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熊本が讃岐に3発完封、差がついたのは枠内シュート――第11節を読む

サッカーのゴール前に置かれたボールとスタジアムの風景。

熊本が讃岐に3発完封、差がついたのは枠内シュート――第11節を読む

シュート数は讃岐11本、熊本17本。ところが、枠内シュートでは4本対12本と差が広がった。2026年10月18日、四国化成MEGLIOスタジアムで行われた2026/27明治安田J3リーグ第11節は、ロアッソ熊本がカマタマーレ讃岐を3-0で下した。

何が3点差を分けたのか。記録からは、熊本がシュートの本数だけでなく、枠へ届ける本数でも上回ったことが、勝敗を読む中心になる。43分の先制、59分の追加点、そして途中出場選手による90分の得点。その時間的な並びも、讃岐の反撃を難しくしたと考えられる。

  • 熊本は17本のシュートのうち12本が枠内。讃岐は11本のうち4本だった。
  • 讃岐はハーフタイムに2人を交代したが、次の得点も熊本が挙げた。
  • 熊本は78分に投入した中山 大耀が90分に得点。交代後も得点を重ねた。
目次

試合結果と主要データ――熊本は3得点、讃岐は無得点

熊本は前半終盤に先制し、後半に2点を加えて無失点で試合を終えた。

  • 大会:2026/27明治安田J3リーグ 第11節
  • 開催日:2026年10月18日
  • 会場:四国化成MEGLIOスタジアム
  • 結果:カマタマーレ讃岐 0-3 ロアッソ熊本
  • 得点:43分 ベ ジョンミン、59分 藤井 皓也、90分 中山 大耀(いずれも熊本)

Jリーグ公式の試合記録では、シュートが讃岐11本、熊本17本、枠内シュートが讃岐4本、熊本12本。コーナーキックは讃岐3本、熊本9本となっている。

3点差の中心は、シュート数以上に開いた枠内シュートの差

熊本の優位は、相手より多く打ったことに加え、枠内シュートが讃岐の3倍に達した点に表れている。

11対17から、4対12へ広がった差

両チームのシュート数の差は6本。枠内シュートの差は8本だった。枠内シュートとは、ゴールの枠を捉えたシュートを指す。

この組み合わせからは、熊本が攻撃をシュートで終える回数と、枠へ届ける回数の両方で上回ったと考えられる。単に攻撃回数が多かったという説明よりも、ゴールを脅かす形で攻撃を終えられたことに、3得点とのつながりを見いだせる。

一方、讃岐にも11本のシュートと4本の枠内シュートがあった。無得点という結果だけで、攻撃の機会そのものがなかったとは評価できないだろう。ただし、熊本と比べると枠へ届いた本数が少なく、得点に結び付く可能性を持つ試行を十分に重ねられなかったことが課題として浮かぶ。

「熊本の決定力だけで決まった」とは言い切れない

熊本は枠内シュート12本から3得点を記録し、讃岐は枠内シュート4本で無得点だった。

ただ、この数字だけで両者のシュート技術を比較するのは難しい。近距離からのシュートなのか、相手のプレッシャーを受けながらのシュートなのかで、同じ枠内1本の得点しやすさは変わる。シュート位置や守備者との距離までは、この集計から読み取れない。

したがって、熊本の勝因は「決定力が高かった」の一言より、枠内シュートを数多く積み上げ、その中から3得点を得たと捉える方が、記録に沿った評価になるだろう。讃岐の無得点についても、フィニッシュだけでなく、どのような状態で打てたかを含めて検討する必要がある。

コーナーキック9対3は、別の角度から熊本の攻撃を示す

コーナーキックは熊本9本、讃岐3本。こちらも熊本が上回った。

シュート数、枠内シュート数と合わせると、熊本が相手ゴール周辺で攻撃を終える機会を多く得た可能性を補強する数字と読める。ただし、コーナーキックの本数だけでは、そこから何度シュートを打てたか、3得点のどれに関係したかは判断できない。

熊本の攻撃機会の多さを示す材料にはなるが、セットプレーが直接の勝因だったとまでは踏み込めない。

43分と59分の得点が、讃岐の立て直しを難しくした

得点の順序からは、讃岐が1点差を追うために交代した後、熊本が先に次の得点を奪ったことが分かる。

前半終了間際の先制から、後半の追加点へ

熊本は43分にベ ジョンミンが得点し、1-0で前半を終えた。讃岐はハーフタイムに後藤 優介に代えて村上 悠緋、波本 頼に代えて淺田 彗潤を投入。熊本は51分、小林 慶太に代えて大西 遼太郎を送り出した。その後、59分に藤井 皓也が得点し、熊本のリードは2点になった。

讃岐にとっては、ハーフタイムの変更後に同点へ持ち込めず、先に点差を広げられた展開だった。交代の狙いや配置変更は記録だけでは断定できないものの、スコアを戻すという点では、熊本が先に成果を得たと評価できる。

熊本の59分の得点は、単に総得点を増やしただけではない。讃岐が1点で追い付ける状態から、同点にするために2点を必要とする状態へ変えた。この意味で、試合を読むうえでは90分の3点目と区別して重みを考えるべき得点だろう。

終盤の交代選手にも得点が生まれた

熊本は78分、藤井 皓也に代えて永井 颯太、ベ ジョンミンに代えて中山 大耀を投入した。90分には、その中山 大耀が3点目を挙げた。

先に得点した2人が退いた後にも追加点が生まれたことは、熊本にとって評価できる結果と考えられる。ただし、中山の投入が相手守備のどこを変えたのか、得点がどのような連係から生まれたのかは、この交代記録だけでは説明できない。

また、試合全体の17本、枠内12本という数字を、そのまま終盤の攻勢の根拠にすることもできない。90分の得点は確認できても、各時間帯のシュートの配分まで同じように結論付けることは避けたい。

交代と警告の記録

交代は両チームとも5人。得点の前後関係を確認するため、全交代をまとめる。

カマタマーレ讃岐

  • ハーフタイム:後藤 優介 → 村上 悠緋、波本 頼 → 淺田 彗潤
  • 63分:佐野 竜眞 → 有田 朱里
  • 69分:米澤 令衣 → 石倉 潤征
  • 89分:岡 英輝 → イ ギサン

ロアッソ熊本

  • 51分:小林 慶太 → 大西 遼太郎
  • 66分:三品 直哉 → 石原 央羅、三島 頌平 → 根岸 恵汰
  • 78分:藤井 皓也 → 永井 颯太、ベ ジョンミン → 中山 大耀

警告の記録は次の通り。

  • 55分:警告・森川 裕基(カマタマーレ讃岐)

この警告は熊本の2点目より前に記録されている。ただし、警告を受けたことがその後の守備対応や失点に影響したかどうかは、時刻の前後関係だけでは判断できない。

熊本は枠へ届ける攻撃を重ね、讃岐は反撃を得点に変えられなかった

この試合の3点差は、熊本が枠内シュートで大きく上回り、讃岐の交代後にも先に加点した結果として読むのが妥当だと考えられる。

熊本の17本・枠内12本・3得点という記録には、攻撃を繰り返しゴールへ近づけた成果が表れている。一方、讃岐も11本・枠内4本を記録しており、完封負けという結果から攻撃全体を一括して否定するのは適切ではないだろう。

両チームについて、この1試合から具体的に掘り下げるべき点は異なる。

  • 熊本:12本の枠内シュートを、どの位置・どのような相手の守備状況から生み出したのか。多く打つことと、得点しやすい形で打つことの関係が焦点になる。
  • 讃岐:11本のシュートのうち枠内が4本にとどまった理由は何か。最後の精度に加え、打つ前に相手守備をどこまで動かせたかが検討点になる。

勝敗を分けたものへの答えは、単なるシュート本数の差よりも、枠へ届いた本数の差にあると考えられる。その差が生まれた具体的な位置とプレーを確かめることが、熊本の3得点と讃岐の無得点を、スコア以上に理解する次の焦点になる。

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