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東京ヴェルディ北斗キャンプ総括|3本制で得た3得点、開幕へ問われる守備の再整備

北海道北斗市の天然芝でトレーニングに取り組む東京ヴェルディをイメージした風景。

東京ヴェルディ北斗キャンプ総括|3本制で得た3得点、開幕へ問われる守備の再整備

東京ヴェルディは2026年7月10日から20日まで、北海道北斗市で2026/27シーズン開幕前のトレーニングキャンプを実施した。

成果を測る公表材料は限られるが、FC今治とのトレーニングマッチでは45分×3本を戦い、3-1で勝利。複数の選手に長い実戦時間を与えながら、2人の得点者を出したことが、キャンプから確認できる最も具体的な収穫だ。

一方、百年構想リーグ終盤に表面化した失点の課題をどこまで修正できたかは、8月9日の川崎フロンターレとのリーグ開幕戦で初めて明確になる。

この記事で分かることは次の通り。

  • 北斗キャンプの日程、会場、公開範囲
  • FC今治とのトレーニングマッチで確認できた成果
  • 百年構想リーグ終盤の結果から見える強化課題
  • 見学・撮影・ファンサービスの注意点
  • キャンプ後の公式戦日程と注目ポイント
目次

7月10日から20日まで北斗市で実施

今回のキャンプは、約3週間後に迫った新リーグ開幕へ向けてチームを作り直す11日間だった。

会場は北海道北斗市の北斗市運動公園フットボール場。クラブは2025年12月の段階で「2026/27シーズン開幕前」のキャンプと位置づけ、2026年7月10日に詳細日程を発表した。

概要は以下の通りだ。

  • 期間:2026年7月10日(金)~7月20日(月・祝)
  • 会場:北斗市運動公園フットボール場
  • 所在地:北海道北斗市添山458番地
  • 非公開日:7月10日、7月20日
  • トレーニングマッチ:7月17日、FC今治戦
  • 主な使用ピッチ:天然芝グラウンド

7月11、13、15日は午前と午後の2部練習が組まれた。12、16、18日は午後を中心にオフが設定され、17日に実戦、19日に再び2部練習を実施する流れだった。

単に練習量を積み上げるだけではない。負荷をかける日、回復させる日、試合で確認する日が分けられており、開幕に向けてコンディションと実戦感覚を同時に整える日程になっていた。

なお、クラブが公表したキャンプ案内と試合結果には、キャンプ参加者の全員を確認できる名簿や各選手の出場時間は掲載されていない。したがって、誰が全日程に参加したか、どの組み合わせが主力候補だったかまでは確定できない。

FC今治戦は45分×3本、東京ヴェルディが3-1

唯一結果が公表された実戦では、試合時間を通常より45分長く確保し、2本目以降に3得点を奪った。

7月17日のFC今治戦は、通常の90分ではなく45分×3本で行われた。結果は東京ヴェルディの3-1だった。

  • 1本目:0-0
  • 2本目:2-1
  • 3本目:1-0
  • 合計:東京ヴェルディ 3-1 FC今治

得点者は山田剛綺と寺沼星文。山田は2本目21分に先制し、39分に同点とされた後の43分にも得点した。寺沼は3本目34分に追加点を挙げた。

山田剛綺の2得点が示したもの

この試合で最も目を引くのは、山田が失点直後に再びスコアを動かしたことだ。

2本目21分の先制点だけでなく、39分に追いつかれてから4分後に勝ち越した。プレーの詳細や得点経過は公開されていないため、崩し方や個々の動きを評価することはできない。それでも、試合が動いた時間帯に2度結果を残した事実は、開幕メンバーを争ううえで明確な材料になる。

3本目にも得点を重ねた意味

寺沼の得点は、135分に及ぶゲームの終盤に生まれた。

45分×3本という形式は、複数の組み合わせを試し、通常の試合より多くの選手にまとまった実戦時間を配分できる。公表された情報だけでは交代や配置を追えないものの、メンバーが変わる可能性の高い3本目でも無失点で得点を加えた点は小さくない。

ただし、3-1という合計スコアだけで守備の修正完了とは判断できない。1本目を無失点で終え、3本目も失点しなかった一方、2本目には同点ゴールを許している。相手の攻撃をどこで止めたか、ボールを失った後の対応がどう変わったかは、公式戦で確かめる必要がある。

キャンプ最大の焦点は守備の再整備

新シーズンへ持ち越したくない課題は、大量失点した試合の後にチーム全体をどう立て直すかだ。

東京ヴェルディは明治安田J1百年構想リーグの地域リーグラウンド終盤、5月24日の横浜F・マリノス戦に0-6で敗れた。続くプレーオフラウンドでは、ガンバ大阪との第1戦を1-1で終えたものの、第2戦は2-4で敗れている。

最後の公式戦3試合で計11失点。横浜F・マリノス戦とガンバ大阪との2試合だけで11失点しており、キャンプでは守備の立て直しが避けて通れない論点だった。

「守備陣だけ」の問題にしない

失点が多いと、センターバックやゴールキーパーだけに視線が集まりやすい。しかし、実際に開幕戦で確認すべき範囲はもっと広い。

  • 前線が相手のビルドアップをどちらへ誘導するか
  • 中盤が縦パスのコースを消せているか
  • ボールを失った直後に複数人で奪い返せるか
  • 押し込まれた場面で最終ライン前のスペースを埋められるか
  • 失点後に試合の流れを切り替えられるか

FC今治戦では、失点から4分後に山田が勝ち越した。これは攻撃面での反応として評価できる。一方、新リーグで安定して勝点を積むには、失点後に取り返す力だけでなく、試合が崩れる前に相手の勢いを止める守備が必要になる。

攻撃は得点者の広がりが競争を生む

FC今治戦では山田が2得点、寺沼が1得点を記録した。1人に3得点が集中せず、別々の時間帯で2人が結果を残したことは、攻撃陣の競争という点で前向きな材料だ。

ただし、公式発表にはシュート数、ボール保持率、先発、交代、アシストがない。キャンプで攻撃の形が完成したとまでは言えず、開幕戦では得点者だけでなく、次の点を見る必要がある。

  • 誰が相手の最終ラインを押し下げるか
  • 中盤から前線へどの経路でボールを届けるか
  • サイドからの攻撃と中央突破をどう使い分けるか
  • 先制できなかった時間帯に攻撃を急ぎすぎないか

ここがポイント: 北斗キャンプの収穫は3-1という数字だけではない。135分の実戦で複数の選手を試し、失点後に勝ち越し、最後の45分も得点して終えたことにある。

見学とファンサービスで示した開かれたキャンプ

北斗キャンプは、非公開の初日と最終日を除き、原則としてサポーターが練習を見学できる形で実施された。

クラブはトレーニングだけでなく、FC今治とのトレーニングマッチも公開。練習後には、指定エリアでサイン対応と写真撮影のファンサービスを実施可能としていた。

一方、安全やチーム運営のための制限も細かく定められた。

  • クラブが用意する来場者用駐車場はなし
  • 練習前のファンサービスは不可
  • ファンサービスはチームバス出発時刻まで
  • コンディションや時間により、全選手が対応できるとは限らない
  • トレーニングと試合の写真は撮影可能
  • トレーニングマッチ中の動画撮影は禁止
  • クラブハウス付近での出待ちや声かけは禁止
  • スケジュールや公開範囲は変更される可能性あり

写真のSNS投稿は認められたが、練習や試合前後に撮影した動画の公開・共有は控えるよう案内された。公開練習であっても、現地で見られる範囲とオンラインで拡散できる範囲は同じではない。

キャンプはすでに終了しているが、今後の公開練習を訪れる場合にも参考になるルールだ。実施当日は公式サイトや公式Xで変更の有無を確認し、指定された見学動線を守りたい。

開幕から2試合連続ホーム、成果はすぐに問われる

キャンプの評価は、8月9日の川崎フロンターレ戦と8月14日の柏レイソル戦で早くも形になる。

東京ヴェルディの2026/27明治安田J1リーグ序盤は、次の日程で組まれている。

  • 第1節:8月9日(日)18:00 川崎フロンターレ戦/味の素スタジアム
  • 第2節:8月14日(金)19:00 柏レイソル戦/MUFGスタジアム
  • 第3節:8月22日(土)18:30 ファジアーノ岡山戦/JFE晴れの国スタジアム
  • 第4節:8月29日(土)19:00 鹿島アントラーズ戦/味の素スタジアム

開幕戦の相手・川崎フロンターレには、百年構想リーグで2試合とも敗れている。3月18日のホーム戦は0-2、5月6日のアウェー戦は0-1だった。

その相手に対して、北斗キャンプで整えた守備がどこまで機能するか。さらに、FC今治戦で得点した山田と寺沼が公式戦のメンバー争いにどう絡むか。この2点が開幕戦の大きな観察軸になる。

続く柏レイソル戦までは中4日しかない。開幕メンバーだけでなく、交代選手が試合の強度を落とさずに流れを変えられるかも重要だ。45分×3本で得た実戦時間を、連戦時の選択肢へつなげられるかが問われる。

北斗キャンプは3-1の勝利で一区切りをつけた。しかし、本当の判定材料は練習試合の合計点ではない。8月9日、過去2試合で得点できなかった川崎フロンターレからどうゴールを奪い、同時に失点を抑えるか。そこに、この11日間の成果が最も具体的に表れる。

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