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横浜F・マリノス宮崎キャンプ総括 1-1から3-1へ、新体制が開幕前に積み上げたもの

宮崎の練習場で夏季キャンプに取り組む横浜F・マリノスをイメージした風景。

横浜F・マリノス宮崎キャンプ総括 1-1から3-1へ、新体制が開幕前に積み上げたもの

横浜F・マリノスは2026年7月12日から25日まで、宮崎県屋外型トレーニングセンターで夏季トレーニングキャンプを実施した。

最大のポイントは、スティーブ コリカ新監督のチームづくりを、8月7日の鹿島アントラーズとの開幕戦へつなぐ14日間だったことだ。公開された練習試合では、テゲバジャーロ宮崎と1-1で引き分けた後、ロアッソ熊本に3-1で勝利。天野純が2試合続けて得点し、オナイウ情滋とディーン デイビッドもゴールを記録した。

この記事で分かることは次の通りだ。

  • 宮崎キャンプの日程と公開範囲
  • 公開された練習試合2試合の結果
  • 得点者の分散から読み取れる前向きな材料
  • 新監督の言葉とキャンプの位置づけ
  • 鹿島との開幕戦で確認したいポイント
目次

14日間の宮崎キャンプは「公開期間」と「非公開期間」に分かれた

前半はファンに開き、後半は開幕へ向けた調整を非公開で進める構成だった。

クラブが7月3日に発表した日程によると、キャンプ期間は7月12日から25日まで。会場は宮崎市の宮崎県屋外型トレーニングセンターで、12日から19日までは16日を除いて原則一般公開された。

前半は公開練習と2試合

主な公開スケジュールは以下の通りだった。

  • 7月12日:歓迎セレモニーを公開、室内練習は非公開
  • 7月13日:午前・午後の2部練習を公開
  • 7月14日:午前練習を公開
  • 7月15日:テゲバジャーロ宮崎との練習試合を公開
  • 7月16日:非公開練習
  • 7月17日:午前・午後の2部練習を公開
  • 7月18日:午前練習を公開
  • 7月19日:ロアッソ熊本との練習試合を公開

公開期間には2部練習の日が2日あり、その間に45分×2本、45分×3本の練習試合が組まれた。新しい指揮官が選手へ考え方を伝えるだけでなく、実戦の中で確認する時間を確保した日程だった。

後半は開幕を意識した非公開調整

7月20日は非公開練習、21日はオフ。22日以降は非公開で、24日には練習試合が予定されていた。

クラブは戦術、メンバー構成、別メニュー、負傷中の選手など、練習内容の詳細を外部に掲載しないよう来場者へ求めている。このため、公開練習があったとはいえ、具体的な布陣やポジション争いを外部から断定できる材料は限られる。

また、参加メンバーの完全な一覧もキャンプ告知では示されていない。誰が主力組だったか、誰が開幕の先発に近いかを、公開情報だけで決めつけることはできない。

ここがポイント: 公開期間は新体制をファンに示す場、非公開期間は鹿島戦を見据えて細部を詰める場という二段階の設計だった。

練習試合は1-1から3-1へ 複数の得点者が出た

公式発表された2試合では、勝敗以上に、異なる役割の3選手が得点したことが開幕前の材料になった。

テゲバジャーロ宮崎戦は終了間際に追いつかれる

7月15日のテゲバジャーロ宮崎戦は45分×2本で行われ、横浜F・マリノスは1-1で引き分けた。

  • 1本目45分:天野純が先制
  • 2本目45分:テゲバジャーロ宮崎が同点

両方の得点が各本の45分に記録された。天野の先制点は前向きな材料だった一方、最後まで試合を閉じるという点では課題が残る結果になった。

ただし、クラブは出場メンバー、シュート数、ボール保持率、得点までの経緯を公表していない。スコアだけから守備の構造や失点原因まで論じるのは適切ではない。

ロアッソ熊本戦では3本目に勝ち越す

7月19日のロアッソ熊本戦は45分×3本。横浜F・マリノスが3-1で勝った。

  • 1本目47分:オナイウ情滋
  • 2本目11分:ロアッソ熊本
  • 3本目20分:天野純
  • 3本目45分:ディーン デイビッド

1本目で先行し、2本目に追いつかれた後、3本目に2点を奪った。135分の実戦で複数の組み合わせを試した可能性はあるが、出場選手と交代の詳細が公表されていないため、起用法の評価には踏み込めない。

それでも、引き分けた初戦から、次の試合では終盤に2点差まで広げたという結果の推移は明確だ。開幕前の実戦で、同点後にもう一度スコアを動かせたことには意味がある。

天野純の連続得点と、得点者の分散をどう見るか

キャンプの攻撃面で最も具体的な成果は、天野純が2試合連続で得点し、ほかの2選手にもゴールが生まれたことだ。

天野はテゲバジャーロ宮崎戦の先制点に続き、ロアッソ熊本戦では3本目の勝ち越し点を記録した。背番号40の天野が異なる試合で得点した事実は、開幕前の競争を考えるうえで見逃せない。

ロアッソ熊本戦では、背番号18のオナイウ情滋と背番号26のディーン デイビッドも得点した。2試合のチーム総得点は4。内訳は天野が2点、オナイウとディーン デイビッドが各1点となる。

この分散が重要なのは、一人の決定力だけに依存しなかったからだ。一方で、公開された結果だけでは次の点は分からない。

  • どのポジションや配置から得点したのか
  • 誰のパスやプレッシングが得点につながったのか
  • 主力候補同士の連係がどこまで進んだのか
  • 失点時にどのような守備上の問題があったのか

したがって「攻撃の形が完成した」とまでは言えない。鹿島戦では、得点者の名前だけでなく、そこへ至る前進、崩し、セカンドボール回収が再現されるかを見たい。

宮崎キャンプの本当の役割は新監督の基準づくり

このキャンプは既存戦力の微調整ではなく、コリカ監督がチームの共通基準をつくる最初のまとまった期間だった。

クラブは7月2日の新体制発表会で、スティーブ コリカ監督の就任を発表した。チームは翌3日に始動し、9日後に宮崎キャンプへ入っている。

コリカ監督は発表会で、自身のフィロソフィーを選手へ伝えてチームを一つにし、強いカルチャーを築きたいという考えを示した。目標にはAFCチャンピオンズリーグエリート出場権だけでなく、タイトル獲得も掲げている。

その言葉を実際の時間軸に置くと、宮崎で必要だった作業が見えてくる。

共通言語を短期間でそろえる

始動から開幕までは約5週間。監督交代後のチームには、攻守の約束だけでなく、練習への向き合い方や試合中の判断基準を共有する時間が必要になる。

宮崎では2部練習と実戦が交互に置かれた。午前の課題を午後に修正する、練習で確認した内容を試合で試す、といった反復に使える日程だった。

長いシーズンを見据えて競争を促す

2026/27シーズンのJ1リーグは8月に開幕し、翌年6月まで続く。開幕時の11人だけで乗り切れる日程ではない。

ロアッソ熊本戦が45分×3本だったことは、通常の90分を超えて実戦時間を確保したという意味を持つ。ただし、誰が何分出場したかは発表されていないため、個別選手の序列やコンディションは開幕戦のメンバー発表まで見極めが必要だ。

ファンに開いたキャンプで、安全管理も明確にした

一般公開を広く設定する一方、猛暑下の安全と競技情報の管理には明確な線が引かれた。

7月12日から19日までの大部分が公開され、2試合も観覧対象になった。新監督を迎えたチームを開幕前に見られる貴重な機会だった。

一方、宮崎県内の気温と気候条件を踏まえ、公開練習後の交流はハイタッチだけに限定された。サインと写真撮影は実施されず、選手のコンディションや当日の状況によってはハイタッチも行わない可能性が示された。

来場者には、次の制限も案内された。

  • 練習と試合の動画撮影は禁止
  • 撮影写真のSNSやブログへの掲載は禁止
  • 戦術、メンバー構成、別メニューなどの詳細な発信は禁止
  • 駅、空港、ホテルでのサインや写真対応は実施しない

公開性を保ちながら、選手と来場者の安全、開幕前の情報管理を両立させる運営だった。

キャンプの答えは8月7日の鹿島戦で出る

宮崎での結果は準備段階の手応えにすぎず、最初の判定日は鹿島アントラーズとのリーグ開幕戦になる。

横浜F・マリノスは8月7日、MUFGスタジアムで鹿島と対戦する。キックオフは19時25分。続く8月15日は清水エスパルスとのアウェー戦、22日は日産スタジアムでヴィッセル神戸戦が組まれている。

開幕から実力のある相手が続くため、キャンプ後に見るべき点は絞りやすい。

  • テゲバジャーロ宮崎戦で見られた終盤の失点を防げるか
  • 同点後に2点を奪ったロアッソ熊本戦の粘りを公式戦でも出せるか
  • 天野純、オナイウ情滋、ディーン デイビッドの得点を生んだ攻撃が再現されるか
  • コリカ監督が掲げる「チームを一つにする」姿勢が、守備の連動や失点後の反応に表れるか

練習試合では先発、交代、試合内容の詳細が公表されなかった。だからこそ、鹿島戦のスターティングメンバーと最初の15分が重要になる。誰を起用し、どこからボールを運び、失った直後にどう守るのか。宮崎の14日間が新体制の土台になったかどうかは、その具体的なプレーで初めて判断できる。

日程や公開範囲は変更される場合があるため、今後の練習予定や試合情報は横浜F・マリノス公式サイトと公式SNSで確認したい。

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