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日本代表、チュニジア戦スタメンの狙いはどこにあるか 3バックと右サイドから読む試合展開

日本代表、チュニジア戦スタメンの狙いはどこにあるか 3バックと右サイドから読む試合展開

日本代表のチュニジア戦は、発表されたスタメンを見る限り、後方3枚の安定感を土台に、右サイドと2列目の流動性で前進する試合になりそうです。板倉滉がキャプテンとして最終ライン中央に入り、冨安健洋、伊藤洋輝と並ぶ構成は、相手の1トップを抑えながら、ボール保持時に落ち着いて出口を作る狙いが見えます。

一方のチュニジア代表は、ダーメンをGKに置き、アブディ、タルビ、レキク、ブロン、ヴァレリーを並べる守備的な顔ぶれ。中盤にはメイブリ、スキリ、スリマン、トゥネクティ、前線にはサードが入ります。日本にとっては、チュニジアの厚い守備ブロックをどう動かすか、そして奪われた直後にどうサードへの展開を止めるかが最初の焦点です。

  • 日本は鈴木彩艶、板倉滉、伊藤洋輝、冨安健洋の後方ユニットで安定を優先
  • 中盤から前は田中碧、佐野海舟、鎌田大地を軸に、堂安律、中村敬斗、伊東純也が幅と仕掛けを担う構成
  • チュニジアは5バック気味に見える人選で、日本のサイド攻撃と中央侵入を受け止めにくる可能性が高い
  • 日本の勝ち筋は、右の伊東純也と堂安律、中央の鎌田大地をどう連動させるかにある
目次

発表スタメンから見える基本構図

まずは両チームの先発と、日本代表の控えを整理します。ここで重要なのは名前の並びそのものではなく、どの位置に人数をかけ、どこで優位を作ろうとしているかです。

日本代表の先発

  • GK:鈴木彩艶
  • DF:板倉滉(C)、伊藤洋輝、冨安健洋
  • MF:田中碧、堂安律、中村敬斗、伊東純也、鎌田大地、佐野海舟
  • FW:上田綺世

3バックを明示するなら、板倉滉、伊藤洋輝、冨安健洋の3枚が出発点になります。ここに佐野海舟や田中碧が関わり、鎌田大地が前線と中盤の間で受ける形を作れれば、日本はチュニジアの中盤を引き出しながら前進できます。

前線は上田綺世の1トップ。彼が相手センターバックを背負って時間を作るだけでなく、クロスに対してニア、中央、ファーのどこへ入るかも大きな見どころです。日本がサイドで押し込む時間を長くできれば、上田の役割はさらに重くなります。

チュニジア代表の先発

  • GK:ダーメン
  • DF:アブディ、タルビ、レキク、ブロン、ヴァレリー
  • MF:メイブリ、スキリ、スリマン、トゥネクティ
  • FW:サード

チュニジアはDF登録の選手を5人並べており、試合中は5バック、または片方のサイドを高く出す可変型の守備になる可能性があります。日本がボールを持つ時間帯では、チュニジアは中央を締め、外へ誘導してからクロス対応に持ち込む展開を狙うはずです。

その場合、日本はただ外から入れるだけでは足りません。クロスの前に、鎌田大地や堂安律が内側で相手を引きつけ、伊東純也や中村敬斗が走るスペースを作れるか。そこが攻撃の質を分けます。

日本の攻撃は「右で進め、中央で仕留める」形が軸になる

日本の先発で最も読み取りやすいのは、右サイドに複数の選択肢を置いている点です。伊東純也の縦への推進力、堂安律の内側での受け直し、鎌田大地の間受けが重なれば、単純なサイド攻撃ではなく、相手の守備ラインを横にも縦にも揺さぶれます。

伊東純也の縦突破は、最初の圧力になる

伊東純也が右で幅を取り、相手の左サイドを押し下げられるか。ここは序盤から見たいポイントです。

チュニジアが5バック気味に構えるなら、日本の外側には一見スペースが少なくなります。ただし、守備者が横に広がるほど、センターバックとウイングバックの間、またはボランチ脇に小さな隙間が生まれます。伊東が縦を見せることで、その内側を堂安や鎌田が使えるようになります。

日本が避けたいのは、右で詰まり、後ろへ戻し、再び同じ位置からやり直すだけの循環です。伊東の仕掛けは、突破そのものだけでなく、相手に後退を強いる意味があります。

堂安律は右の内側でテンポを変える役割

堂安律は、右サイドに張るだけの選手ではありません。内側へ入り、左足で前を向く位置を取れば、チュニジアの中盤は誰が寄せるかを決めなければならなくなります。

  • 相手サイドバックが出れば、伊東純也の背後への走りが生きる
  • 相手ボランチが寄れば、鎌田大地や田中碧が受ける場所が空く
  • センターバックが前に出れば、上田綺世への縦パスや裏抜けが見える

この連鎖を作れるかが、日本の攻撃を単発で終わらせない鍵です。堂安が内側で受ける回数が増えれば、チュニジアの守備は横移動だけでなく、前後の判断も迫られます。

鎌田大地は「最後のパス」だけでなく「前進の接続点」

鎌田大地に期待されるのは、決定機につながるラストパスだけではありません。むしろこの試合では、後方からのボールを受け、相手中盤の背後で攻撃をつなぐ役割が大きくなります。

チュニジアが中央を固めるなら、鎌田が簡単に前を向ける場面は多くないかもしれません。それでも、ワンタッチで横へ逃がす、相手を背負ってファウルを誘う、上田に当てた後の落としを拾う。こうした小さなプレーが続くほど、日本は相手陣内で攻撃をやり直せます。

ここがポイント: 日本の攻撃は、伊東純也の突破力だけに頼る形ではなく、堂安律と鎌田大地が内側で相手を動かしてから、上田綺世や逆サイドへ届ける形を増やしたい。

守備時の焦点は、サードへの出口を消せるか

チュニジアの前線はサードが1トップに入ります。日本が押し込む時間が長くなった場合でも、失い方が悪ければ、サードへの縦パスや中盤からの持ち運びで一気に局面を戻されます。

板倉滉、伊藤洋輝、冨安健洋の3枚は対人とカバーを分けたい

日本の3バックは、相手の1トップに対して数的には優位を作れます。ただし、数が多いだけで安全になるわけではありません。大事なのは、誰が前へ潰しに出て、誰が背後を管理するかです。

板倉滉が中央で全体を整え、冨安健洋と伊藤洋輝が左右で前へ出るタイミングを合わせられれば、チュニジアのカウンターは勢いを失います。逆に、3枚のうち誰も出られずに下がると、メイブリやスキリに前を向く時間を与えてしまいます。

日本はボールを持つ時間帯ほど、守備の準備が問われます。攻めているように見える場面で、佐野海舟や田中碧がどこに立っているか。ここはテレビ画面でも確認しやすいポイントです。

佐野海舟と田中碧の立ち位置が、カウンター対策になる

佐野海舟と田中碧は、攻撃参加だけでなく、奪われた瞬間の回収役として重要です。

チュニジアが低く構える場合、日本のボランチは前へ出たくなります。ただし、2人が同時に高い位置へ入ると、失った直後の中央が空きます。どちらかがボールサイドを支え、もう一方が中央に残るような距離感を保てるか。ここが安定した試合運びにつながります。

特にチュニジアの中盤には、メイブリやスキリのように、ボールを受けて前進の起点になり得る選手がいます。日本は彼らに正面を向かせない守備を徹底したいところです。

チュニジアの脅威は「守って終わり」ではない

チュニジアは守備的な人選に見えても、単に引いて耐えるだけの相手と見るのは危険です。日本が前がかりになった瞬間、サイドの出口と中盤の運びで反撃に出る余地があります。

5バック気味の守備は、日本のクロス精度を試す

DFにアブディ、タルビ、レキク、ブロン、ヴァレリーが入る構成なら、チュニジアはペナルティーエリア周辺に人数を確保しやすくなります。日本が外からクロスを入れる展開になった場合、上田綺世が競るだけではなく、こぼれ球への反応が必要です。

狙いたいのは、単純なハイクロスの連発ではありません。

  • ニアへ速いボールを入れて相手ラインを下げる
  • マイナス方向に鎌田大地、田中碧、堂安律が入る
  • 逆サイドの中村敬斗がファーで待つ
  • こぼれ球を佐野海舟が拾い、二次攻撃につなげる

この形が出れば、チュニジアの守備はクリアして終わりにできません。日本は1本目のクロスより、2本目、3本目の攻撃で圧力を高めたい試合です。

中村敬斗の左サイドは、試合の流れを変える逃げ道になる

右サイドに注目が集まりやすい一方で、中村敬斗の左も重要です。チュニジアが日本の右を警戒してスライドを強めれば、逆サイドには時間が生まれます。

中村が外で受けて仕掛けるのか、内側へ入ってシュートを狙うのか。そこに伊藤洋輝のサポートがどこまで絡むのかで、日本の攻撃は片側に偏らずに済みます。

日本が前半から右で相手を寄せ、後半に左で仕留める。そうした展開も十分にあり得ます。

控えメンバーから見える後半の選択肢

試合前の展望で見落としたくないのがベンチです。日本代表の控えには、試合の性格を変えられる選手が複数います。

日本代表の控えメンバー

  • GK:大迫敬介、早川友基
  • DF:菅原由勢、谷口彰悟、長友佑都、渡辺剛、瀬古歩夢、鈴木淳之介
  • MF/FW:後藤啓介、前田大然、鈴木唯人、小川航基、塩貝健人

後半に日本がリードしている場合は、守備の安定やサイドの強度をどう保つかが焦点になります。谷口彰悟、渡辺剛、瀬古歩夢らDF陣を使えば、終盤のクロス対応や高さへの備えを強められます。

追いかける展開なら、前田大然のスピード、小川航基の高さ、鈴木唯人の間受け、後藤啓介や塩貝健人の投入が選択肢になります。特に相手の足が止まり始めた時間帯に前田が背後を狙えば、チュニジアの最終ラインは下がらざるを得ません。

交代で変えられるもの、変えにくいもの

交代で変えられるのは、スピード、高さ、守備強度、サイドの運動量です。一方で、試合全体のリズムやビルドアップの安定は、先発組がどれだけ早く土台を作れるかに左右されます。

そのため、日本は序盤から焦って縦へ急ぐ必要はありません。まず3バックと中盤でチュニジアの守備の出方を見極め、どこに人数をかけてくるかを確認する。そこから右、中央、左を使い分けるのが現実的です。

試合展開の予想:日本は押し込む時間をどう得点に変えるか

スタメンから見ると、日本がボールを保持し、チュニジアが守備ブロックを作る時間帯が長くなる可能性があります。ただし、それは日本が一方的に楽に進められるという意味ではありません。

前半は日本が幅を使い、チュニジアが中央を締める展開

前半の入りでは、日本が右の伊東純也、左の中村敬斗を使って相手の横幅を広げようとするはずです。チュニジアは中央を閉じ、上田綺世への縦パスや鎌田大地の間受けを消しにくる可能性が高いでしょう。

ここで日本が焦ってミドルシュートや単純なクロスに偏ると、チュニジアにとって守りやすい展開になります。大事なのは、相手の5バックを横に走らせ続けることです。右で作って左へ、左で止めて中央へ。ボールを動かしながら、相手の誰かが一歩遅れる瞬間を待ちたいところです。

先制点が入れば、試合の性格は大きく変わる

日本が先制すれば、チュニジアは前へ出る必要が出てきます。そうなると、伊東純也や前田大然の背後への走り、鎌田大地のスルーパス、上田綺世のポストプレーがより生きます。

逆に、0-0の時間が長く続くと、チュニジアは守備の手応えを深めます。日本はリスク管理を保ちながらも、ペナルティーエリア内に入る人数を増やさなければなりません。外で回しているだけでは、相手の守備陣形は崩れません。

日本が避けたい流れ

日本にとって最も避けたいのは、押し込んでいるのに決定機が少なく、奪われた直後にチュニジアのカウンターを受ける流れです。

  • サイドで詰まって無理なクロスを入れる
  • こぼれ球を拾えず、中央を空ける
  • サードへの縦パスを起点に押し返される
  • セットプレーや二次攻撃で守備対応を迫られる

この展開になると、試合の主導権はボール保持率だけでは測れなくなります。日本は「持っている時間」を「相手を動かしている時間」に変えられるかが問われます。

日本代表サポーターが見るべき3つのポイント

この試合は、スタメン発表の段階でいくつかの見どころがはっきりしています。特に日本代表目線では、次の3点を追うと試合の流れが見えやすくなります。

1. 右サイドの優位が、中央の決定機につながるか

伊東純也と堂安律が右で相手を引きつけたあと、鎌田大地、田中碧、上田綺世が中央でどう関わるか。ここが攻撃の質を決めます。右から右だけで完結せず、中央や逆サイドへ展開できれば、日本の攻撃は厚くなります。

2. 佐野海舟と田中碧が、攻守の切り替えを支えられるか

日本が押し込むほど、ボランチの立ち位置は重要になります。佐野海舟と田中碧が同時に前へ出すぎず、奪われた瞬間に中央を閉じられるか。ここがチュニジアのカウンターを止める第一関門です。

3. 後半の交代で、停滞を壊せるか

チュニジアが粘る展開では、後半の交代が試合を左右します。前田大然のスピード、小川航基の高さ、鈴木唯人の受ける力をどの時間帯で使うか。先発の狙いを引き継ぎながら、別の解を出せるかが問われます。

まとめ:勝ち筋は見えているが、単純な力押しでは崩れない

日本代表のスタメンからは、3バックの安定、右サイドの突破、鎌田大地を経由した中央攻略という勝ち筋が見えます。チュニジアは守備に人数をかけやすい構成で、日本の攻撃を外へ誘導し、カウンターやセットプレーで局面をひっくり返す狙いを持てます。

日本が勝つために必要なのは、ボールを持つことそのものではありません。相手を動かし、空いた場所を使い、失った瞬間に回収することです。

最後に、試合中に確認したいポイントを整理します。

  • 伊東純也の縦突破が、チュニジアの左サイドをどれだけ下げるか
  • 堂安律と鎌田大地が、中央で前を向ける回数を増やせるか
  • 上田綺世が相手センターバックを背負い、2列目の侵入を助けられるか
  • 佐野海舟と田中碧が、カウンターの芽を早い段階で摘めるか
  • 後半の交代で、前田大然や小川航基らが試合の流れを変えられるか

スタメンの意図は明確です。あとは日本が、右で作った圧力を中央の決定機へ変えられるか。そこがこのチュニジア戦の最初の分岐点になります。

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