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横浜FCが13位確定、山口を上回ったのはどこか プレーオフラウンド第2戦レビュー

横浜FCが13位確定、山口を上回ったのはどこか プレーオフラウンド第2戦レビュー

横浜FCがレノファ山口FCを2-1で下し、明治安田J2・J3百年構想リーグの13-14位決定戦を制した。勝敗を分けたのは、序盤に先手を取った横浜FCの圧力と、終盤までシュート数・CK数で上回り続けた試合運びだった。

山口は56分のオウンゴールで追いつき、終盤まで試合を揺らした。だが90分、横浜FCの駒沢直哉が決勝点を奪い、前週から続くプレーオフラウンドを勝利で締めた。

  • 試合結果:横浜FC 2-1 レノファ山口FC
  • 日時・会場:2026年6月6日、ニッパツ三ツ沢球技場
  • 得点:13分ジョアン パウロ、56分オウンゴール、90分駒沢直哉
  • 公式スタッツ:シュート17対9、CK8対1、FK14対4
  • 結論:横浜FCが13位、山口が14位でフィニッシュ
目次

まず整理したい大会上の位置づけ

この一戦は、同じ相手と2試合を戦うホームアンドアウェー方式ではない。第1戦の結果で勝ち上がった横浜FCと山口が、第2戦で13位を争う形だった。

つまり、横浜FC対山口に「合計スコア」は存在しない。流れを見るなら、次の2試合をつなげて読むのが自然だ。

  • 横浜FC:第1戦でRB大宮アルディージャに2-1で勝利
  • 山口:第1戦で高知ユナイテッドSCに延長戦の末3-2で勝利
  • 第2戦:横浜FCが山口に2-1で勝利

第1戦の山口は、高知に2点差を追いつかれながらも延長後半に小林成豪が決勝点を決めた。一方の横浜FCは大宮戦で45+4分のルキアンの先制点、59分のオウンゴールで競り勝った。どちらも1点差勝利で第2戦に進んだが、山口は延長120分を戦って中6日。ここは試合強度を考えるうえで無視できない差だった。

試合の流れ 横浜FCが先制、山口が追いつき、最後に突き放す

公式記録上、横浜FCは13分にジョアン パウロのゴールで先制した。早い時間にスコアを動かしたことで、山口は追う展開を強いられた。

山口の反撃は後半開始直後から

山口は50分に大岩一貴、58分に山本駿亮が警告を受けるなど、後半の入りから局面が激しくなった。56分にはオウンゴールで1-1。ここで試合は一度フラットに戻った。

山口にとって大きかったのは、同点直後の時間帯で逆転まで持ち込めなかったことだ。第1戦の高知戦では2-0から追いつかれたあと、延長で小林成豪が仕留めた。今回はその再現に近い展開を作りかけたが、最後の一点は横浜FCに渡った。

交代策で横浜FCが終盤の決定力を残した

横浜FCは66分に窪田稜と宇田光史朗を下げ、遠藤貴成と駒沢直哉を投入。74分にはルキアンに代えてアダイウトンを入れた。

決勝点を奪ったのは、66分から入った駒沢直哉だった。90分のゴールは、単なる終盤の勝負強さだけでなく、横浜FCが交代カードで前への推進力を残していたことを示す場面だった。

山口も66分に奥山洋平と古川大悟、74分に小林成豪を投入して勝ち越しを狙った。第1戦の決勝点を決めた小林を再び終盤に使った意図は明確だったが、今回は横浜FCの守備と試合管理を崩し切れなかった。

データで見る勝敗の分岐点

スコアは1点差でも、公式スタッツには横浜FCの優位がはっきり出ている。

項目横浜FC山口
得点21
シュート179
CK81
FK144

横浜FCはシュート数で山口のほぼ倍、CKでは8対1。特にCKの差は、横浜FCが相手陣で攻撃を終える回数を多く作っていたことを示す。

山口は少ない機会から試合を戻したが、押し返す時間を長く作れなかった。1-1になったあとにもう一段ギアを上げるには、古川大悟や小林成豪を入れた後の攻撃で、横浜FCの最終ラインを連続して動かす必要があった。

ここがポイント: 横浜FCは「先制」と「終盤の決勝点」だけで勝ったのではなく、17本のシュートと8本のCKで、試合全体の攻撃回数を積み上げていた。

両チームに残った意味

横浜FCにとっては、プレーオフラウンドを2試合連続の2-1で勝ち切ったことが大きい。第1戦の大宮戦、第2戦の山口戦とも、1点差のまま試合を終わらせた。須藤大輔監督の下で攻撃的な色を出しながら、終盤に勝敗を拾う形も作れた。

Jリーグ公式のプレーオフ特集では、横浜FCの注目選手として背番号7の山田康太が紹介されていた。シャドーとボランチをこなす汎用性は、横浜FCが試合中に立ち位置を変えながら攻撃を作るうえで重要な軸になる。

山口は敗れたが、第1戦で山本駿亮が2得点、小林成豪が延長決勝点を挙げて勝ち上がった事実は残る。第2戦でも途中出場で古川大悟と小林を使い、前線の選択肢は見せた。課題は、押し込まれた時間にどう耐えるか、そして同点後にどう主導権を引き寄せるかだ。

次に見るべきポイント

百年構想リーグの順位としては、横浜FCが13位、山口が14位で終えた。昇降格が絡む通常リーグとは意味合いが違うが、2026/27シーズンへ向けた材料は十分にある。

  • 横浜FCは、ジョアン パウロ、ルキアン、アダイウトンら前線の組み合わせをどう整理するか
  • 山口は、山本駿亮、小林成豪、古川大悟を生かす終盤の攻撃設計をどう詰めるか
  • 両チームとも、1点差ゲームで守備の時間をどう減らすか
  • 横浜FCは攻撃回数の多さを得点差に変えられるか
  • 山口は少ないCK・シュート数でも勝ち筋を作れるか

この試合の結論はシンプルだ。横浜FCは、先制、攻撃回数、交代選手の決勝点で山口を上回った。山口が次に詰めるべきなのは、同点に追いついた後の10分間を、耐える時間ではなく相手を揺さぶる時間に変えることだ。

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