MENU

9得点を7人で分けたFC大阪の宮崎キャンプ 3試合で見えた新戦力融合と開幕への課題

宮崎の緑豊かなピッチで夏季キャンプに取り組むサッカー選手たち。

9得点を7人で分けたFC大阪の宮崎キャンプ 3試合で見えた新戦力融合と開幕への課題

2026年7月19日、FC大阪はアビスパ福岡とのトレーニングマッチで2-3と競り負けた。小島雅也とリグレイが得点した一方、3本を通じて3失点。これが、約2週間にわたる宮崎キャンプで最も厳しい実戦になった。

ただし、キャンプ中に公表された3試合の合計は2勝1敗、9得点5失点。しかも9得点を7人が分け合った。2026/27シーズン開幕へ向け、特定の得点源だけに頼らない攻撃の選択肢を試せたことが、今回のキャンプ最大の収穫だ。

この記事で分かること

  • 宮崎キャンプの日程、開催地、公開範囲
  • 3試合の結果と得点者
  • 新加入選手が得点に絡んだ意味
  • 2026年8月のJ3開幕までに確認したい課題
目次

2026年7月11日から23日まで綾町で実施

FC大阪は宮崎県綾町を拠点に、12泊13日の日程でチームを作り込んだ。

クラブが2026年6月30日に発表した始動スケジュールと、同年7月10日に公表したキャンプ日程によると、宮崎キャンプは2026年7月11日から23日まで、綾町のてるはふれあい広場を中心に実施された。初日は移動後の午後4時から始動し、最終日はトレーニングを行わず帰阪する日程だった。

主な流れは次の通りだ。

  • 2026年7月11日:宮崎へ移動、午後トレーニング
  • 2026年7月12日:午前トレーニング、ジェイリースFCとのトレーニングマッチ
  • 2026年7月13日〜18日:午前・午後を中心としたトレーニング
  • 2026年7月15日:ミネベアミツミFCとのトレーニングマッチ
  • 2026年7月19日:宮崎市へ移動し、アビスパ福岡とトレーニングマッチ
  • 2026年7月20日〜22日:綾町でトレーニング
  • 2026年7月23日:帰阪

当初の日程表では、7月13日、14日、16日から18日、20日、21日に午前と午後の2部練習が組まれていた。その後、7月16日午後は非公開へ変更され、グラウンドでの午後練習も取りやめとなった。練習内容の詳細は公表されていないため、個別の戦術や選手の序列までは判断できない。それでも、実戦を挟みながら複数日に2部練習を置いた構成からは、開幕前にまとまった負荷と連係確認の時間を確保したことが分かる。

公開練習には変更もあった

練習は原則としてグラウンドのネット外側から見学可能と案内された一方、一部は非公開だった。2026年7月16日午後は当初の予定から非公開へ変更され、グラウンドでの午後練習も取りやめとなった。

見学時には動画撮影、ライブ配信、練習内容のSNS投稿が禁止された。今後も時間や公開範囲が変わる可能性があるため、現地へ向かう場合は当日のクラブ公式サイトと公式SNSを確認したい。

3試合で9得点、得点者は7人

キャンプの実戦では、複数のポジションと新加入選手から得点が生まれた。

クラブが結果を公表したトレーニングマッチは3試合。合計スコアはFC大阪の9得点5失点だった。

2026年7月12日 ジェイリースFC戦

FC大阪は3-2で勝利した。1本目を0-1、2本目を0-0で終えたが、3本目に3得点を挙げて逆転した。

得点者は次の3人だった。

  • イゴル・ヤン
  • ヴィニシウス・ソウザ
  • 川田太陽

ヴィニシウス・ソウザの得点はイゴル・ヤンのアシストから生まれた。試合内容の詳細は示されていないものの、無得点だった最初の2本から最後の1本でスコアを動かした点は重要だ。メンバーを入れ替えながら行うトレーニングマッチで、終盤に攻撃の結果を残した。

2026年7月15日 ミネベアミツミFC戦

4本制で行われた一戦は4-0。すべての本で1点ずつを奪い、無失点で終えた。

  • 1本目:1-0
  • 2本目:1-0
  • 3本目:1-0
  • 4本目:1-0

得点者は東家聡樹、ヴィニシウス・ソウザ、吉田源太郎、リグレイ。東家の得点には住田将のアシストが記録された。

特定の時間帯に得点が偏らず、異なる4人が一本ずつ結果を出した。戦術的な内容までは公表されていないが、長い試合時間を通して得点と無失点を積み重ねた点は、3試合の中で最も安定した結果だった。

2026年7月19日 アビスパ福岡戦

最後の公表試合ではアビスパ福岡に2-3で敗れた。

  • 1本目:0-1
  • 2本目:1-0
  • 3本目:1-2

小島雅也とリグレイが得点。1本目のビハインドを2本目で戻したものの、3本目は2失点を喫した。

J1クラブとの対戦で2得点を奪えたことは前向きな材料だ。一方、同点で迎えた最後の1本を1-2で落とした事実も残る。公式戦で勝点を得るには、試合後半の失点管理が欠かせない。

ここがポイント:3試合すべてで得点し、計9得点を7人で分けた。一方、ジェイリースFC戦とアビスパ福岡戦では計5失点。攻撃の分散と守備の安定を同時に追うことが、開幕前の焦点になる。

新加入選手の得点が持つ意味

今回の得点分布は、補強選手を既存戦力へ組み込む期間としてキャンプが機能したことを示している。

なかでもリグレイは、ミネベアミツミFC戦とアビスパ福岡戦で1得点ずつを記録した。クラブが2026年6月27日に期限付き移籍加入を発表したFWが、異なる相手から続けて得点したことになる。

小島雅也もアビスパ福岡戦で得点。新体制発表会で新加入選手として紹介された一人が、J1クラブとの実戦で結果を残した。

一方、ヴィニシウス・ソウザもジェイリースFC戦とミネベアミツミFC戦で計2得点。既存選手と新加入選手の双方が得点者に名を連ねたことで、前線の競争は単純な一枠争いではなく、組み合わせを含めた選択になりそうだ。

キャンプ3試合の得点者を整理すると、次のようになる。

  • 2得点:ヴィニシウス・ソウザ、リグレイ
  • 1得点:イゴル・ヤン、川田太陽、東家聡樹、吉田源太郎、小島雅也

ただし、トレーニングマッチは出場時間や対戦時のメンバー構成が公式戦と異なる。得点数だけで開幕スタメンや序列を決めつけることはできない。見るべきなのは、複数の選手が異なる試合で結果を残し、監督が攻撃陣の組み合わせを比較できる材料が増えたことだ。

守備は「5失点」だけでは測れない

守備面の評価は、4-0の無失点と2試合の計5失点を切り分けて考える必要がある。

ジェイリースFC戦では最初の1本に失点したが、残り2本は無失点。ミネベアミツミFC戦では4本を完封した。アビスパ福岡戦では1本目と3本目に失点し、最後の1本で2点を許した。

この並びから確認できるのは、失点が全試合、全時間帯に続いたわけではないことだ。同時に、対戦相手や出場メンバーが変わる条件下で守備の強度を保てたかは、公式発表のスコアだけでは分からない。

開幕後に確かめたいのは次の点だ。

  • 先に失点した試合で、前がかりになりすぎず反撃できるか
  • 選手交代後も守備の基準を維持できるか
  • 終盤に同点または僅差の状況を管理できるか
  • 攻撃参加後のスペースを相手に使わせないか

これはキャンプ結果から導ける確認項目であり、現時点での弱点認定ではない。公式戦では試合時間、交代人数、勝点をめぐる判断がトレーニングマッチとは変わるからだ。

キャンプ後はJ3開幕へ

宮崎で得た攻撃の選択肢を、勝点につながる90分へ落とし込めるかが次の段階となる。

FC大阪は2026年7月23日にキャンプを終えて大阪へ戻った。2026/27シーズンの明治安田J3リーグは8月8日のガイナーレ鳥取戦で開幕し、8月16日にはAC長野パルセイロとのホーム開幕戦を迎える。

さらに、8月22日の第3節FC琉球戦、9月2日のルヴァンカップ1回戦ヴァンフォーレ甲府戦も控える。キャンプで対戦したアビスパ福岡に続き、カテゴリーの異なる相手と向き合う機会が早い時期に訪れる。

開幕後の注目点

  • リグレイら新加入選手が公式戦の強度でも得点に絡めるか
  • ヴィニシウス・ソウザを含む前線の組み合わせがどう選ばれるか
  • キャンプ3試合で得点した7人を、どの配置と役割で生かすか
  • アビスパ福岡戦の3失点を、公式戦へ向けてどう整理するか

宮崎キャンプは、9得点という数字だけで成功を断定する場ではない。だが、得点者が7人に広がったことで、開幕メンバーを選ぶ材料は確実に増えた。次に見るべきなのは、公式戦でその競争が誰の先発起用とどの得点パターンに結びつくかだ。

参照リンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次