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モンテディオ山形の庄内キャンプが示した二つの狙い 新シーズン準備とホームタウン一体化

庄内の緑豊かなピッチで夏季トレーニングに励むサッカーチーム。

モンテディオ山形の庄内キャンプが示した二つの狙い 新シーズン準備とホームタウン一体化

モンテディオ山形は、2026/27シーズンの開幕前に庄内地域で「ABeam Consulting SUMMER CAMP 2026 in SHONAI」を行った。

クラブの公式発表で確認できるのは、7月6日からキャンプを始めたことと、7月11日にいわてグルージャ盛岡との公開トレーニングマッチを実施したことだ。さらに、キャンプに関連してサッカースクールや海岸清掃も企画された。

競技面で特に注目したいのが、公式結果も発表されたトレーニングマッチである。モンテディオ山形は30分×4本の合計で4-0と勝利し、開幕へ向けた実戦で結果を残した。

この記事で分かること

  • 庄内キャンプは2026年7月6日から酒田市・鶴岡市を含む庄内地域で始まった
  • 7月11日のいわてグルージャ盛岡戦はモンテディオ山形が合計4-0で勝利した
  • 高橋潤哉が2得点、川井歩とディサロ燦シルヴァーノが各1得点を記録した
  • 出場メンバーは非公表のため、戦術や選手の序列については慎重に見る必要がある
  • 庄内では地域との接点を広げるイベントも計画された
目次

庄内キャンプは7月6日から実施

クラブは5月14日、2026/27明治安田J2リーグの開幕前に庄内地域で夏季キャンプを行うと発表した。名称は「ABeam Consulting SUMMER CAMP 2026 in SHONAI」で、主な練習場は庄内空港緩衝緑地多目的広場とされた。

公式発表に記載された概要は次の通りだ。

  • 開始日:2026年7月6日(月)
  • 開催地域:山形県庄内地域(酒田市、鶴岡市)
  • 主な練習場:庄内空港緩衝緑地多目的広場
  • 位置付け:2026/27シーズン開幕前の強化キャンプ

クラブの練習見学案内では、7月6日から12日までのスケジュールを月間予定で確認するよう案内していた。ただし、当初のキャンプ発表に終了日は明記されていないため、ここでは「7月6日に開始されたキャンプ」として整理するのが正確だ。

練習見学では、写真や動画の撮影に加え、戦術、セットプレー、参加選手、ビブス分け、別メニューの選手などに関する情報の公開が制限された。サポーターが練習を見られる環境を設ける一方、開幕前の競技情報を守る運用だったことが分かる。

公開練習はチームを身近に感じられる機会だが、見学できることと戦術情報を自由に発信できることは同じではない。クラブが示したルールを守って楽しむことが大切だ。

いわてグルージャ盛岡戦は4-0で勝利

キャンプ中の競技面で最も具体的な材料となるのが、7月11日に庄内空港緩衝緑地多目的広場で行われた公開トレーニングマッチだ。

試合は「日本の米育ち平田牧場金華豚マッチ」として午前11時に始まり、30分×4本で実施された。クラブが同日に公開した公式結果は次の通りである。

  • 1本目:0-0
  • 2本目:2-0
  • 3本目:2-0
  • 4本目:0-0
  • 合計:モンテディオ山形 4-0 いわてグルージャ盛岡

得点者と得点時間も発表されている。

  • 2本目15分:高橋潤哉
  • 2本目20分:川井歩
  • 3本目7分:ディサロ燦シルヴァーノ
  • 3本目16分:高橋潤哉

4本のうち2本で複数得点を挙げ、全体を通して失点を許さなかった。高橋潤哉は2得点を記録し、川井歩とディサロ燦シルヴァーノもゴールを挙げている。

一方、クラブは出場メンバーの詳細を公表していない。このため、誰がどの組み合わせでプレーしたのか、どの布陣を試したのか、各選手が何分出場したのかまでは確認できない。

4-0という結果は開幕前の前向きな材料だが、この一試合だけで先発争いや戦術の完成度まで断定することはできない。 スコアと得点者は公式情報として受け止めつつ、チーム全体の仕上がりは公式戦で見極める必要がある。

30分×4本で得られた実戦機会

通常の90分より長い計120分の形式は、多くの選手に実戦時間を与えたり、複数の組み合わせを確認したりしやすい。開幕まで約4週間という時期を考えれば、試合強度の中でチーム状態を確かめる重要な機会だったと考えられる。

公式結果から読み取れるポイントは三つある。

  • 4本を通じて無失点だった
  • 2本目と3本目にそれぞれ2得点を挙げた
  • 複数の選手が得点に名を連ねた

ただし、対戦相手とのカテゴリー差や両チームの出場構成、選手交代の内容は公式結果だけでは分からない。したがって、4-0という数字をそのままリーグ戦の予測に結び付けるのではなく、開幕へ向けた準備過程で得た一つの成果として見るのが適切だ。

「夏季キャンプ」でも実質は開幕前のプレシーズン

2026年の庄内キャンプは、シーズン中断期の立て直しではなく、8月に始まる2026/27シーズンへ向けたプレシーズンの強化期間だった。

クラブ自身もキャンプを開幕前の強化と位置付けている。限られた準備期間の中では、次のような作業が重要になる。

  • 新シーズンの選手編成をチーム内の競争につなげる
  • 監督の考えをトレーニングと実戦で共有する
  • 夏場の開幕に合わせてコンディションを整える
  • 開幕後の連戦を見据えて複数の組み合わせを準備する

いわてグルージャ盛岡戦ではスコアと得点者が公開された一方、出場メンバーや布陣は明らかにされていない。どの選手が開幕時点の中心になるのかは、公式戦の登録メンバーや起用から確認することになる。

庄内で行う意味はピッチの外にもある

クラブはキャンプの関連企画として、7月12日にサッカースクールと海岸清掃活動を行う計画を発表した。

サッカースクールは庄内町第二屋内多目的運動場で、小学1~3年生と4~6年生を対象に各回50人、計100人を募集。選手とアカデミーコーチが指導する内容として案内された。

海岸清掃は「モンテディオ山形LTO活動 in庄内」として、酒田市内と鶴岡市内の海水浴場で計画された。各会場の定員は100人で、選手も参加する予定とされていた。

これらは事前の開催案内であり、実施後の公式報告とは区別して見る必要がある。それでも、トップチームの強化に加えて、子どもたちとの交流や環境活動をキャンプに関連付けた企画からは、庄内でクラブとの接点を増やそうとする狙いが読み取れる。

庄内はモンテディオ山形の前身「NEC山形サッカー部」の発祥地でもある。公開トレーニングマッチには無料で観戦できる環境が用意され、エスコートキッズの募集や地域店舗の出店も案内された。キャンプを競技面の強化だけで終わらせず、地域の人がトップチームに触れられる場にしようとした点に特色がある。

注目選手は公式戦で見極めたい

いわてグルージャ盛岡戦では、高橋潤哉が2得点、川井歩とディサロ燦シルヴァーノが各1得点を記録した。得点という明確な結果を残した3人は、開幕へ向けて気になる存在だ。

ただし、出場メンバーの全体像やプレー時間が公表されていない以上、この試合だけで選手の序列を判断することはできない。別メニューや欠席といった断片的な情報から、負傷や立場を推測することも避けたい。

開幕後に確認したいのは次の点だ。

  • 開幕戦で先発する11人とベンチの構成
  • トレーニングマッチの得点者がどの役割で起用されるか
  • 連戦の中で先発や交代選手がどう変わるか
  • 選手が入れ替わっても攻守の基準を保てるか

庄内での4-0を公式戦の結果へつなげられれば、キャンプでの実戦がチームづくりに生きたと評価できる。まずは開幕戦で示される布陣、連係、選手交代に注目したい。

庄内キャンプをどう評価するか

今回のキャンプについて確実に言える競技面の成果は、7月11日のトレーニングマッチでモンテディオ山形がいわてグルージャ盛岡に合計4-0で勝利したことだ。4本を無失点で終え、複数の選手が得点した点は、新シーズンへ向けた前向きな材料となる。

同時に、出場メンバーや戦術の詳細は公開されていない。キャンプ全体の成果を判断するには、公式戦でチームがどのような戦い方を見せるかを確認する必要がある。

競技面では開幕前の実戦、地域面では公開試合や交流企画。庄内キャンプは、この二つを同じ地域で展開しようとした取り組みだった。4-0という具体的な結果を得たチームが、次にその成果を公式戦へどうつなげるかが注目される。

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