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清水、ゴール前の人数増で勝利をつかめるか 福岡戦は「3得点対9得点」の攻防

夕暮れのスタジアムで紺色の守備陣に攻め込むオレンジ色の選手たちのイメージ。

清水、ゴール前の人数増で勝利をつかめるか 福岡戦は「3得点対9得点」の攻防

ゴール前へ入る人数を増やすことは、清水エスパルスの勝利につながるか。6試合で3得点の清水にとって、シュートを打てる選手とパスの選択肢を増やす狙いには期待できる。ただし、同じ1勝1分4敗でも9得点を挙げているアビスパ福岡を相手に、攻撃参加と守備への対応を両立できるかが鍵になりそうだ。

2026年9月12日、明治安田J1リーグ 2026 第7節は、IAIスタジアム日本平で18:30キックオフ。清水はホームで、開幕戦以来のリーグ戦勝利を目指す。

  • 清水は17位、福岡は16位。ともに6試合で1勝1分4敗。
  • 清水の吉田孝行監督は、ゴール前の人数と攻撃のバリエーションを増やす意向を示した。
  • 注目は清水の嶋本悠大と、直近2試合で連続得点している福岡の師岡柊生。
目次

同じ成績でも異なる攻撃の実績

清水と福岡は、隣り合う順位でこの一戦を迎える。

清水は開幕戦の名古屋戦に1-0で勝利した後、リーグ戦5試合で1分4敗。開幕からの総得点は3にとどまる。一方の福岡は、第2節のセレッソ大阪戦で3-0の勝利を収め、6試合で9得点を記録している。福岡の4敗はいずれも1点差だった。Jリーグ公式の試合情報

この違いを踏まえると、清水が福岡を順位だけで攻めやすい相手と捉えるのは危ういだろう。敗戦数は同じでも、福岡には得点を重ねてきた実績がある。清水の攻撃が上向いても、それだけで勝ち切れるとは予測しにくい。

両チームは公式戦5連戦を終え、約1週間の間隔を空けて対戦する。

清水にとっては、その時間を経て攻撃にどんな変化を示せるかが焦点となりそうだ。特に見たいのは、ボールをゴール前へ運んだ後の選択肢である。

人数増を、実際に打てる場面へつなげたい

吉田孝行監督が示した改善の意向は、人数を増やすことだけではない。

福岡戦を前に、監督はゴール前の精度と迫力を高め、攻撃のバリエーションとゴール前の人数を増やしたいと述べた。

この発言から、人数の増加がシュートの選択肢を増やすかを、攻撃改善の判断軸にしたい。例えば、ボールを持つ選手に対して複数の味方が受け手になれれば、相手の対応を見てパス先を選べる可能性がある。そこから受け手がシュートまで持ち込めるなら、人数をかける意味も大きくなるだろう。

一方、ゴール前に入ってもパスが届かなかったり、受けた選手が打てなかったりすれば、得点不足の解消にはつながりにくい。具体的な配置変更が明らかになっているわけではなく、人数と精度をどう結びつけるかは試合で確かめたい部分だ。

嶋本悠大の得点意欲を、チームの攻撃にどう生かすか

清水のMF嶋本悠大は、リーグ戦開幕から全6試合に先発出場している。福岡戦後には、第20回アジア競技大会を戦うU-21日本代表へ合流するため、チームを離れる予定だ。

嶋本はこの一戦に向け、相手の脅威になるプレーと、一つ一つのプレーへのこだわりを口にした。代表合流前に今季初ゴールを挙げたいという意欲も示している。

出場するなら、嶋本がゴールに向かうプレーをどれだけ増やせるかに注目したい。自身がシュートを狙う場面に加え、味方と異なる位置でボールを受け、攻撃の選択肢を増やせるか。監督が求める人数とバリエーションの改善を、継続して先発してきたMFがどう担うかが見どころになりそうだ。

師岡柊生への警戒が、攻撃改善と表裏になる

清水が前へ人数をかけるなら、福岡の得点源への対応も欠かせないだろう。

福岡の師岡柊生は、リーグ戦全6試合に出場して3得点。直近2試合でも連続してゴールを挙げている。

清水にとって、師岡は総得点だけでなく直近の結果からも警戒したい相手だ。攻撃参加を増やした局面でボールを失ったとき、福岡にシュートまで運ばせずに対応できるかは、勝利へ向けた重要な条件になると考える。

ただし、福岡が特定のカウンター戦術を採ると決めつける材料はない。見るべきなのは、清水が攻めた後に誰が相手へ寄せ、誰がゴールへ向かう選手を捉えるか。その対応が遅れるなら、攻撃に人数をかける効果を相手の得点機会が打ち消す展開もあり得る。

得点を増やす試みと、師岡を含む福岡の攻撃への対応は、同時に評価したい。

アイスタの対戦履歴と、ウォン・ドゥジェの古巣戦

清水を後押しする対戦履歴もある。

福岡はアイスタ開催の公式戦で、2000年の勝利を最後に8試合未勝利が続いている。

ホームで積み重ねてきた結果は清水のサポーターにとって心強い。ただ、その履歴を今回の得点不足が解消する根拠にはできないだろう。勝利への期待は、当日の攻撃がどこまで変わるかと合わせて持ちたい。

もう一つの接点が、清水のMFウォン・ドゥジェだ。プロキャリアを始めたクラブは福岡で、前節の川崎フロンターレ戦では清水加入後初めてメンバー入りした。

ウォン・ドゥジェは福岡戦に向けて、個人のアピールよりチームの勝利への貢献を重視すると述べ、戦術に徐々に適応できている実感も語っている。

清水でのデビューが実現すれば、古巣との対戦になる。ただし、前節のメンバー入りは今回の出場を保証するものではない。起用された場合に、中盤でどの役割を任されるかを見届けたい。

勝利への条件は、人数を得点機会に変えること

ゴール前の人数を増やす方針は、清水の攻撃を改善する一歩になり得る。吉田監督が人数と併せて精度やバリエーションに言及した点からも、受け手を増やすだけでなく、シュートへつなぐ連係に期待したい。

ただし、福岡には6試合9得点という実績がある。清水が勝利につなげるには、増やした人数を得点機会に変えながら、相手の攻撃にも対応する必要があるだろう。

試合では、次の三つを追いたい。

  • ゴール前へ味方が入った場面で、パス先とシュートの選択肢が増えるか。
  • 嶋本が出場した場合、自身の得点意欲を具体的なシュート機会につなげられるか。
  • 清水が攻撃に人数をかけた後も、師岡らに得点機会を与えず対応できるか。

清水に求めたいのは、ゴール前に入る人数の変化が、実際に打てる場面の増加として表れることだ。その一歩を得点に変えられるかが、アイスタで勝利を取り戻すための焦点になる。

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