名古屋は「先に守る試合」を変えられるか G大阪戦はセットプレーと攻守の切り替えが焦点
90分を終える直前まで1-1。しかし名古屋グランパスは第2節の鹿島アントラーズ戦で、後半アディショナルタイムに決勝点を許した。開幕から2試合続けて1点差で勝点を逃している。
対するガンバ大阪は1勝1分で5位。名古屋が今季初勝利をつかむには、守備の時間を耐えるだけでなく、奪った直後に相手陣へ押し返せるかが重要になる。この試合の中心的な問いは、名古屋がG大阪にボールを持たれた後、攻撃へ切り替えて主導権を奪い返せるかだ。
- 名古屋は開幕2連敗で18位。2試合で1得点3失点
- G大阪は1勝1分で5位。2試合で5得点4失点
- キックオフは2026年8月22日(土)19時、会場は豊田スタジアム
- セットプレー、攻守の切り替え、試合終盤の守り方が主な見どころ
対戦条件:名古屋は18位、G大阪は無敗の5位
第2節終了時点では、勝点を取れていない名古屋と、攻撃力を勝点につなげているG大阪の対戦になる。
2026/27明治安田J1リーグ第3節は、8月22日(土)19時に豊田スタジアムで開催される。Jリーグ公式の試合ページでは、名古屋が0勝2敗の18位、G大阪が1勝1分の5位と記録されている。
名古屋グランパスの直近2試合
名古屋はミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、開幕戦で清水エスパルスに0-1で敗れた。第2節の鹿島戦では、22分にレオ・セアラの先制点を許したものの、54分にDF原輝綺が同点ゴールを記録。ところが90分+8分、関川郁万に決勝点を奪われて1-2で敗れた。
2試合の結果を整理すると、課題は明確だ。
- 清水戦:0-1。無得点のまま敗戦
- 鹿島戦:1-2。追いついた後、終了間際に失点
- 合計:1得点3失点
原の得点によって今季初ゴールは生まれた。一方、FWを含む前線の選手はまだリーグ戦で得点していない。誰を先発させるか以上に、木村勇大やマテウス・カストロら攻撃陣がゴール前でプレーできる状況を、チームとして何度つくれるかが問われる。
ガンバ大阪の直近2試合
G大阪は明神智和監督の下、開幕戦で浦和レッズに4-3で勝利。第2節は水戸ホーリーホックに先制されたが、74分にDF中谷進之介が初瀬亮の左CKをヘディングで決め、1-1に追いついた。
- 浦和戦:4-3。4得点で競り勝つ
- 水戸戦:1-1。CKから追いつく
- 合計:5得点4失点
5得点は名古屋の5倍だが、2試合とも失点している。G大阪は攻撃で結果を出す一方、2試合とも失点して計4失点しており、名古屋が入り込める余地はある。
最大の焦点は「奪った後」の数秒
名古屋が守備から攻撃へ移る最初のプレーを成功させれば、G大阪の攻撃参加を逆手に取れる可能性がある。
G大阪は第2節の水戸戦で先制を許した後も、交代選手を投入しながら押し返し、セットプレーから同点にした。開幕戦では4得点を挙げており、相手陣で攻撃を続ける力はすでに示している。
名古屋が自陣でボールを奪った直後、近い味方への安全なパスだけで終われば、G大阪は素早く陣形を整えて再び攻撃できる。逆に、最初のパスを前向きに受ける選手へ届けられれば、戻り切っていない相手の背後を使える。
狙いどころとして考えられるのは次の3点だ。
- 奪った選手がすぐに前線を見る
- 中央で詰まった場合は、外側を走る中山克広らへ早く展開する
- 木村勇大ら前線の選手がボールを収め、後方の押し上げを待つ
名古屋の中山は第2節終了時点で総スプリント43回を記録し、この試合の両チームを通じて最多。走る回数だけで得点にはならないが、中山の運動量の一端を示す数字だ。守備から攻撃へ移る局面で前方の出口になれるかに注目したい。
一方、G大阪では山下諒也が30回、岸本武流が33回のスプリントを記録している。名古屋が前へ出た瞬間にボールを失えば、今度はスプリント回数の多い山下や岸本らに空いたスペースを使われる可能性がある。前進する勇気と、無理に縦へ入れない判断の両方が必要になる。
G大阪のセットプレーと、名古屋が警戒すべき二次攻撃
流れの中で決定機が少ない展開ほど、CKやFKの一度の対応が勝敗を左右する。
G大阪は水戸戦で、初瀬の左CKから中谷が同点ゴールを決めた。中谷は水戸戦で相手のマークを外し、ヘディングで得点した。名古屋にとって警戒対象になる。
名古屋の鹿島戦での得点は、徳元悠平の左クロスを原輝綺が右足で合わせたものだった。セットプレーではないが、第2節終了時点のJリーグ公式データでは、稲垣祥がチャンスクリエイト総数6、デュエル勝利総数11を記録している。中盤で競り合いに勝ち、二次攻撃につなげる役割は、セットプレー後にも重要だ。
名古屋が注意したい場面は明快である。
- 初瀬が蹴る左足のボールに対するマーク
- 中谷を含む競り合いの強い選手への対応
- 最初のボールをはね返した後のこぼれ球
- 終盤に選手交代が重なった後の守備の受け渡し
鹿島戦の決勝点は90分+8分だった。名古屋にとって終盤の失点防止は抽象的な精神論ではない。誰が相手を捕まえ、誰がこぼれ球へ出るかを最後まで明確にする必要がある。
注目マッチアップ:稲垣祥とG大阪の中央
中央の競り合いを名古屋が制すれば、G大阪の連続攻撃を切り、攻撃へ移る回数を増やせる。
名古屋の稲垣は、第2節終了時点でチャンスクリエイト総数6、デュエル勝利総数11。攻撃の最後に関わるだけでなく、相手の前進を止める役割も担っている。
G大阪では美藤倫がデュエル勝利総数7を記録。水戸戦では先発し、後半24分に交代した。次節の先発は発表前のため確定していないが、出場した場合は稲垣との競り合いが試合の方向を決める可能性がある。
ここで名古屋が後手に回ると、G大阪は宇佐美貴史、イッサム・ジェバリ、デニス・ヒュメットら前線へボールを運びやすくなる。反対に名古屋が中央で奪えば、G大阪の守備陣が整う前に木村やマテウス・カストロへ届けられる。
見るべきなのは、ボール保持率そのものではない。
- 稲垣がどの位置でボールを奪うか
- 奪った後のパスが前向きにつながるか
- G大阪が失った直後、名古屋の前進を止められるか
この3点を追うと、試合の主導権がどちらへ動いているか分かりやすい。
勝敗の見立て:名古屋は先制点が欲しい
名古屋が今季初勝利へ近づくには、G大阪の攻撃を受け続ける展開を避け、先にスコアを動かしたい。
名古屋は2試合で1得点、G大阪は5得点。得点力だけを比べればG大阪が上回る。ただし、G大阪も2試合で4失点しており、無失点の試合はない。名古屋が攻守の切り替えから相手陣へ進み、セットプレーを増やせれば得点機会はつくれる。
G大阪は、先制されても水戸戦のように交代とセットプレーで追いつける。名古屋が先制した場合も、早い時間から守り切ろうとするのは危険だ。追加点を狙って相手を自陣から遠ざける時間が必要になる。
2026年8月20日時点で、この試合の先発メンバーに関する両クラブの公式発表は確認できていない。G大阪については三浦弦太と奥抜侃志の負傷が公表されているが、同日時点で両選手の第3節への出場可否に関する公式発表は確認できていない。名古屋についても、同日時点で個々の選手の第3節への出場可否に関する公式発表は確認できていない。
予想される分岐は次の通りだ。
- 名古屋が奪った直後に前進できる:G大阪の背後を突き、接戦へ持ち込める
- 名古屋が自陣でパスを失う:G大阪の二次攻撃が続き、守備の負担が増える
- セットプレーが増える:中谷らの競り合いと、原・稲垣らの二次攻撃がスコアへ直結する可能性が高まる
冒頭の問いへの答えは、名古屋が守った回数ではなく、守った後に何回相手陣まで押し返せたかに表れる。試合終盤まで同点なら、鹿島戦で落とした最後の一局面を修正できるか。そこが今季初勝利と開幕3戦未勝利を分ける最大の注目点だ。
参照リンク
- Jリーグ公式|名古屋 vs G大阪 第3節 試合情報(2026年8月22日)
- Jリーグ公式|2026/27明治安田J1リーグ順位表
- Jリーグ公式|名古屋 vs 清水 第1節 試合記録(2026年8月8日)
- Jリーグ公式|鹿島 vs 名古屋 第2節 試合記録(2026年8月15日)
- Jリーグ公式|G大阪 vs 浦和 第1節 試合記録(2026年8月7日)
- Jリーグ公式|水戸 vs G大阪 第2節 試合記録(2026年8月15日)
- Jリーグ公式|ガンバ大阪 クラブ情報・戦績
- 名古屋グランパス公式|2026年 選手・スタッフ
- ガンバ大阪公式|選手・スタッフ一覧
- ガンバ大阪公式|明神智和コーチ 監督就任のお知らせ(2026年7月18日)
- Jリーグ公式|DF三浦とMF奥抜の負傷を発表(2026年8月8日)










