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チュニジアは日本の落とし穴になるか 無失点予選と刷新メンバーを読む

チュニジアは日本の落とし穴になるか 無失点予選と刷新メンバーを読む

結論から言えば、チュニジア代表は日本代表にとって十分に警戒すべき相手です。オランダ代表やスウェーデン代表ほど名前の圧力は強くありませんが、日本が主導権を握ったまま得点できない時間が続くと、試合の難度を一気に上げてくるタイプのチームです。

JFAの大会特設ページでは、日本とチュニジアの一戦は日本時間2026年6月21日13時キックオフ、会場はメキシコのEstadio Monterrey。日本は初戦でオランダ、最終戦でスウェーデンと当たるため、この第2戦はグループF突破の計算を大きく左右します。

  • チュニジアは2026年4月1日時点のFIFAランキングで44位
  • 日本との対戦成績は日本の5勝0分1敗、得点8・失点3
  • 2026年ワールドカップ・アフリカ予選では10試合無失点で本大会出場を決めた
  • サブリ・ラムシ監督は本大会メンバー26人で一部の常連を外し、刷新色を出した

ここがポイント: チュニジア戦は「勝てる相手か」ではなく、「焦らず崩し切れる相手か」で見るべき試合です。

目次

まず事実整理 日本の第2戦はなぜ重いのか

日本にとってチュニジア戦は、グループFの中で最も勝点3を狙いたい試合です。

ただし、軽く見てよい相手ではありません。JFAの対戦国情報では、チュニジアはワールドカップ出場6回、最高成績はグループステージ。日本との過去対戦では日本が大きく勝ち越していますが、ワールドカップ本番では過去の相性よりも当日の試合運びが優先されます。

グループFの日本の日程は以下の通りです。

  • 6月15日 5:00 日本 vs オランダ(日本時間)
  • 6月21日 13:00 日本 vs チュニジア(日本時間)
  • 6月26日 8:00 日本 vs スウェーデン(日本時間)

大会方式も見逃せません。JFAの大会概要では、各組上位2チームに加え、3位チームの成績上位8チームもノックアウトステージへ進みます。つまり、チュニジア戦で勝点を落としても即終了ではありませんが、最終戦のスウェーデン戦をかなり重くしてしまいます。

チュニジアの怖さはスター選手より守備の再現性にある

チュニジアの危険度は、派手な攻撃陣ではなく守備の安定にあります。

FIFAのチーム紹介は、チュニジアが2026年ワールドカップ・アフリカ予選10試合で1点も許さなかった点を強調しています。相手関係の違いはありますが、10試合を通じて無失点を続けるには、最終ラインだけでなく中盤の距離感、戻る速さ、セットプレー対応まで崩れにくい必要があります。

日本が詰まりやすい局面

日本がボールを持つ時間は長くなる可能性があります。そこで問題になるのは、次の3つです。

  • サイドで押し込んでも中央が閉じられる
  • ペナルティーエリア手前で横パスが増える
  • 攻め残った相手にカウンターの起点を作られる

特にチュニジアが低めの位置に人数を残す展開では、日本は早いクロスだけでなく、ニアへの斜めの走り、折り返し、こぼれ球の回収までセットで設計したいところです。

森保一監督の日本代表は、久保建英、堂安律、三笘薫、前田大然、上田綺世、小川航基ら前線と2列目に複数の選択肢を持ちます。相手を広げるだけでなく、最後に誰が箱の中へ入るのかを明確にできるかが得点の分岐点になります。

ラムシ監督の26人 刷新はリスクでもあり武器でもある

CAFは5月15日、サブリ・ラムシ監督がチュニジアの本大会メンバー26人を発表したと伝えました。記事では、ヤシン・メリア、モハメド・アリ・ベン・ロムダン、フェルジャニ・サシら常連が外れた一方で、若い選手や経験の浅い選手が入ったことにも触れています。

発表された26人のメンバー一覧は次の通りです。

ポジション選手所属クラブ
GKアイメン・ダーメンCSスファクシアン
GKサミ・ベン・ハッセンエトワール・デュ・サヘル
GKアリ・シャマフクラブ・アフリカン
DFヤン・ヴァレリーヤングボーイズ
DFモハメド・ナフェティIFKノルシェーピン
DFモンタサル・タルビロリアン
DFオマル・レキクマリボル
DFアラ・アルースカスムパシャ
DFディラン・ブロンセルヴェット
DFライエン・シカウイUSモナスティル
DFモハメド・アリ・ベン・ハミダエスペランス・ドゥ・チュニス
DFモンタサル・ベン・ウアネスカスムパシャ
DFアリ・アブディニース
MFエリス・スキリアイントラハト・フランクフルト
MFハンニバル・メイブリバーンリー
MFアニス・ベン・スリマンノリッジ・シティ
MFラニ・ケディラウニオン・ベルリン
MFイスマイル・ガルビFCアウクスブルク
MFモハメド・ハジ・マフムードルガーノ
FWエリアス・サードハノーファー96
FWセイファラー・トゥネクティセルティック
FWラヤン・エルーミバンクーバー・ホワイトキャップス
FWフィラス・シャワトクラブ・アフリカン
FWハリル・アイヤリパリ・サンジェルマン
FWハゼム・マストゥーリディナモ・マハチカラ
FWエリアス・アシュリコペンハーゲン

この顔ぶれで見るべきなのは、個々の知名度よりもチーム全体の統一感です。守備陣ではヤン・ヴァレリー、モンタサル・タルビ、オマル・レキク、ディラン・ブロン、アリ・アブディらが軸になり、ラインの上げ下げとサイドの閉じ方が日本戦の焦点になります。

中盤にはエリエス・スキリ、ハンニバル・メイブリ、アニス・ベン・スリマン、ラニ・ケディラ、イスマイル・ガルビ、モハメド・ハジ・マフムードが入っています。日本目線で最も気をつけたいのは、中盤でボールを失った直後です。チュニジアが長く攻め続ける展開より、奪ってから一気に前へ出る形の方が日本には厄介です。遠藤航、田中碧、佐野海舟らが出る時間帯では、攻撃参加とリスク管理のバランスが問われます。

前線にはエリアス・サード、セイファラー・トゥネクティ、ラヤン・エルーミ、フィラス・シャワト、ハリル・アヤリ、ハゼム・マストゥーリ、エリアス・アシュリが選ばれています。ここは完成度の読みが難しい部分です。刷新されたチームは連係に不安を抱える一方で、相手に分析されにくい利点もあります。日本は序盤に相手の前線の立ち位置と守備時の戻り方を早く確認したいところです。

日本の勝機 早い先制より「焦らない先制」を狙う

チュニジア戦で日本がやるべきことは、単純に開始から押し込むことではありません。押し込んだ後に、失い方を悪くしないことです。

攻撃の鍵は3つあります。

  • サイドチェンジで相手の横移動を増やす
  • ペナルティーエリア脇を使い、低いクロスと折り返しを混ぜる
  • こぼれ球を拾う位置に中盤を残し、カウンターを止める

相手が中央を固めるなら、遠い位置から無理にシュートを増やすより、守備ブロックを動かしてからゴール前へ入る方が確率は上がります。久保や堂安が内側で受け、サイドバックやウイングが幅を取る形は有効です。ただし、同じテンポで回し続けるとチュニジアの守備は休めます。

短いパス、逆サイドへの展開、背後へのランニング。これを使い分けて、相手の守備者に「前へ出るか、下がるか」の判断を迫りたい試合です。

立場別に見るチュニジア戦の評価

同じチュニジア戦でも、見る立場によって重視する点は少し変わります。

日本代表側の見方

日本にとっては、勝点3を最も現実的に計算したい試合です。オランダ戦で得た課題を修正し、スウェーデン戦を前に勝点を積む。そう考えると、内容以上に結果が求められます。

ただし、早い時間に得点できない場合でも、前がかりになりすぎないことが重要です。チュニジアの狙いは、相手の焦りから生まれるスペースです。

チュニジア側の見方

チュニジアにとっても日本戦は大きな山場です。オランダやスウェーデンを相手に勝点を取る道もありますが、現実的には日本戦で勝点を奪えれば、初の決勝トーナメント進出へ近づきます。

だからこそ、守備を固めて0-0の時間を長くするプランは十分に考えられます。日本が主導権を握っているように見えても、チュニジアが望む試合の遅さになっている場合があります。

読者が見るべきポイント

専門用語を抜きにすれば、見るべき場面はシンプルです。

  • 日本の攻撃が中央に入り直せているか
  • チュニジアのカウンターを誰が止めているか
  • セットプレー後のこぼれ球を日本が拾えているか
  • 60分以降に日本の交代選手が試合の速度を変えられるか

この4点が見えれば、試合の流れはかなり追いやすくなります。

まとめ チュニジア戦は突破条件を整える試合になる

チュニジアは、日本が過度に恐れる相手ではありません。JFAが示す過去対戦成績でも日本が大きく勝ち越しており、選手層の幅でも日本には強みがあります。

それでも、警戒は必要です。理由ははっきりしています。チュニジアは予選で無失点を積み上げ、本大会直前にメンバーを入れ替えながらも守備を土台に戦えるチームだからです。

日本が見るべき次の論点は、次の3つです。

  • オランダ戦後にどのポジションを入れ替えるか
  • チュニジアの低い守備ブロックに対して、誰を中央の崩し役に置くか
  • スウェーデン戦を前に、勝点と得失点差をどこまで整えられるか

グループF突破へ向けて、チュニジア戦は「取りこぼせない第2戦」です。強豪相手の善戦より、この試合をどう勝ち切るかが日本の大会全体の景色を変えます。

参照リンク

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