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オ・セフン不在をどう埋めるか 清水対横浜FMは「前線の再設計」とサイド守備が焦点

オ・セフン不在をどう埋めるか 清水対横浜FMは「前線の再設計」とサイド守備が焦点

北川航也の先制点を10人で守り抜いた清水エスパルスと、3得点を奪いながら終盤に逆転された横浜F・マリノス。対照的な開幕戦を経た両クラブが、IAIスタジアム日本平でぶつかる。

清水にとって最大の問いは明確だ。出場停止のオ・セフンを欠く前線で、横浜FMを押し返す起点をどう作るか。 守るだけでは、三井寺眞や天野純、谷村海那を擁する相手の攻撃を90分間受け続けることになる。

この記事で分かること

  • 試合日時、会場、順位、放送予定
  • 清水がオ・セフン不在を埋める選択肢
  • 横浜FMの三井寺眞を止めるサイドの攻防
  • 両クラブが開幕戦で示した強みと修正点
  • 清水がホーム開幕戦で勝点を得るための条件
目次

対戦の前提:清水は8位、横浜FMは12位で第2節へ

清水は開幕戦を1-0で制し、横浜FMは3-4で敗れて第2節を迎える。 得失点差は同じ「プラス1」と「マイナス1」でも、両者が持ち帰った課題は大きく異なる。

  • 大会:2026/27明治安田J1リーグ 第2節
  • 対戦:清水エスパルス対横浜F・マリノス
  • 日時:2026年8月15日(土)18時30分キックオフ
  • 会場:IAIスタジアム日本平
  • 放送・配信:DAZN
  • 清水:8位、1勝、勝点3、1得点・0失点
  • 横浜FM:12位、1敗、勝点0、3得点・4失点

Jリーグ公式の試合ページに掲載された見どころによると、清水のホーム開幕戦はチケット完売。吉田孝行監督が率いる清水と、スティーブ・コリカ監督が率いる横浜FMが、満員の日本平で対戦する。

清水では、名古屋グランパス戦で2度の警告を受けて退場したFWオ・セフンが出場停止となる。この試合を対象とした新たな負傷離脱については、2026年8月14日時点で両クラブからの公式発表を確認できていない。ただし、これは登録選手全員の出場を保証するものではなく、最終的なメンバーは試合当日の発表を待つ必要がある。

開幕戦が示した両チームの現在地

清水は不利な展開を耐える力を、横浜FMは相手を崩す力とリードを失う危うさを同時に示した。 第2節では、その長所を再現しながら弱点を修正できるかが問われる。

清水は34%の保持率でも勝ち切った

清水は第1節、豊田スタジアムで名古屋に1-0で勝利した。38分、藤井智也のクロスを北川航也が右足で仕留めた得点が決勝点となった。

公式記録では、清水のボール支配率は34%。名古屋に17本のシュートを許した一方、清水も14本を放ち、枠内シュートは名古屋の1本に対して6本を記録した。ボールを長く持たれたことと、決定機まで一方的に支配されたことは同義ではない。

さらに61分、オ・セフンが2度目の警告を受けて退場した。清水は残り約30分を10人で戦い、無失点で試合を終えた。吉田監督のチームが示したのは、最終ラインだけに頼らず、前線から自陣まで全員でスペースを埋める粘りである。

ただし、同じ展開をホームで最初から選ぶべきではない。横浜FMには、保持から相手を押し下げ、ペナルティーエリア内へ複数人を送り込む力がある。清水が長時間自陣に閉じ込められれば、守備側の判断と走力が消耗する。

横浜FMは3得点後に逆転された

横浜FMは鹿島アントラーズとの開幕戦で、7分に16歳の三井寺眞が先制。18分と58分には谷村海那が決め、一時は3-1とリードした。

公式記録では、横浜FMがボール支配率63%、シュート19本を記録。三井寺は先制点だけでなく、残る2得点にもつながるパスを出した。天野純は谷村の2得点をアシストしており、若手の推進力とベテランの技術がかみ合った攻撃は明確な脅威だ。

一方で、81分以降に3失点。鹿島のチャヴリッチが90分以降に2得点を挙げ、横浜FMは3-4で逆転負けを喫した。Jリーグ公式プレビューは、終盤に足をつる選手が続出したことにも触れている。

この結果から、横浜FMを単純に「守備が弱い」と片づけるべきではない。清水が狙うべきなのは、相手が前へ人数をかけた直後と、運動量が落ちる終盤だ。そこでボールを奪っても、前線に収める選手や背後へ走る選手がいなければ好機は消える。

最大の焦点:オ・セフン不在で前進できるか

清水の勝敗を左右するのは、守備の人数よりも、奪ったボールを前線で失わない仕組みである。 オ・セフンが担ってきた役割は、単なるフィニッシュにとどまらない。

失うのは高さだけではない

オ・セフンがピッチにいれば、清水は相手のプレスを受けた場面で長いボールを前線へ送り、セカンドボールを回収できる。相手CBを中央に引きつければ、北川や両サイドが動く空間も生まれる。

横浜FM戦では、その出口を別の形で作る必要がある。候補となる役割は次の3つだ。

  • 北川航也が中央で最終ラインと駆け引きし、背後へのパスを引き出す
  • ジャーメイン良が前線で体を張り、周囲がセカンドボールを拾う
  • 木下康介を起点役として使い、北川やサイドの選手を前向きに走らせる

これは先発予想ではない。誰が出る場合でも、1人にオ・セフンと同じ仕事をすべて求めるより、起点、背後への走り、回収を複数人で分担する形が現実的だ。

ジャーメイン良の位置が攻撃の幅を決める

Jリーグ公式プレビューでは、名古屋戦でジャーメイン良が左インサイドハーフとして先発し、オ・セフンと位置を入れ替えながらターゲット役も担ったと紹介されている。吉田監督も、相手最終ラインとの駆け引きから飛び出す能力を評価した。

ジャーメインが中央へ入れば、清水は前線に高さと強さを残せる。一方、最初から中央に固定すると、左からゴール前へ入る動きが減る可能性もある。

そのため注目したいのは登録上のポジションではなく、次の局面だ。

  • GKやCBからの長いボールを誰が競るか
  • 競った後の落下地点へ誰が入るか
  • 北川が下がったとき、誰が最終ラインの背後を狙うか
  • 横浜FMの攻撃を止めた直後、最初のパスを前向きに受けるのは誰か

この連係が整えば、オ・セフン不在は攻撃方法を増やす契機になる。整わなければ、清水はボールを奪ってもすぐに横浜FMへ渡し、守備時間を延ばすことになる。

サイドの攻防:須貝英大は三井寺眞をどう止めるか

横浜FMの左サイドを封じるには、三井寺だけを追うのではなく、天野純らとの連係を途中で切る必要がある。 1対1の勝敗だけでは処理できない攻撃だからだ。

三井寺は16歳でも攻撃の中心になった

背番号47の三井寺は、鹿島戦で開始7分に先制点を決めた。その後も谷村の2得点につながる展開に関与している。年齢より重要なのは、受けてから迷わず前を向き、次のプレーへつなげた点だ。

天野が左寄りでボールを持ち、三井寺が内側と外側を使い分ければ、清水の右サイドは難しい判断を迫られる。SBが三井寺へ出れば背後が空き、出なければクロスや中央へのパスを許す。

名古屋戦で先発した須貝英大は、Jリーグ公式スタッツでチャンスクリエイト総数3、総スプリント回数21を記録した。守るだけでなく、前へ出る能力も示している。三井寺を自陣で待ち受ける時間を減らすには、須貝自身が前進し、相手を戻らせる場面を作りたい。

ここがポイント: 清水の右サイドが押し込まれるか、逆に横浜FMの左サイドを後退させるか。その陣取りが、試合全体の重心を決める。

谷村を中央で自由にしない

サイドを警戒するほど、中央では谷村海那への対応が重要になる。谷村は鹿島戦で2得点。1点目は天野の左クロスに合わせ、2点目はペナルティーエリア内で天野のパスを受けて決めた。

清水の最終ラインは、ボール保持者へ出る選手と谷村を受け渡す選手を明確にしたい。サイドへ引き出されたCBの背後を谷村に使われると、横浜FMの狙いに正面からはまる。

名古屋戦で先発したパク・スンウク、本多勇喜、マテウス・ブルネッティらが再び起用されるかは確定していない。誰が出ても、クロスを上げさせない守備と、中央で先に触る準備を同時に求められる。

直近対戦の1分1敗をどう読むか

百年構想リーグの2試合は、清水が横浜FMの攻撃を受け続けたときの危険を示している。 ただし、第2節は監督も選手構成も変わっており、結果をそのまま当てはめることはできない。

両クラブは2026年5月31日と6月6日、百年構想リーグの13・14位決定戦で対戦した。

  • 第1戦:清水 1-1 横浜FM(IAIスタジアム日本平)
  • 第2戦:横浜FM 3-0 清水(日産スタジアム)
  • 2試合合計:横浜FM 4-1 清水

第1戦では清水が小塚和季の得点で先制したものの、谷村が同点弾を決めた。第2戦では横浜FMが3得点を奪い、清水は無得点に終わった。

清水側から見れば、今回は雪辱の機会になる。ただし、感情的に前へ出すぎれば、横浜FMが得意とする背後のスペースを与える。必要なのは序盤から闇雲に攻めることではなく、前線の守備で相手のパスコースを限定し、奪う場所をそろえることだ。

注目選手:清水側から見る

清水は北川とジャーメインで前線の形を作り、三井寺と谷村への供給を断ちたい。 名前ではなく、試合の中で担う仕事に注目すると展開を追いやすい。

清水エスパルス

  • 北川航也(FW49):名古屋戦の決勝点を挙げた。オ・セフン不在時は得点だけでなく、背後への走りで横浜FMの最終ラインを下げられるかが重要になる。
  • ジャーメイン良(FW13):左インサイドハーフと中央を行き来できる。前線の起点を担いながら、北川と同じレーンに重ならない動きが求められる。
  • 須貝英大(DF24):三井寺との対面が予想される右サイドのキーマン。守備だけで終わらず、前へ運んで相手を後退させられるかも見どころだ。

横浜F・マリノス

  • 三井寺眞(MF47):鹿島戦で1得点を挙げ、残る2得点にも関与した。清水は最初のタッチから前を向かせない対応が必要になる。
  • 谷村海那(FW9):開幕戦で2得点。クロスへの入り方とペナルティーエリア内の位置取りは、清水のCB陣にとって最優先の警戒対象だ。
  • 天野純(MF40):鹿島戦で谷村の2得点をアシストした。左足のクロスだけでなく、ペナルティーエリア付近で前を向かせないことが重要になる。

試合の見立て:清水は「耐える前」に押し返したい

清水が勝点3へ近づく条件は、横浜FMの保持を完全に奪うことではなく、相手陣へ出ていく回数を確保することだ。 名古屋戦のように守り切る力は武器だが、それだけを再現しようとすると負荷が大きい。

試合の流れは、次の分岐によって変わる可能性がある。

  • 清水が前線で起点を作れれば、北川やジャーメインが横浜FMの背後を狙える
  • 清水が起点を失えば、三井寺、天野、谷村を中心とする連続攻撃を受けやすい
  • 横浜FMが先行すれば、ボール保持を使って試合を管理する展開を選びやすい
  • 清水が先行すれば、終盤に不安を残した横浜FMへ心理的な圧力をかけられる

オ・セフン不在によって、清水の先発構成は読みづらい。それでも観戦時に見るべき場所は絞れる。最初の15分で清水の前線がボールを収められるか、そして右サイドで三井寺を後ろ向きにできるか。 この2点が機能すれば、ホーム開幕戦を守備一辺倒にせず戦える。

清水に必要なのは、オ・セフンの代役を1人探すことではない。奪った後の一歩目から前線までを全員でつなぎ直すこと。それが満員の日本平で連勝をつかむための具体的な課題だ。

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