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37本の攻撃を再現できるか――富山対今治は「前進後の守備」が勝負を分ける

37本の攻撃を再現できるか――富山対今治は「前進後の守備」が勝負を分ける

37本の攻撃を再現できるか――富山対今治は「前進後の守備」が勝負を分ける

髙橋馨希の先制点から、カン・ミヌ、キム・テウォン、吉平翼まで得点者が広がった。前節に37本のシュートを放って4-0で勝ったカターレ富山が、ホーム開幕戦でも同じ圧力を出せるか。そこが第3節の中心的な見どころだ。

対するFC今治は開幕2連敗ながら、2試合で計3得点。前節のRB大宮アルディージャ戦では先制後に逆転され、後半に1度追いつく攻撃を見せた。富山が人数をかけて押し込んだ後、今治が空いた場所へどれだけ速く出られるかが勝敗を左右しそうだ。

  • 8月22日(土)18時30分、富山県総合運動公園陸上競技場で開催
  • 富山は1勝1敗の7位、今治は2敗の20位
  • 富山は前節4得点、今治も開幕2試合で3得点
  • 注目点は、富山の継続的な攻撃と今治の切り返しの攻防
目次

対戦の前提――勢いは富山、得点力の兆しは今治

数字上の差は勝点3だが、両チームとも攻撃の形を作れている。

2026年8月20日時点で確認できる対戦条件は次の通り。

  • 大会:2026/27明治安田J2リーグ 第3節
  • 日時:2026年8月22日(土)18時30分キックオフ
  • 会場:富山県総合運動公園陸上競技場
  • カターレ富山:7位、1勝0分1敗、4得点2失点
  • FC今治:20位、0勝0分2敗、3得点5失点
  • 監督:富山は安達亮監督、今治はアベル モウレロ監督

富山は開幕戦でヴァンラーレ八戸に0-2で敗れたが、第2節はブラウブリッツ秋田に4-0で勝利した。無得点から4得点へ振れた背景には、髙橋馨希だけでなく、DFのカン・ミヌ、FWのキム・テウォンと吉平翼まで得点した分散性がある。

今治は、いわきFCに1-2、RB大宮アルディージャに2-3で敗れた。勝点はまだないものの、2試合とも得点している。大宮戦では森晃太が直接FKで先制し、持井響太が後半に同点弾を記録した。異なる形からゴールを奪えている点は、富山にとって無視できない材料だ。

一方、今治は2試合続けて複数失点を喫した。攻撃で前へ出るだけではなく、ボールを失った直後に相手の前進を止められるかが、第3節で最初の勝点を得るための課題になる。

Jリーグ公式の対象試合ページでは、2026年8月20日時点でラインナップ欄は未掲載となっている。出場選手は今後の公式発表で確認したい。

富山の焦点――37本のシュートを「質」に変えられるか

富山の課題は攻撃回数を増やすことではなく、数的優位に頼らず決定機を仕留めることだ。

秋田戦では前半29分に相手が退場し、富山は長時間にわたって1人多い状況で戦った。37本のシュートと4得点は大きな成果だが、同じ条件が今治戦でも再現されるわけではない。

Jリーグ公式の試合プレビューによると、秋田戦で枠内に飛んだシュートは10本だった。安達監督も試合後、さらに得点できた可能性に言及している。今治戦で見るべきなのは、シュート数そのものより次の3点だ。

  • ペナルティーエリアへ入る前に攻撃を急ぎすぎないか
  • 一度跳ね返された後も、回収して二次攻撃へつなげられるか
  • 中央が閉じた場面で、外側から守備を動かせるか

髙橋馨希が攻撃の基準点になる

髙橋馨希は秋田戦で今季のチーム初得点を記録した。Jリーグ公式スタッツではチャンスクリエイト総数6となっている。

この数字が重要なのは、髙橋がフィニッシュだけを担う選手ではないからだ。自ら運び、味方のシュートにつながるプレーにも関与できれば、今治は守備の基準を一つに絞りにくくなる。

さらに、秋田戦では4人が1点ずつを挙げた。特定のストライカーを消せば止まる攻撃ではなかったことが、今治にとって難しいところだ。髙橋への対応を強めれば、別の選手が空いた場所へ入る余地も生まれる。

今治の突破口――富山の攻撃参加を逆手に取れるか

今治の狙いは、自陣で耐える時間を短くし、奪った直後に富山の背後へ進むことになる。

今治は開幕2試合で平均ボール保持率57.5%を記録している。守って速攻だけを狙うチームではなく、アベル モウレロ監督の下でボールを保持しながら前進する方向が数字に表れている。

ただし、富山の前線からの圧力を受ける中で同じ保持率を維持できるとは限らない。重要なのは保持時間ではなく、最初の守備線を越えた後に前を向ける選手を作れるかだ。

森晃太と梅木怜が担う右サイド

森晃太は大宮戦で先制の直接FKを決め、今季1得点。Jリーグ公式スタッツではチャンスクリエイト総数5、デュエル勝利総数5を記録している。攻撃を作る役割と球際で競る役割の両方を担っている点が、この試合では鍵になる。

梅木怜もチャンスクリエイト総数5。今治が右側から前進できれば、富山の左サイドを押し戻し、ホームチームが人数をかけて攻める時間を削れる可能性がある。

ただし、梅木が高い位置を取った背後は富山の攻撃経路にもなり得る。今治に必要なのは一方的な攻撃参加ではなく、次の判断をそろえることだ。

  • 前へ出る場面と残る場面を使い分ける
  • ボールを失った選手の近くで素早く囲む
  • 囲み切れないと判断したら、無理に奪わず中央を閉じる

この切り替えが遅れれば、富山に二次攻撃を繰り返される。逆に最初の圧力を外せれば、富山の守備陣が後退しながら対応する場面を作れるだろう。

勝敗を左右する3つのポイント

試合の分岐は、先制点、ボールロスト直後、交代選手の働きに集約される。

1. 今治が先制を勝点につなげられるか

今治は大宮戦で先制したが、前半のうちに逆転を許した。その後に持井響太が1度追いついたものの、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われた。

富山に先制されると、今治は前へ出る人数を増やさざるを得ない。そこで生じる間隔を富山に使われれば、秋田戦のように得点者が次々と変わる展開へつながりかねない。

2. 富山は相手が11人でも押し込み続けられるか

秋田戦の4-0は富山の攻撃力を示した一方、約60分間を数的優位で戦った試合でもある。今治が人数を保って組織的に守った場合、富山にはより丁寧な崩しが求められる。

中央への縦パスだけでなく、サイドチェンジで守備を動かし、折り返しを複数の選手が狙えるか。攻撃の再現性を測るには、この局面が最も分かりやすい。

3. 終盤まで強度を保てるか

今治は大宮戦の90+1分に失点した。先制し、逆転された後に1度追いついた内容を勝点へ結びつけられなかっただけに、終盤の守備は明確な注目点となる。

富山もホーム開幕戦で勝利を求めて攻撃的になる可能性がある。試合が終盤まで競れば、交代選手が前線の圧力を維持できるか、守備側がセカンドボールを回収できるかが結果に直結しそうだ。

試合の見立て――富山優位でも、今治の得点力は軽視できない

現時点では富山がやや優位。ただし、今治が無得点のまま終わると決めつけられる材料はない。

富山には前節4-0の勢い、ホーム開幕戦という環境、複数の得点経路がある。今治は開幕2試合で5失点しており、富山が高い位置でボールを回収できれば、連続攻撃から主導権を握る可能性が高まる。

一方、今治も2試合で3得点し、大宮戦では17本のシュートを記録した。富山が攻撃参加した背後へ素早く進めれば、森晃太や右サイドを起点に好機を作れる余地はある。

この試合で問われるのは、富山が前節の大量シュートを数的優位だけの現象にせず、11人対11人でも再現できるかだ。富山がボールを失った直後に今治の前進を止められれば、ホーム連勝へ近づく。今治がその一歩目を外せれば、順位差以上に競った試合になる。

観戦時は、得点場面だけでなく次の局面に注目したい。

  • 富山がシュート後のこぼれ球を誰で回収するか
  • 今治が右サイドで前向きの選手を作れるか
  • 今治が先制後、または同点後に守備の強度を保てるか
  • 富山が相手の守備ブロックを左右へ動かせるか

最初の15分で富山が今治を自陣へ固定するのか、それとも今治がパスで一列目を越えるのか。その攻防が、この試合の流れを早い段階で示すはずだ。

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