪い、攻め始めたい場所でもある。リーグ最多得点ながら直近2試合は無得点の愛媛にとって、滋賀戦は攻撃を立て直すうえで厳しいかみ合わせになりそうだ。

焦点は、愛媛が滋賀の高い位置からのプレスを越え、前線までボールを届けられるか。11月7日16時、ニンジニアスタジアムで行われる2026/27明治安田J3リーグ第16節は、愛媛のパスによる前進と、滋賀の奪取からの速攻がぶつかる一戦になると考える。

  • 愛媛は試合前表示で7位。リーグ最多得点の一方、直近2試合は無得点。
  • 滋賀は15位。Jリーグ公式プレビューは、高い位置で奪って速攻につなぐスタイルを紹介している。
  • 注目したいのは、愛媛がプレスを越える場面と、滋賀が奪ったボールを中村健人につなぐ場面だ。
目次

愛媛は得点力の実績を、直近の停滞から取り戻したい

愛媛の現在地は、シーズン全体の攻撃実績と直近の結果を分けて捉える必要がある。

Jリーグ公式の試合ページの11月7日10時43分確認時点の試合前表示では、愛媛は15試合を終えて8勝2分5敗の7位、滋賀は同じく15試合で5勝2分8敗の15位。順位表の更新日時は同ページでは確認できていないため、ここでは対象試合前の表示として示す。

開催情報は次のとおりだ。

  • 大会:2026/27明治安田J3リーグ 第16節
  • 対戦:愛媛FC vs レイラック滋賀FC
  • 開催日:2026年11月7日
  • キックオフ:16時
  • 会場:ニンジニアスタジアム

公式プレビューによると、愛媛は直近5試合で4敗。前節は高知に0―4で敗れ、J2昇格プレーオフ圏外へ下がった。リーグ最多得点を記録している一方、直近2試合は無得点に終わっている。

このため、7位と15位という順位差だけで愛媛優位と判断するのは難しい。愛媛には得点を重ねてきた実績があるものの、その攻撃が直近の試合では結果につながっていない。今回問われるのは、過去に示した得点力を、滋賀の守備に対して発揮できるかだ。

愛媛の前進と滋賀のボール奪取が、同じ場所でぶつかる

この対戦の難しさは、愛媛が最近苦しんでいる守備の圧力を、滋賀が攻撃の出発点にしている点にある。

公式プレビューを執筆した松本隆志氏は、好調時の愛媛を、テンポのよいショートパスで相手陣を切り裂くチームと評している。一方、直近は相手の高い位置からのプレッシャーに苦しむ場面が多いとも指摘する。

同じプレビューで松本氏が挙げる滋賀の特徴は、強度の高いハイプレスからのショートカウンターだ。ハイプレスは相手ゴールに近い位置からボールを奪いにいく守備、ショートカウンターは奪った場所から短い時間でゴールへ向かう攻撃を指す。

この評価を踏まえると、愛媛が自陣からパスをつなぐ局面は、両チームの狙いが最も直接的に重なる場面になりそうだ。愛媛が滋賀の寄せを越えれば前進のきっかけになる。反対に、滋賀がそこで奪えば、愛媛が攻撃へ移ろうとした瞬間に速攻を仕掛ける機会になると考えられる。

見るべきなのは、パスの本数よりも、相手の寄せを越えて前を向けたかどうかだ。 ボールを保持できていても前進できなければ、愛媛の攻撃が戻ったとは判断しにくい。

自信の回復を、前進できるプレーにつなげたい

愛媛の大木武監督は、公式プレビューに掲載されたコメントで、不調の大きな要因として自信の低下を挙げている。発言日は同ページの掲載情報からは確認できていない。

この発言からは、愛媛にとってパスをつなぐ成功体験の意味も読み取れる。ただし、無得点の原因を精神面だけに求めることはできない。滋賀の圧力を受けても次の受け手へ届けられるか、そのプレーが前線への供給まで続くかを見たい。

滋賀は奪った先で、中村健人を起点にできるか

滋賀の見どころは、ボールを奪うことに加え、その直後の攻撃を中村健人につなげられるかにある。

松本氏は滋賀の中村健人を、攻撃の起点を担うゲームメーカーと位置付けている。さらに、背番号8の中村が狙いどおりカウンターの起点になれば、滋賀へ流れが傾くという見通しを示している。

この役割に注目すると、滋賀のプレスは奪取だけでは評価し切れない。奪った直後に中村へボールが渡り、そこから攻撃を続けられるなら、愛媛はパスによる前進を止められるだけでなく、守備へ戻る対応も迫られる可能性がある。

観戦では、次の二つを続けて追うと、滋賀の狙いが伝わりやすい。

  • 愛媛のパスに対して、滋賀がどの位置でボールを奪うか。
  • 奪った直後、中村が攻撃の起点として関われるか。

愛媛側では、その先に田村翔太へボールを届けられるかも注目点になる。松本氏は田村を愛媛のエースと位置付け、得点への期待を寄せている。

田村が出場する場合には、シュートの結果だけでなく、そこへ至る供給も追いたい。滋賀のプレスを越えて田村がゴールへ向かえる場面を作れれば、愛媛の攻撃が前進した具体的な手掛かりになると考える。

見立ては「最多得点」より、プレスを越えた先で判断する

愛媛の立て直しを測る基準は、滋賀の圧力を越えたプレーを、得点機会までつなげられるかだ。

リーグ最多得点という実績と、好調時のパス攻撃への評価は、愛媛の攻撃力を見限れない材料になる。一方、直近2試合の無得点と、高い位置からの守備への苦戦は、滋賀との対戦を楽観できない材料だ。

ここからは、愛媛がパスで前進する局面を滋賀がどこまで止められるかが、試合の流れを左右すると予想する。滋賀が奪取後に中村を起点とする攻撃へつなげれば、愛媛にとって厳しい展開になる可能性がある。愛媛がその圧力を越えて前線へ届ければ、最多得点の攻撃を再び示す足場になるだろう。

本稿では先発と当日の配置を確認できておらず、出場停止・負傷による出場への影響も、11月7日時点で確認できた公式情報だけでは判断できていない。勝敗を決めつけず、キックオフ後は次の連続した場面を追いたい。

  • 愛媛が滋賀の寄せを越えて前進できたか。
  • 滋賀が奪った後、中村を通じて速攻へ移れたか。
  • 愛媛の前進が、田村ら前線の得点機会につながったか。

愛媛のパスが通る瞬間と、滋賀の速攻が始まる瞬間。その境目で、どちらが自分たちの攻撃を始められるかが焦点になる。

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