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横浜FMが2戦合計4-1で清水を下す 13-14位決定戦を動かした決定力の差

横浜FMが2戦合計4-1で清水を下す 13-14位決定戦を動かしたのは「決め切る力」だった

横浜F・マリノスは6月6日、日産スタジアムで行われた明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド第2戦で清水エスパルスに3-0で勝利した。第1戦は1-1。2試合合計は横浜FM 4-1 清水となり、横浜FMが13位、清水が14位でこの順位決定戦を終えた。

試合を分けたのは、攻撃回数の多さよりも得点に変える精度だった。第1戦は清水がシュート10本、CK10本を記録しながら1点止まり。第2戦は横浜FMが天野純の2得点と井上太聖の終盤弾で、清水の反撃余地を一気に削った。

  • 第1戦: 清水 1-1 横浜FM
  • 第2戦: 横浜FM 3-0 清水
  • 2戦合計: 横浜FM 4-1 清水
  • 位置づけ: 明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド 13-14位決定戦
  • 大会上の影響: Jリーグ公式特集では、この大会結果による降格はないとされている
目次

2試合の事実整理

まず、スコアと得点経過を押さえておきたい。第1戦で清水が先制しながら追いつかれたことが、第2戦の入り方を難しくした。

試合日程・会場結果得点者
第1戦2026年5月31日・IAIスタジアム日本平清水 1-1 横浜FM清水: 小塚和季 / 横浜FM: 谷村海那
第2戦2026年6月6日・日産スタジアム横浜FM 3-0 清水横浜FM: 天野純2、井上太聖

第1戦は後半11分に小塚和季が清水を先制させ、後半27分に谷村海那が横浜FMを救った。清水から見れば、ホームで押し込んだ時間を勝利に変え切れなかった試合だった。

第2戦は前半29分に天野純が先制。後半21分にも天野が追加点を奪い、後半44分に井上太聖が3点目を決めた。1-0の時間帯なら清水は1点で合計同点に戻せたが、2点目を許した時点で必要得点は2つに増えた。ここで試合の重心は大きく横浜FM側へ傾いた。

勝敗を分けたポイント

清水にもチャンスの土台はあった。問題は、2試合を通じてその土台がスコアに十分反映されなかったことだ。

第1戦は清水が押したが、優位を広げられなかった

公式スタッツでは、第1戦のシュート数は清水10本、横浜FM2本。CKも清水10本、横浜FM0本だった。数字だけを見れば、清水が勝ち切って第2戦へ向かっていても不思議ではない。

ただし、スコアは1-1。ここで横浜FMが1点を持ち帰った意味は大きい。第2戦を迎える時点で、清水は「勝てばよい」状況ではあったが、横浜FMにとってもホームで1点先に取れば流れを引き寄せられる条件が残った。

第2戦は横浜FMが得点の時間帯で試合を切った

第2戦のシュート数は横浜FM12本、清水11本。清水も打っている。だが、得点は横浜FMだけに入った。

特に効いたのは、天野純の2点目だ。前半の先制だけなら、清水はまだ1点で合計スコアを振り出しに戻せた。後半21分の追加点で、清水は攻める枚数とリスクを増やさざるを得なくなった。終盤の井上太聖の得点は、その試合展開を結果に固定する3点目だった。

ここがポイント: 清水は第1戦で優位を勝利に変えられず、第2戦では横浜FMが少ない決定機の時間帯を逃さなかった。

起用とチーム事情から見る意味

両チームとも、この2試合は単なる順位決定戦以上の意味を持っていた。

横浜FMは第2戦で飯倉大樹、井上太聖、角田涼太朗、渡辺皓太、山根陸、天野純、谷村海那、ユーリ・アラウージョらが先発。前線には谷村とユーリ・アラウージョ、近藤友喜を並べ、天野が中盤から得点で違いを作った。

一方の清水は梅田透吾、吉田豊、住吉ジェラニレショーン、本多勇喜、マテウス・ブルネッティ、弓場将輝、小塚和季、松崎快、髙橋利樹、カピシャーバ、オ・セフンが第2戦に先発した。後半開始から北川航也、千葉寛汰を投入して前線を動かしたが、先に追加点を奪われたことで交代策の効果は限定された。

クラブ事情も対照的だった。横浜FMは6月3日に大島秀夫監督の解任を発表し、百年構想リーグ終了後をもって契約解除となることを明らかにしていた。つまり第2戦は、大島体制の最終盤の一戦でもあった。

清水は6月7日に吉田孝行監督の2026/27シーズン指揮継続を発表している。結果は14位だったが、チーム作りは継続路線に入る。第1戦で見せた押し込む力を、複数得点に変える設計が次の課題になる。

次に見るべきポイント

このプレーオフは降格を伴う順位決定戦ではない。それでも、次のシーズンへ向けた材料ははっきり出た。

横浜FMは、3得点で勝った事実を次の体制へどうつなぐかが焦点になる。天野純の得点力、谷村海那の継続性、井上太聖の攻撃参加は前向きな材料。ただし、クラブ公式の発表にもある通り、チーム全体の戦い方と編成の整合性は引き続き問われる。

清水は、内容を結果に変える精度が課題だ。第1戦のシュート10本、CK10本は偶然ではない。だが、2試合で1得点に終われば、守備が耐える時間は長くなる。オ・セフン、北川航也、カピシャーバ、小塚和季らをどう同時に生かし、ペナルティエリア内の決定機を増やすか。吉田体制継続の最初の宿題はそこにある。

最後に残る見どころはシンプルだ。

  • 横浜FMは新体制で、攻撃力を安定した勝点に変えられるか
  • 清水は押し込む時間を、1点ではなく2点目につなげられるか
  • 両チームとも、2026/27シーズンでこの13-14位決定戦を「通過点」にできるか

第2戦の3-0は横浜FMの快勝だった。ただし、2試合全体で見れば、清水にも主導権を握った時間はあった。差は、その時間をスコアへ変えたかどうか。次に同じカードが来たとき、まず見るべきなのはボール保持率よりも、ゴール前で最初の1本を誰が決め切るかだ。

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