讃岐のホーム初勝利を阻む壁は?金沢「13本で無得点」と向き合う第12節
前節、13本のシュートを放ちながら得点できなかった金沢。その攻撃を、ホーム初勝利を目指す讃岐はどう抑えるか。今回の焦点は、金沢のシュートを得点につなげさせず、讃岐が自らの得点機会もつくれるかにある。
カマタマーレ讃岐とツエーゲン金沢は、2026年10月21日19:00、四国化成MEGLIOスタジアムで対戦する。2026/27明治安田J3リーグ 第12節。前節に敗れた両チームが、結果を変えたい一戦だ。
- 讃岐はリーグ戦で開幕戦の勝利後、10試合未勝利。ホーム初勝利を目指す。
- 金沢は前節の奈良戦で13本のシュートを記録したが、0対1で敗れた。
- 見どころは、金沢がシュートを得点へ結びつけられるか、それを抑える讃岐が攻撃にも出られるか。
対戦の前提――ともに前節の敗戦から立て直す一戦
両チームは、異なる課題を抱えてこの試合を迎える。
- 大会・節: 2026/27明治安田J3リーグ 第12節
- 開催日時: 2026年10月21日(水)19:00
- 会場: 四国化成MEGLIOスタジアム
- 対戦: カマタマーレ讃岐 vs ツエーゲン金沢
Jリーグ公式の対象試合ページに掲載されたリーグ戦11試合消化時点の成績は、讃岐が19位・1勝2分8敗、金沢が10位・4勝2分5敗。いずれも10月20日時点で確認された掲載内容だ。
讃岐は開幕戦で勝利して以降、リーグ戦10試合未勝利で、ホームでもまだ勝利していない。前節のホーム熊本戦では43分、59分、90分に失点した。
一方の金沢は、前節のホーム奈良戦で相手を上回る13本のシュートを記録しながら、0対1で敗れた。
この違いを踏まえると、讃岐には失点を抑えながら勝利に必要な得点を目指す課題があり、金沢には前節のシュートを得点へ結びつけ直す課題があると考えられる。順位の差だけでは捉えきれない、ゴール前の攻防が注目点になる。
金沢の13本――讃岐は「無得点だった相手」とだけ捉えられない
金沢の前節を読むうえでは、シュートを打った実績と得点できなかった結果を分けて考えたい。
奈良戦の13本は、試合全体のシュート数だ。枠内シュート数や、得点につながりやすい決定機の数を示すものではない。
したがって、この数字だけで「金沢は決定機を何度も逃した」とまでは判断できない。ただ、無得点という結果から、シュートを放つところまで進めなかった攻撃と捉えるのも適切ではないだろう。
金沢は本数を得点につなげられるか
金沢を見る際は、シュート数が増えるかどうかに加え、どこから、どのような状態で打てるかに注目したい。
例えば、守備者に寄せられながら遠くから打つ場面と、ゴールに近い位置で体勢を整えて打つ場面では、同じ1本でも意味が変わる。今回、前節と同じ13本を打てる根拠はないが、得点に近づく形でシュートを放てるかは、攻撃の変化を見分ける手掛かりになりそうだ。
讃岐は打たせない守備と、打たれても崩れない守備を
讃岐にとっては、金沢をシュートまで進ませないことが一つの目標になるだろう。同時に、打たれた場面でも簡単に得点を許さない対応が求められる。
観戦では、次の違いを見ておきたい。
- 金沢がゴールに近い位置まで入ってから打っているか。
- 讃岐の守備者が、シュートを打つ相手に寄せられているか。
- シュートを防いだ後、こぼれ球をどちらが拾っているか。
これらは両チームの既存の戦術を断定するものではなく、金沢のシュートがどれほど得点に近いものかを、この試合で確かめるための視点だ。
讃岐の3失点――終盤だけを耐えればよい試合にはできない
讃岐の前節は、失点が終盤だけに集中していたわけではない。
熊本戦で失点したのは43分、59分、90分。前半終了間際、後半の途中、試合終了間際と、複数の時間帯にまたがっている。
この時刻だけで、疲労、集中力、配置の問題など、失点原因を特定することはできない。ただ、金沢戦を前に「最後だけ守り切ればよい」と論点を絞るのは難しいだろう。讃岐には、試合を通して相手の攻撃を抑える対応が必要になる。
一方、ホーム初勝利には自らの得点も欠かせない。無失点なら敗戦は避けられるが、それだけで勝利には届かないためだ。
そこで注目したいのが、讃岐がボールを奪った後のプレーになる。すぐに失えば守備が続く可能性がある。味方へつなぎ、相手陣内へ進めれば、金沢の攻撃を受けるだけの時間を減らしながら、得点を目指す足掛かりにもなりそうだ。
金沢側から見れば、讃岐の攻撃を止めて再びシュートへ持ち込めるかが対になる。どちらが長くボールを持つかだけでなく、ボールを奪った後に攻撃を続けられるかを見たい。
両者の発言――結果を変えたい意思をプレーへ移せるか
前節後の発言には、双方の切迫感が表れている。
讃岐の森川裕基は熊本戦後、練習での基準を上げ、試合を意識した行動を結果につなげる必要があると述べた。
金沢の西谷優希は奈良戦後、上位との差が広がることへの危機感を示し、3連戦の残り2試合で連勝したいと述べている。
森川の発言は、結果を変えるために日々の取り組みから見直す問題意識として読める。西谷の発言からは、次の試合で勝利を求める強い意思が伝わる。ただし、いずれも具体的な布陣変更や起用を示す発言ではない。
Jリーグ公式掲載のプレビューで大森一も、3連戦の2戦目にフレッシュな選手の活躍を期待している。これは掲載筆者の期待であり、選手の入れ替えが決まったという意味ではない。
選手起用を見る際も、名前が変わったかどうかだけで評価を急がず、讃岐なら守備から攻撃へつなぐプレー、金沢ならシュートを得点に近づけるプレーに変化が出るかを追いたい。
見立て――讃岐の初勝利には、守備と得点機会づくりの両立が必要
讃岐にとって金沢は、前節の無得点を理由に守備の負担が軽いと考えられる相手ではないだろう。
根拠は、金沢が奈良戦で13本のシュートを記録したことにある。一方で、その13本は得点につながらなかった。シュート数を理由に、今回の金沢の得点や勝利を予測することもできない。
讃岐のホーム初勝利を考えるなら、金沢の攻撃を抑える対応と、自ら得点へ向かうプレーを切り離さずに見る必要がありそうだ。金沢にとっては、前節の本数を追うだけでなく、ゴール前でよりよい状態をつくれるかが焦点になる。
キックオフ後は、次の3点に注目したい。
- 金沢: シュートを打つ位置と体勢は、得点に近づくものになっているか。
- 讃岐: 相手のシュートを防いだ後、次の攻撃までつなげられるか。
- 両チーム: ゴール前のこぼれ球を拾い、攻撃を続けられるか。
讃岐が守る時間を自らの攻撃へ変えられるのか。それとも金沢が攻撃を重ね、前節は届かなかった得点を奪うのか。13本という前節の数字の先に、今回どんなシュートが生まれるかを見届けたい。










