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枠内6本対6本がなぜ1-3になったのか|松本山雅FC対SC相模原をデータで読む(J3第6節)

山あいのサッカースタジアムで行われる試合を客席側から捉えた風景写真。

サンプロ アルウィンの立ち上がり4分、SC相模原の沖田空がネットを揺らした。この試合を決めたのは、その一撃から始まった「枠に飛んだ6本の中身」の差だった。

明治安田J3リーグ2026 第6節、松本山雅FC対SC相模原は松本山雅FC 1-3 SC相模原で終了。ボール支配率は松本山雅FC55%、SC相模原45%で、枠内シュートは松本山雅FC6本、SC相模原6本と並んだ。それでもスコアは2点差で開いた。

同じ6本が、片方では3得点になり、片方では1得点にとどまった。その分かれ目を公式記録の数字から追っていく。

目次

この記事で分かること

  • 公式記録で確認できた試合結果、得点経過、交代、警告
  • 支配率とシュート本数が示す両チームの入り方の違い
  • 枠内6本対6本という並びが、なぜ1-3という差になったのか

試合の事実を確認する

まず、公式記録で確認できた範囲を整理する。

  • 大会・節: 明治安田J3リーグ2026 第6節
  • 開催日: 2026年9月13日
  • 会場: サンプロ アルウィン
  • 最終スコア: 松本山雅FC 1-3 SC相模原
  • 入場者数: 7,101人
  • 天候: 晴れのち曇り、気温24℃、湿度88%

得点経過

得点はすべて前半から後半序盤に集中した。

  • 4分 沖田 空(SC相模原)
  • 20分 金子 翔太(松本山雅FC)
  • 36分 沖田 空(SC相模原)
  • 52分 沖田 空(SC相模原)

沖田空が4分、36分、52分に決め、ハットトリックを達成した。松本山雅FCの得点は20分の金子翔太による1点のみで、52分以降はスコアが動いていない。

交代と警告

松本山雅FCは53分に村上陽斗(安永玲央と交代)を送り込み、62分に佐藤亮、井上愛簾、田中想来を同時に投入。交代で退いたのは、それぞれ澤崎凌大、金子翔太、田口裕也だった。81分に樋口大輝(北爪健吾)を起用した。3枚同時の交代が、3失点目の直後10分のうちに行われている。

SC相模原の交代は遅い。77分に前田泰良(中山陸)、86分に川畑優翔(杉本蓮)と山内琳太郎(沖田空)、90+3分にタナウット(棚橋尭士)。リードを得た側が、終盤まで顔ぶれをほとんど動かさなかった格好だ。

警告は5枚。SC相模原は佐々木快(40分)、ピトリック(43分)、山内琳太郎(90+5分)。松本山雅FCは澤崎凌大(59分)、佐藤亮(78分)。前半終盤にSC相模原側で2枚、後半に松本山雅FC側で2枚と、時間帯が対照的に分かれた。

なお、この試合の先発メンバーの一覧は、記事作成時点で参照した公式試合ページ上では確認できていない。本文では公式記録に記載のある得点者・交代・警告の選手のみを扱っている。

主要スタッツ

項目松本山雅FC(ホーム)SC相模原(アウェイ)
シュート1422
枠内シュート66
支配率55%45%
パス成功率61%55%
CK1110

数字だけを見れば、ボールを持ったのは松本山雅FC(55%)で、パス成功率も松本山雅FC61%、SC相模原55%と上回っている。CKも松本山雅FC11本、SC相模原10本とほぼ互角。それでも撃った総数はSC相模原22本、松本山雅FC14本で、8本の開きがあった。

ここがポイント: ボールを持っていたのは松本山雅FC。シュートを多く撃ったのはSC相模原。この「ねじれ」が1-3の内訳を説明する。

分かれ目はどこにあったのか

結論から言えば、枠内6本という同じ数字が、片方では3得点、もう片方では1得点にしかならなかったことに尽きる。

「持つ側」と「撃つ側」のねじれ

支配率55%対45%、パス成功率61%対55%という数字は、松本山雅FCがボールを握る時間を作れていたことを示す。ただし両チームともパス成功率は6割前後で、長くつなぎ切る展開にはなりにくい数値帯だった。

そのうえで総シュートはSC相模原が22本。保持率の低い側が8本多く撃っている。ボールを持つ時間の長さが、そのままフィニッシュ数の差に反映されなかった試合だと読み取れる。

6本対6本を分けた「中身」

枠内シュート数は6本で並んだ。ここが今回のスコアを理解する中心になる。

  • SC相模原: 22本撃って枠内6本、うち3点
  • 松本山雅FC: 14本撃って枠内6本、うち1点

SC相模原は枠内に飛ばした2本に1本が得点になった計算になる。松本山雅FCは枠内シュート6本から1得点だった。同じ「枠内6本」でも、どの位置から、どういう状況で撃った6本だったのかが違っていた可能性が高い。得点の3本すべてを沖田空1人が仕留めている点も、SC相模原側のフィニッシュが特定の形に集約されていたことをうかがわせる。

なお、シュートの位置や期待値に関する詳細な指標は公式試合ページ上では扱われていないため、ここから先は確認できた本数と得点時間に基づく見立てになる。

前半の2失点が設計を決めた

時間帯で見ると、4分・36分・52分という得点時間そのものが展開を規定している。

  • 4分の先制で、松本山雅FCは早々に追う側に回った
  • 20分の金子翔太のゴールで一度は追いついた
  • 36分に再び勝ち越され、ハーフタイムを1-2で迎えた
  • 52分の3点目で、残り約40分を2点差で戦うことになった

CKが松本山雅FC11本、SC相模原10本とほぼ並んでいるのは、双方に押し込む時間があったことを示すが、松本山雅FCはそのセットプレーの多さを追加点に結び付けられていない。52分以降、公式記録上スコアは一度も動いていない。

交代の運用に表れたもの

62分の3枚替えは、3点目から10分後という時間に置かれている。得点者の金子翔太を含む3人を同時に替えた判断は、試合の流れを一度断ち切りにいく形だったと考えられる。

一方のSC相模原は、最初の交代が77分。得点を重ねたハットトリックの沖田空を86分まで残し、90+3分にもう1枚を使っている。リードを守る側と追いかける側で、交代カードを切るタイミングが15分以上ずれた。

警告の出方も時間帯で分かれた。前半40分・43分にSC相模原、後半14分(59分)・33分(78分)に松本山雅FC。追う側が後半に入ってから守備で止めにいく場面が増えた可能性はあるが、ファウル数やカードの状況の詳細は公式試合ページの記載範囲を超えるため、ここでは断定しない。

導入の問いへの答えと、次に見るべき点

この試合を分けたのは、支配率でも枠内本数でもなく、枠内に飛ばした6本をどれだけゴールに変えたかだった。SC相模原は22本撃って枠内6本、3得点。松本山雅FCは14本撃って枠内6本、1得点。ボールを持つ時間とCKの本数では上回りながら、その差を埋められなかった。

観戦後に押さえておきたい点を短く整理する。

  • 沖田空のハットトリックが、SC相模原の3得点すべてを占めた
  • 松本山雅FCはCK11本を得ながら、20分の1点以外に結び付けられなかった
  • 52分以降の約40分間、両チームともスコアを動かせていない
  • 松本山雅FCの5人の交代(53分・62分×3・81分)が、どこまで押し返しにつながったかは今後の試合での再現性で見えてくる
  • 先発メンバーの詳細や、シュート位置などの追加指標は、この試合について参照した公式ページでは確認できていない

サンプロ アルウィンに集まった7,101人が見たのは、数字の上では拮抗した内容と、その拮抗を裏切る2点差だった。次に同じ構図が現れたとき、枠内6本の中身がどう変わっているか——そこが見どころになる。

参照リンク

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