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清水、保持率41%・枠内0本が示す攻撃の停滞――柏戦0-1をデータで振り返る

清水、保持率41%・枠内0本が示す攻撃の停滞――柏戦0-1をデータで振り返る

71分、柏レイソルの久保藤次郎が決勝点をアシストし、途中出場の瀬川祐輔が仕留めた。清水エスパルスは最後まで得点を奪えず、ホームで0-1の敗戦となった。

勝敗を分けたのは、単純なボール保持時間の差だけではない。清水が6本のシュートを放ちながら、1本も枠を捉えられなかったことが重い。Jリーグ公式の記録では柏が15本、枠内4本。清水は枠内シュート0本に終わり、相手GKにセーブを強いる攻撃を記録できなかった。

  • 清水は柏に0-1で敗れ、リーグ3連敗
  • 失点は71分。久保藤次郎のアシストから瀬川祐輔が得点
  • ボール保持率は清水41%、柏59%
  • シュート数は清水6本、柏15本。清水の枠内シュートは0本(Jリーグ公式記録)
  • 柏は開幕4連勝で首位、清水は1勝3敗の16位
目次

試合結果と公式記録

清水は無失点で70分まで耐えたものの、71分に途中出場の瀬川祐輔に均衡を破られた。

  • 大会:2026/27明治安田J1リーグ 第4節
  • 開催日:2026年8月29日
  • キックオフ:18時33分
  • 会場:IAIスタジアム日本平
  • 入場者数:14,211人
  • 結果:清水エスパルス 0-1 柏レイソル
  • 得点:71分 瀬川祐輔(柏)
  • アシスト:久保藤次郎(柏)
  • 警告・退場:両チームともなし

前半は0-0。柏はハーフタイムに垣田裕暉を下げて瀬川を投入し、57分には山内日向汰から細谷真大へ交代した。清水は65分、辻友翔を下げて木下康介を投入。柏は70分に中盤の2人を交代し、直後の71分に瀬川が先制点を決めた。

先発メンバー

清水は吉田孝行監督の下、GK梅田透吾、DFパク・スンウク、本多勇喜、須貝英大、吉田豊、MFジャーメイン良、弓場将輝、嶋本悠大、FWオ・セフン、辻友翔、藤井智也が先発した。

柏はリカルド・ロドリゲス監督の下、GK小島亨介、DF古賀太陽、久保藤次郎、杉岡大暉、原田亘、MF遠藤渓太、小泉佳穂、熊坂光希、中川敦瑛、FW垣田裕暉、山内日向汰が先発した。

清水は65分に本多から住吉ジェラニレショーン、辻から木下、82分に藤井からカピシャーバ、吉田から高木践、90分+1分に弓場から小泉慶へ交代。柏は70分に遠藤から弓場堅真、小泉佳穂から汰木康也、90分+1分に久保から馬場晴也へ交代した。

数字が示す最大の差は「シュートまで行けた回数」

保持率の差より深刻なのは、清水の攻撃がシュートに結び付かなかったことだ。

以下の数値は、Jリーグ公式の試合記録による。

  • ボール保持率:清水41%/柏59%
  • シュート:清水6本/柏15本
  • 枠内シュート:清水0本/柏4本
  • パス成功率:清水78%/柏85%
  • コーナーキック:清水3本/柏6本
  • 走行距離:清水116.7km/柏118.7km
  • スプリント:清水121回/柏107回

保持率は清水41%、柏59%で、柏が保持時間で上回った。ただし、保持率が低いチームでも、奪った後の速攻やセットプレーから勝機を作ることはできる。数字からは、清水が限られた保持を相手ゴール前の具体的な脅威へ変換できなかった点が課題だったと考えられる。

シュート6本に対して枠内0本という数字では、相手GK小島亨介に直接セーブを強いる場面が記録上なかったことになる。コーナーキックを3本得ても、得点にはつながらなかった。

一方の柏は15本を放ち、4本を枠内へ飛ばした。決勝点は1つだけだったが、ゴールへ迫る回数を積み上げた側が、最終的に交代選手の一撃で均衡を崩した試合だった。

清水の121スプリントは、攻撃の成果に変わらなかった

清水は柏より多くスプリントしたが、その運動量を決定機へ接続できなかったと考えられる。

清水のスプリントは121回で、柏の107回を14回上回った。走行距離の差も2kmにとどまる。少なくとも、運動量が大きく不足して一方的に押し切られた、と数字だけから結論づけることはできない。

それでもシュート数には6対15の差がついた。この組み合わせからは、清水の走りが守備への帰陣、ボールを追う動き、前進のためのサポートに多く使われ、フィニッシュへ向かう連係として十分に実らなかった可能性が読み取れる。

オ・セフンを起点にした後が問われる

清水はオ・セフンを最前線に置き、辻友翔、ジャーメイン良、藤井智也らを並べた。高さや推進力を使って前進する狙いを持てる構成だが、公式記録に残ったシュートはチーム全体で6本だった。

前線へ届けるだけでは攻撃は完結しない。ボールが収まった直後に誰が追い越すのか、相手の最終ラインが下がったときに誰がペナルティーエリアへ入るのか、こぼれ球を誰が回収するのか。その連続性がなければ、起点を作っても柏の守備を繰り返し動かすところまでは至らない。

これは個人の働きだけで説明できる問題ではない。清水のシュート数が柏を9本下回った以上、前線、サイド、中盤の距離と役割を含む攻撃全体の課題として見る必要がある。

柏は交代選手の瀬川が71分に決勝点

柏の決勝点は、途中出場した瀬川祐輔が決めたものだった。

柏は後半開始から瀬川を投入し、57分には細谷真大を送り込んだ。70分には中盤の2人を交代。直後の71分、久保藤次郎のアシストから瀬川が得点した。

瀬川はこの得点で3試合連続ゴール。第4節終了時点のリーグ戦得点数を3に伸ばした。先発の垣田裕暉から役割を引き継ぎ、出場後に試合を決めた意味は大きい。

久保も得点場面だけに関与したわけではない。Jリーグ公式データでは、この試合までにチャンスクリエイト7回、デュエル勝利9回を記録している。攻撃機会を作りながら対人局面でも仕事をした選手が、最後に決勝点の供給者となった。

清水は65分にFW辻友翔からFW木下康介へ交代し、82分には藤井智也に代えてカピシャーバを投入した。公式記録だけから各交代の意図は断定できないものの、柏では後半開始から出場した瀬川が均衡を破った。

0-1を「守れた試合」だけで終わらせてはいけない

清水は失点を1にとどめた一方、勝点獲得に向けて攻撃面の改善が必要だと考えられる。

柏に59%のボール保持と15本のシュートを許した一方、失点は1にとどまった。警告や退場もなく、70分までは0-0だった。

しかし、0-0を保つ時間が長くても、枠内シュート0本では勝利へ近づけない。清水は第4節終了時点で1勝3敗、得点1、失点3の16位。4試合でわずか1得点という数字は、柏戦単独では断定できないものの、開幕4試合の攻撃を検討する上で重い数字といえる。

柏戦前のJ1直接対決では、清水は2021年10月の0-1、2022年5月の1-3、同年8月の1-1、2025年5月の0-1、同年6月の0-2と、5試合続けて柏から勝利を挙げられていなかった。今回も0-1で敗れ、J1での柏戦は6試合連続未勝利。直近5回では1分4敗となった。今回もシュート6本、枠内0本に終わったことから、柏の守備をどう動かしてシュートへ持ち込むかは、引き続き検討課題と考えられる。

次に見るべきは「何本打ったか」より「どこから打てたか」

この試合を分けたのは、清水が6本のシュートを放ちながら枠内0本に終わった一方、柏が枠内4本のうち1本を瀬川の決勝点につなげたことだ。

柏は開幕4連勝で勝点12、得失点差で鹿島アントラーズを上回り首位に立った。清水は3連敗で16位。次節は9月2日、IAIスタジアム日本平でFC東京と対戦する。

清水が次戦で確認すべきポイントは明快だ。

  • 最前線に入ったボールへ、2人目と3人目が連続して関われるか
  • サイドからペナルティーエリア内へ入る人数を増やせるか
  • 奪った直後の前進を、クロスやシュートまで終えられるか
  • 先制された後だけでなく、同点の時間帯から交代選手で攻撃を変えられるか

失点を1に抑えた試合で勝点を得るには、まず相手GKに仕事をさせる攻撃が必要になる。FC東京戦ではシュート総数の増加だけでなく、ペナルティーエリア内から枠を捉える攻撃を何度作れるかが、最初の具体的な確認点になる。

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