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堂鼻起暉の一撃が決着をつけた理由 湘南1-0山形をデータ分析

湘南の選手が山形守備陣との競り合いからヘディングシュートを放つイメージ。

堂鼻起暉の一撃が決着をつけた理由 湘南1-0山形をシュート・支配率から分析

75分、武田将平の右CKに堂鼻起暉が頭で合わせた。この一撃が唯一の得点となり、湘南ベルマーレがモンテディオ山形を1-0で下した。

山形はシュート数と枠内シュート数で上回った。それでも勝点3を得たのは湘南だ。勝敗を分けたのは攻撃量の差ではなく、セットプレーを得点へ変え、リード後を無失点で閉じた湘南の遂行力だった。

この記事で分かることは次の3点だ。

  • 公式記録で確認できる試合結果と選手起用
  • シュート数で劣った湘南が勝てた理由
  • 両チームが次戦以降に持ち越した攻守の課題
目次

公式記録で押さえる湘南1-0山形

湘南は後半のCKから先制し、その1点を守り切った。

試合は2026年8月15日、レモンガススタジアム平塚で開催された2026/27明治安田J2リーグ第2節。19時03分にキックオフされ、入場者数は11,583人だった。

  • 最終スコア:湘南ベルマーレ 1-0 モンテディオ山形
  • 得点:堂鼻起暉(湘南、75分)
  • アシスト:武田将平
  • 前半:0-0
  • 退場:両チームなし
  • 警告:公式記録にはディサロ燦シルヴァーノ、中村亮太朗が掲載

決勝点は右CKから生まれた。武田が左足で入れたボールに、背番号15の堂鼻がペナルティーエリア中央で反応。ヘディングでゴール上部へ決めた。

両チームの先発

湘南はGK真田幸太、DF松村晟怜、袴田裕太郎、堂鼻起暉、MF武田将平、アルトゥール・シルバ、田村蒼生、鈴木雄斗、加瀬直輝、FW西野太陽、山田寛人が先発した。指揮を執ったのは長澤徹監督だ。

山形はGK佐藤瑠星、DF杉井颯、岡本一真、城和隼颯、森岡陸、MF中村亮太朗、土居聖真、寺山翼、氣田亮真、FWディサロ燦シルヴァーノ、國分伸太郎が先発。横内昭展監督が率いた。

交代で変えようとしたポイント

湘南は渡邊啓吾、小野瀬康介、下口稚葉、太田修介、深澤佑太を投入した。先制前には複数の選手を入れ替え、試合終盤には守備も含めて配置を更新している。

山形は森海渡、川名連介、野嶽寛也、榎本啓吾、高橋潤哉を送り出した。前線と中盤に順次手を加え、同点を狙ったが得点には届かなかった。

数字は山形優勢、それでも湘南が勝った

山形はより多くシュートを放ったが、湘南は決定的な1本をセットプレーから作った。

主な公式スタッツを比べると、試合内容が一方的ではなかったことが分かる。

  • シュート:湘南11本、山形13本
  • 枠内シュート:湘南3本、山形5本
  • ボール支配率:湘南52%、山形48%
  • パス成功率:湘南80%、山形77%
  • CK:両チーム4本
  • オフサイド:湘南3回、山形1回

山形はシュートで2本、枠内シュートで2本上回った。一方、支配率とパス成功率は湘南がわずかに高い。つまり、湘南がボールを圧倒的に保持して押し切った試合でも、山形が攻撃機会を作れなかった試合でもない。

差が表れたのは、同数だったCKの使い方だ。両チームとも4本を得たが、湘南はそのうち1本を決勝点につなげた。総シュート数では見えにくいものの、1回の再開プレーを試合結果へ直結させたことが最大の違いになった。

勝敗を分けた3つの対抗関係

湘南のセットプレー、山形の攻撃量、そして先制後の時間管理が連続して1-0を形作った。

山形のシュート量に対し、湘南は枠内で耐えた

山形は13本のシュートを放ち、そのうち5本を枠内へ飛ばした。湘南の11本、枠内3本を上回る数字であり、攻撃をゴール前まで運ぶ回数は確保していた。

ただし、5本の枠内シュートはいずれも得点にならなかった。公式記録から断定できるのはここまでだが、数字からは湘南のGKと最終ラインが失点を防ぎ続けたこと、山形には最後の精度を高める余地が残ったことが読み取れる。

湘南にとって重要なのは、被シュート13本を「問題なし」で済ませないことだ。今回は無失点で終えたものの、相手に枠内5本を許す展開を繰り返せば、同じスコアを再現できるとは限らない。

湘南のCKに対し、山形は堂鼻を止め切れなかった

均衡を破ったのは流れの中の崩しではなく、後半30分のCKだった。

左足で蹴る武田と、中央へ入る堂鼻。それぞれの役割が明確なプレーだった。山形はシュート総数で優位に立ちながら、この1本を防げなかったことで追う側へ回った。

セットプレーには、試合の流れが拮抗していても一度で局面を変えられる強みがある。湘南はその強みを結果へ変えた。山形にとっては、攻撃の本数を増やすだけでなく、守備側のマークや競り合いを最後まで完結させる必要性を示す失点になった。

山形の終盤投入に対し、湘南も交代で閉じた

山形は終盤に榎本啓吾と高橋潤哉を投入し、前へ出る選択肢を増やした。湘南も先制後に深澤佑太を送り出している。

ここでは、山形が攻撃の手を加えたことに対し、湘南もリードを守るための交代を打ったという対抗関係が見える。山形は最後までシュート機会を作ったが、湘南は同点弾を許さなかった。

得点した後に守備へ意識を切り替え、試合終了まで失点しない。派手さはなくても、1-0で勝点3を得るうえでは欠かせない工程だった。

開幕2試合が示す両チームの現在地

湘南は2試合連続の1-0、山形は攻撃の数字を勝点へ変える課題が残った。

湘南は第1節の大分トリニータ戦も山田寛人の得点を守って1-0で勝利している。今節も無失点で終えたため、開幕2試合を2勝、2得点0失点で通過した。

得点者が山田、堂鼻と分かれた点も意味を持つ。ストライカーだけに依存せず、DFがセットプレーから決勝点を奪った。ただし総得点は2試合で2点。守備の安定を維持しながら、流れの中で得点機会を増やせるかが次の論点になる。

山形は第1節で栃木シティを2-0で破ったが、第2節は無得点だった。開幕2試合の成績は1勝1敗、2得点1失点となる。

山形が悲観すべき内容ではない。アウェイで湘南を相手にシュート13本、枠内5本を記録したからだ。一方で、攻撃回数を得点へ結び付けられなければ、スタッツ上の優位は勝点にならない。セットプレー守備も含め、両ゴール前の精度が課題として残った。

1-0の答えと次に見るべきポイント

この試合を分けたのは、湘南が山形の攻撃を無失点でしのぎ、同数のCKから唯一の得点を奪ったことだ。

山形はシュート数でも枠内シュート数でも上回った。それでも、堂鼻のヘディングに相当する決定打を作れなかった。湘南は支配率52%、パス成功率80%という小さな優位を保ちながら、最後はセットプレーと守備で勝ち切った。

次戦以降に確認したいポイントは明確だ。

  • 湘南は2試合連続無失点を保ちながら、流れの中の得点を増やせるか
  • 山形はシュート数を維持しつつ、枠内5本をゴールへ変えられるか
  • 両チームがセットプレーの攻守を継続的な強みにできるか

湘南の開幕連勝を支えているのは、2得点よりも0失点だ。ただし、今節の被シュート13本は次に検証すべき数字でもある。山形にとっては、攻撃量を落とさず、最後の1本とセットプレー守備を修正できるかが次の焦点になる。

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