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マテウス・ブエノは鹿島で何を変え始めたのか 仙台戦5発の中で見えた「味方に合う」パス

鹿島の中盤で前を向いてパスを出すマテウス・ブエノのイメージ。

マテウス・ブエノは鹿島で何を変え始めたのか 仙台戦5発の中で見えた「味方に合う」パス

福島キャンプ中のベガルタ仙台戦で、鹿島アントラーズは45分×3本を5-0で終えた。新加入MFマテウス・ブエノはこの試合でアシストを記録し、試合後には「味方に合ってきている」と語っている。

結論から言えば、早期適応の手応えはある。決め手は華やかなプレーそのものより、新しい味方の動きにボールを合わせる段階へ入っていることだ。加入直後の選手にとって、これは攻撃の選択肢をチームの中で機能させるための重要な一歩になる。

  • 鹿島は仙台との練習試合を5-0で制した
  • マテウス・ブエノはアシストを記録した
  • 鹿島の2026/27シーズン登録では背番号8のMF
  • ただし、練習試合1試合だけでリーグ戦での完成度まで断定はできない
目次

5-0以上に重要な「合わせる」感覚

この試合で注目すべきなのは、マテウス・ブエノのアシストと本人の言葉が同じ方向を指している点だ。

仙台戦は7月15日、Jヴィレッジで行われた45分×3本の練習試合だった。結果は鹿島の5-0。公式発表でも仙台側はこのスコアを公表しており、鹿島がキャンプの実戦で攻撃面の成果を得たことは確認できる。

一方で、練習試合の大量得点をそのまま公式戦の序列や得点力に置き換えるのは早い。対戦相手の起用、試合の区切り方、調整段階はリーグ戦と異なるからだ。

それでも新加入選手を見る際には、得点数とは別の基準がある。パスの出し手と受け手が、どのタイミングで、どのスペースを共有できているかだ。

ここがポイント: アシストは個人技の証明だけではない。受け手の走り出しと、出し手の判断が同時に成立した結果でもある。

マテウス・ブエノが口にした「味方に合ってきている」という感覚は、まさにその連係に関わる。新しいチームでは、技術があっても味方の走り方、ボールを欲しがる足元や背後、次のプレーの準備まで読み違えれば、攻撃はつながらない。アシストという形で一つ結果が出たことには意味がある。

背番号8のMFに求められるのは、攻撃を止めないこと

鹿島でのマテウス・ブエノは、攻撃参加だけを担う選手ではなく、中盤からプレーの選択を増やす存在として期待される。

クラブが発表した2026/27シーズンの登録では、マテウス・ブエノは背番号8のMF。清水エスパルスから完全移籍で加わったブラジル出身の27歳で、178cm・79kgとされる。

中盤の新戦力が早く馴染めるかを測る際、注目したいのは次の3点だ。

受け手を前向きにできるか

パスをつなぐだけなら、ボールは動く。しかし相手の守備に向かってプレーできる状態で渡せるかどうかで、次の攻撃の速さは変わる。

仙台戦のアシストは、少なくともマテウス・ブエノの配球が味方のプレーを前進させた場面だった。今後も、前線やサイドの選手が走り出す前後で、どのようなボールを選ぶかが見どころになる。

自分で持つ時間と、早く離す判断を使い分けられるか

中盤では、ボールを落ち着かせる時間も、相手の陣形が整う前に縦へ入れる速さも必要になる。新加入MFには、この二つを同じ判断基準で扱わないことが求められる。

本人が連係の進展を語ったことは、個人のプレーを押し通すのではなく、周囲との関係の中で判断を調整していることを示す材料になる。鹿島が中盤から相手を動かしたい場面で、その判断の質はチーム全体に波及する。

守備への切り替えまで含めて中盤を締められるか

アシストは分かりやすい成果だが、背番号8の評価は攻撃だけで決まらない。ボールを失った直後にどこを埋めるか、味方が前へ出た後の中央をどう支えるかも、公式戦での起用に直結する。

この部分は仙台戦の結果だけでは判断できない。リーグ戦で相手の強度が上がったとき、保持時の良さを守備の安定につなげられるかが次の確認点となる。

「フィット」の評価は、次の実戦で具体化する

現時点で言えるのは、マテウス・ブエノが鹿島の攻撃に新しい接点を作り始めている、ということだ。5-0の練習試合でアシストを残し、本人も味方との連係に前進を感じている。加入直後としては明るい材料である。

ただし、フィットを確定させるには、次の段階が必要だ。

  • 相手が中盤を厳しく消してくる公式戦でも、前進のパスを選べるか
  • リード時や劣勢時でも、プレーのテンポをチームに合わせられるか
  • 攻撃の連係を、守備への切り替えと中央の安定に結びつけられるか

鹿島にとっては、ひとりのMFが加わったこと以上に、中盤から前線へ向かうボールの質を上げられるかが重要になる。次の実戦では、アシストの数だけでなく、マテウス・ブエノが誰と、どの位置で、どんな前進を生み出すのかを見たい。

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